13 / 90
第13話 女子一日会わざれば括目すべしです
しおりを挟む
マユミ殿は一体どんな魔法を使ったのだ・・・
朝食の時間である。
二人仲良く連れ立ってやって来たマユミとエレスナーデを見た侯爵は驚愕した。
昨日の張り詰めた空気が嘘のように仲睦まじい・・・まるで姉妹のようだ。
「ナーデ、後で絶対魔法教えてよ?約束だからね?」
「はいはい、わかったから早く席に着きなさい」
エレスナーデお嬢様、ではなくナーデ呼び、しかもタメ口である・・・エレスナーデ本人も不快そうには見えない・・・それに、なんというか・・・自然体だ。
(そうかそうか・・・エレスナーデは良い友人を得たのだな・・・)
朝から涙腺が脆くなる侯爵であった。
席に着いたマユミ達の前に用意されたのは、焼きたてのパンとミルク・・・そして黒いツブツブに覆われた塊はおそらく肉・・・ベーコンかなにかだろうか・・・香ばしい匂いをさせている。
「それでは、失礼致します」
執事ジーブスがその塊をナイフで切り分けてくれる・・・やはり肉のようだ。
「いただきます」
パンに肉を乗せて頬張る・・・表面の黒いツブツブは胡椒だった、しっかりと肉の味を引き締めている。
(そっか、これ胡椒かー・・・胡椒・・・あっ・・・)
胡椒の一粒は黄金の一粒・・・そんな言葉がマユミの脳裏をよぎった。
「昨夜の料理はあまりお口に合わなかったように見えましたので、今朝は少々強めの味付けでご用意しました・・・マユミ様のお口に合えば良いのですが・・・」
「あっはい、すごくおいしいです・・・でもこれ・・・」
その反応に、ジーブスは不安そうにマユミの表情を覘き込む・・・もちろん味付けに対してマユミに不満などない・・・気になったのは別の事だ。
「お、お高くないですか?・・・お値段的に・・・」
「?・・・はて・・・」
不安そうに尋ねるマユミにジーブスは首を傾げる・・・その様子を見てエレスナーデは助け舟を出すことにした。
「ふふ、よっぽど美味しかったのね・・・じい、この料理には何か隠された秘密があるのでは?とマユミは尋ねているのよ」
「なるほど・・・食材は全てこの街の市で買えるものを使っております・・・香辛料の調合については料理人の研鑽の成果、としか申せませんが・・・そのような特別な素材は用いられていないかと・・・」
「普通に買えるものだけでこの料理が作られた、そういうことね?」
「はい、左様にございます・・・ご満足いただけたようで料理人も喜びましょう」
マユミに言い聞かせるように確認するエレスナーデ・・・もちろんマユミも気付かないわけではない。
一時は気が動転したマユミだが、落ち着きを取り戻した。
(そっか・・・この世界では胡椒は、普通に買えるもの、なんだ・・・)
あの様子では一般市民にも手が出せる値段なのだろう。
まぁ現実世界の中世でも、限られた期間だけ高騰していたに過ぎないのだが、マユミが知る由もない。
紙が存在し、香辛料が普通に買える・・・他にもマユミの知る中世とは違う所はあるだろう。
なにしろ、魔法があるのだ。
もっとこの世界の事を学ばなければ・・・とマユミは決意する。
「侯爵様、今日、街に出かけてみたいんですが・・・」
「それはマユミ殿お一人で?」
「あまり目立ちたくないので、出来れば少人数で・・・」
さすがに一人でとは言えない、街の治安がどの程度なのかもわからないのだ。
・・・自らの身をもってそれを学ぶつもりはなかった。
「ではゲオルグの奴に護衛を任せるか・・・奴と奴の部下を数名付ければ良いであろう」
「なら私が行きます、護衛なら私とゲオルグの二人で足りるでしょう?」
『護衛する側』としてエレスナーデが立候補した。
ここには彼女が魔術を使える事を知っている者しかいない、反論はなかった。
だが『護衛される側』のマユミは嫌そうな顔をした。
「え、ナーデも来るの?」
「なんで嫌そうなのよ?」
「や、お嬢様は目立つから・・・」
「たぶんあなた一人の方が目立つわよ、あれはどこのお嬢様だろうって・・・」
「あ・・・」
言われて気付く・・・今の自分もお嬢様みたいなものだと・・・
エレスナーデは有名人だろうし存在感がある、彼女の陰に隠れた方が目立たないかも知れない。
「理解したみたいね、じゃあ支度するわよ」
そう言って再びマユミを自室へと連れていくエレスナーデ。
マユミは、なすがままに外出用の服に着替えさせられるのだった。
・・・・・・・・・
「騎士ゲオルグ、侯爵のお召しにより、迎えに参りました」
エレスナーデの部屋の前まで来たゲオルグは、自分が少し緊張しているのを感じた。
その原因はおそらく異世界の少女だろう。
『勇者様、その聖剣を抜いてください・・・』
・・・あの時のマユミの声が深く印象に残っている。
あの時ゲオルグは、まるで本当に選ばれし勇者になったかのような、そんな気分を味わったのだ・・・
一見何の変哲もない少女だったが、あの声には不思議な力を感じた。
今日は彼女の護衛任務を任されている・・・またあのような体験が出来るのだろうか・・・
「ナーデ、やっぱりこの服派手過ぎないかな?」
「大丈夫よ、それにもう迎えが来たわ、諦めなさい」
そんな声が聞こえる・・・「あの声」ではない、ごく普通の少女達の声だ。
そして目の前の扉が開き、二人が姿を現す・・・
「あ、ゲオルグさん、今日はよろしくお願いしま・・・ええっ!」
まるで先日とは別人のような、美しい少女の姿がそこにあった・・・
あの時は聖剣の巫女かと思ったが、今日の彼女はまるで・・・
「は、身命を賭してお守り致します・・・」
・・・ゲオルグは無意識のうちに跪き、臣下の礼を取っていた。
「ゲ、ゲオルグさん?!」
「ああ・・・すまない、これはその・・・」
「あら、騎士としての使命感に火がついてしまったかしら?しっかりお願いしますね」
我に返ってしどろもどろになるゲオルグを軽くフォローするエレスナーデ、その心は・・・
(これは思ったよりも効き過ぎたかしら?)
白を基調とした清楚なドレス、頭にちょこんと乗った髪飾りはティアラを思わせる・・・そのコンセプトは、姫・・・
ゲオルグがやる気を出すようにと仕込んだ彼女のコーディネート・・・その効果は抜群だった。
朝食の時間である。
二人仲良く連れ立ってやって来たマユミとエレスナーデを見た侯爵は驚愕した。
昨日の張り詰めた空気が嘘のように仲睦まじい・・・まるで姉妹のようだ。
「ナーデ、後で絶対魔法教えてよ?約束だからね?」
「はいはい、わかったから早く席に着きなさい」
エレスナーデお嬢様、ではなくナーデ呼び、しかもタメ口である・・・エレスナーデ本人も不快そうには見えない・・・それに、なんというか・・・自然体だ。
(そうかそうか・・・エレスナーデは良い友人を得たのだな・・・)
朝から涙腺が脆くなる侯爵であった。
席に着いたマユミ達の前に用意されたのは、焼きたてのパンとミルク・・・そして黒いツブツブに覆われた塊はおそらく肉・・・ベーコンかなにかだろうか・・・香ばしい匂いをさせている。
「それでは、失礼致します」
執事ジーブスがその塊をナイフで切り分けてくれる・・・やはり肉のようだ。
「いただきます」
パンに肉を乗せて頬張る・・・表面の黒いツブツブは胡椒だった、しっかりと肉の味を引き締めている。
(そっか、これ胡椒かー・・・胡椒・・・あっ・・・)
胡椒の一粒は黄金の一粒・・・そんな言葉がマユミの脳裏をよぎった。
「昨夜の料理はあまりお口に合わなかったように見えましたので、今朝は少々強めの味付けでご用意しました・・・マユミ様のお口に合えば良いのですが・・・」
「あっはい、すごくおいしいです・・・でもこれ・・・」
その反応に、ジーブスは不安そうにマユミの表情を覘き込む・・・もちろん味付けに対してマユミに不満などない・・・気になったのは別の事だ。
「お、お高くないですか?・・・お値段的に・・・」
「?・・・はて・・・」
不安そうに尋ねるマユミにジーブスは首を傾げる・・・その様子を見てエレスナーデは助け舟を出すことにした。
「ふふ、よっぽど美味しかったのね・・・じい、この料理には何か隠された秘密があるのでは?とマユミは尋ねているのよ」
「なるほど・・・食材は全てこの街の市で買えるものを使っております・・・香辛料の調合については料理人の研鑽の成果、としか申せませんが・・・そのような特別な素材は用いられていないかと・・・」
「普通に買えるものだけでこの料理が作られた、そういうことね?」
「はい、左様にございます・・・ご満足いただけたようで料理人も喜びましょう」
マユミに言い聞かせるように確認するエレスナーデ・・・もちろんマユミも気付かないわけではない。
一時は気が動転したマユミだが、落ち着きを取り戻した。
(そっか・・・この世界では胡椒は、普通に買えるもの、なんだ・・・)
あの様子では一般市民にも手が出せる値段なのだろう。
まぁ現実世界の中世でも、限られた期間だけ高騰していたに過ぎないのだが、マユミが知る由もない。
紙が存在し、香辛料が普通に買える・・・他にもマユミの知る中世とは違う所はあるだろう。
なにしろ、魔法があるのだ。
もっとこの世界の事を学ばなければ・・・とマユミは決意する。
「侯爵様、今日、街に出かけてみたいんですが・・・」
「それはマユミ殿お一人で?」
「あまり目立ちたくないので、出来れば少人数で・・・」
さすがに一人でとは言えない、街の治安がどの程度なのかもわからないのだ。
・・・自らの身をもってそれを学ぶつもりはなかった。
「ではゲオルグの奴に護衛を任せるか・・・奴と奴の部下を数名付ければ良いであろう」
「なら私が行きます、護衛なら私とゲオルグの二人で足りるでしょう?」
『護衛する側』としてエレスナーデが立候補した。
ここには彼女が魔術を使える事を知っている者しかいない、反論はなかった。
だが『護衛される側』のマユミは嫌そうな顔をした。
「え、ナーデも来るの?」
「なんで嫌そうなのよ?」
「や、お嬢様は目立つから・・・」
「たぶんあなた一人の方が目立つわよ、あれはどこのお嬢様だろうって・・・」
「あ・・・」
言われて気付く・・・今の自分もお嬢様みたいなものだと・・・
エレスナーデは有名人だろうし存在感がある、彼女の陰に隠れた方が目立たないかも知れない。
「理解したみたいね、じゃあ支度するわよ」
そう言って再びマユミを自室へと連れていくエレスナーデ。
マユミは、なすがままに外出用の服に着替えさせられるのだった。
・・・・・・・・・
「騎士ゲオルグ、侯爵のお召しにより、迎えに参りました」
エレスナーデの部屋の前まで来たゲオルグは、自分が少し緊張しているのを感じた。
その原因はおそらく異世界の少女だろう。
『勇者様、その聖剣を抜いてください・・・』
・・・あの時のマユミの声が深く印象に残っている。
あの時ゲオルグは、まるで本当に選ばれし勇者になったかのような、そんな気分を味わったのだ・・・
一見何の変哲もない少女だったが、あの声には不思議な力を感じた。
今日は彼女の護衛任務を任されている・・・またあのような体験が出来るのだろうか・・・
「ナーデ、やっぱりこの服派手過ぎないかな?」
「大丈夫よ、それにもう迎えが来たわ、諦めなさい」
そんな声が聞こえる・・・「あの声」ではない、ごく普通の少女達の声だ。
そして目の前の扉が開き、二人が姿を現す・・・
「あ、ゲオルグさん、今日はよろしくお願いしま・・・ええっ!」
まるで先日とは別人のような、美しい少女の姿がそこにあった・・・
あの時は聖剣の巫女かと思ったが、今日の彼女はまるで・・・
「は、身命を賭してお守り致します・・・」
・・・ゲオルグは無意識のうちに跪き、臣下の礼を取っていた。
「ゲ、ゲオルグさん?!」
「ああ・・・すまない、これはその・・・」
「あら、騎士としての使命感に火がついてしまったかしら?しっかりお願いしますね」
我に返ってしどろもどろになるゲオルグを軽くフォローするエレスナーデ、その心は・・・
(これは思ったよりも効き過ぎたかしら?)
白を基調とした清楚なドレス、頭にちょこんと乗った髪飾りはティアラを思わせる・・・そのコンセプトは、姫・・・
ゲオルグがやる気を出すようにと仕込んだ彼女のコーディネート・・・その効果は抜群だった。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる