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⑯
《悟side》
それから何となく探したり、見つめるようになった。
陸人、俺の事気づいてくれないかな。話したいな。けれどなんて話しかけようかな…。そんな事ばかりぐるぐる考えていた。
そして日が経ち、高三の夏、富田が俺に話しかけてきた。
「よう」
内心お前は呼んでねぇよ。と思いながら、
『どした?俺になんか用?』
「いや、俺陸人と付き合うことになったから、報告。眺めてたから貰ったわ。お前陸人好きなんだろ?」
は…。頭を鈍器で殴られたような衝撃。
何を言われてるのか分からなかった。
富田と陸人がつき…あ…った?
『へー、おめでとう。幸せなれよ。あと別に陸人は好きじゃねーよ笑なんの冗談だよ』
「ふーん、まあいいけど。あいつ、キスするだけで真っ赤になって震えてんの。超かわいいわ、お前のオキニだったのにごめんなー」
…こいつは別に陸人なんて好きじゃないんだと直ぐに分かった。俺への当てつけ。それだけの為に…。
けれど、俺は自分の気持ちを伝える勇気はなかった。
富田も、陸人との仲が終わるかもしれないって思って告白したのかもと色々考えたら俺は陸人にふさわしくないんだと思った。
俺はそれから彼女をつくった。
いい子だったと思う。ただ、全部陸人に重ねてしまう。陸人だったらこういう風に笑うのかなとか、陸人とここ来たら楽しそうだなとか、そんなに仲がいい訳でもないのにどんどん妄想だけが膨らんでいく。
遂に彼女に
「私じゃなくて誰を見てるの?」
と言われ、振られてしまった。それから、卒業式、受験期を終え春になった。
結局、高校生活で陸人と関わることは特になかった。卒業式の時に、富田に
「陸人とは別れた。」
と言われた。理由は何となくウザくて聞かなかった…聞けなかった。俺の知らない陸人をこいつは沢山知ってることに嫉妬で腸が煮えくり返りそうだった。
沢山の後悔と期待を胸に迎えた大学生活。
神様に何度願ったことか。陸人と同じ大学、同じ学部だった。
もう後悔はしたくない。
『俺、新島悟。覚えてる?』
もう間違わない。
それから何となく探したり、見つめるようになった。
陸人、俺の事気づいてくれないかな。話したいな。けれどなんて話しかけようかな…。そんな事ばかりぐるぐる考えていた。
そして日が経ち、高三の夏、富田が俺に話しかけてきた。
「よう」
内心お前は呼んでねぇよ。と思いながら、
『どした?俺になんか用?』
「いや、俺陸人と付き合うことになったから、報告。眺めてたから貰ったわ。お前陸人好きなんだろ?」
は…。頭を鈍器で殴られたような衝撃。
何を言われてるのか分からなかった。
富田と陸人がつき…あ…った?
『へー、おめでとう。幸せなれよ。あと別に陸人は好きじゃねーよ笑なんの冗談だよ』
「ふーん、まあいいけど。あいつ、キスするだけで真っ赤になって震えてんの。超かわいいわ、お前のオキニだったのにごめんなー」
…こいつは別に陸人なんて好きじゃないんだと直ぐに分かった。俺への当てつけ。それだけの為に…。
けれど、俺は自分の気持ちを伝える勇気はなかった。
富田も、陸人との仲が終わるかもしれないって思って告白したのかもと色々考えたら俺は陸人にふさわしくないんだと思った。
俺はそれから彼女をつくった。
いい子だったと思う。ただ、全部陸人に重ねてしまう。陸人だったらこういう風に笑うのかなとか、陸人とここ来たら楽しそうだなとか、そんなに仲がいい訳でもないのにどんどん妄想だけが膨らんでいく。
遂に彼女に
「私じゃなくて誰を見てるの?」
と言われ、振られてしまった。それから、卒業式、受験期を終え春になった。
結局、高校生活で陸人と関わることは特になかった。卒業式の時に、富田に
「陸人とは別れた。」
と言われた。理由は何となくウザくて聞かなかった…聞けなかった。俺の知らない陸人をこいつは沢山知ってることに嫉妬で腸が煮えくり返りそうだった。
沢山の後悔と期待を胸に迎えた大学生活。
神様に何度願ったことか。陸人と同じ大学、同じ学部だった。
もう後悔はしたくない。
『俺、新島悟。覚えてる?』
もう間違わない。
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