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The Load of Chaos ~勇者オシリスの日常的な冒険~(4)
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さんざんオシリスやその仲間と話をした末に、ラスボスは突如帰ってしまった。しかしラスボスは帰り際、このような言葉を残していた。
「ワシはワケワ=カランの森を抜けた、ワヤの洞窟に住んでいる。ワシに会いたければ、そこまで来るがよい。おいしいお茶とお菓子を用意しておこう。」
オシリスの居城であるイミフ=メイ城に集まっていた5人は、そもそもラスボスと対峙し、有事の際は一戦交えるために集まっていたのだが、ラスボスによる突然の訪問と帰宅に調子を狂わされてしまったため、本日は解散し、翌日に仕切り直して再集合することとなった。そして、それぞれの家でこれという特別なことも無かったので、そこは割愛して翌日を迎えたことにする。
5人はすでにイミフ=メイ城に集まっていた。ここで、オシリスたちの装備や衣装を確認しておく。
オシリスは、軽い金属でできた鎧を装備している。腕やすねまで覆われているが、兜は身に付けていない。実際問題として、兜は重たく、素早く動くことができないのだ。左手には、これも軽い金属でできた盾を装備しているが、直径30cm程の円形のもので、あらゆる方向からの攻撃を受けられる程の大きさや性能のものではない。そして、右手には「選ばれし者」が手にすることのできる伝説の剣を装備しているが、これが一見役に立たない代物のように見える。この剣については、それが必要となったときにその説明をすることにしたい。
クビスは、丈夫な布でできた、道着を身にまとっている。素早く動けることを重視して、その他にこれといった装備品はない。剣術にも長けてはいるが、剣は持たず、体術によって攻撃を繰り出すスタイルである。敵の攻撃に対しては、かわすか最小限に抑えるかしかないところであるが、そのぶん素早さや条件反射には優れている。
カタスは、自分の身体のサイズに合った動物系モンスターの毛皮を着ている。これは、長年の野宿の経験から、動物系モンスターの皮をきれいになめし、また服のように縫合することで着ぐるみスーツのような仕上がりになっている。狩られたモンスターの肉についてはカタスの数日分の食料となり、骨や牙、爪については武器となった。ただし、カタスは敵の隙をうかがって所持品や装備品を奪うことを考えているため、武器での攻撃には長けていない。
ワキスは白衣のローブを身にまとっている。非常に薄い生地であり、クビスの身体が若干透けて見える。本人は美しいと思っているが、なで肩でたくましさには欠ける華奢な身体つきをしている。ローブの背中には、金色で大きく“G”の刺繡が施されている。これは「ギャランドゥ教」のシンボルである。両手には白い手袋をはめているが、杖やロッドの類は装備していない。ワキスの回復魔法は、祈りによって直接その手から放たれるものになっている。
ムネスもローブを身にまとっているが、こちらは真紅のローブであり、ムネスの体格からするとサンタクロースを想像させる。安心してもらいたいが、ミニスカサンタのコスプレ風ではなく、きちんと足元までローブがある。ムネスは樹齢千年以上と言われる巨大樹の枝でできた杖を装備していて、彼女の攻撃魔法は杖から放たれる。なぜなら、ムネスは魔法で炎や雷などを放つことができるが、これが直接手から放たれると怪我を負いかねないからである。
最後に、ハラスの衣装だが、(3)でも述べていた通り、踊り子の衣装である。露出度も高く、防御力はかなり劣るといえる。目立ちやすい衣装でもあるため、モンスターに目も付けられやすい。ただ、ハラスの踊りに夢中になり、つい攻撃の手が遅れたり、攻撃をし損ねたりするモンスターは多い。また、ハラスはあくまでパフォーマンスとして踊りをするため冷静な判断力があり、身のこなしは優れている。腕力こそ他の仲間に劣るが、踊りの中に体術をまぜてモンスターを攻撃することもできる。腰の辺りに短剣を携えているが、これまで短剣を振り回して踊ったことはない。以前、短剣を振り回した舞踊の練習中に誤って衣装を切ってしまい、あられもない姿をさらしてしまったことがあり、それ以来短剣を振り回す舞踊は止めてしまったそうである。
前置きが長くなってしまったが、いよいよコントーンの街を出て、まずはワケワ=カランの森を6人で目指す。街を出てすぐは野原が広がっているが、その先に森があるのが見える。森までは、迷う必要はなさそうである。
3分も歩いたかというところで、前方100mほど先に2体のモンスターがいるのが見えた。1体は猿のような外見で、2足歩行をしている。細長い尻尾が生えていて、両手には何も持っていない。かわいらしい顔をしているが、口からは鋭い牙が見える。もう1体はウサギのような外見で、こちらは前足を地面に付けたような姿勢でじっとしている。短くてまるい尻尾が生えている。2本の前歯が目立つ顔をしている。
「オシリス殿、魔物が2体前方に見えます。それほど強そうではありませんが。」
クビスは視力が優れている。余談ではあるが、聴覚や嗅覚も鋭い。
「かまわん。襲ってこない限りは無視して先を急ごう。」
6人は、2体のモンスターに向かってそのまま歩を進めた。そしてついに対面した。2体のモンスターが急に襲ってくることはなかったが、2体とも6人を凝視している。6人はオシリスの指示通り、そのまま通り過ぎようとしたが、そのとき、
「こらこら、待て待て待て。」
「俺たちを無視していくことはできないんだ。」
最初に猿のようなモンスターが、次にウサギのようなモンスターが言った。
「うわっ、びっくりした!お前ら、しゃべれるのかよ。」
もう1体モンスターかと思ったら、それは着ぐるみスーツのカタスだった。
「そうでなければ、この世界では暮らしていけないからね。俺はモンキスAだ。」
猿のようなモンスターが言い、尋ねてもいないが名を名乗った。
「俺はラビトスBだ。俺たち2人は『チュートリアル』と言われていて、お前たちに戦闘のルールを教えることになっているのだ。」
「では、お前たちとはどうしても戦わねばならないのか。」
6人はさまざまな個人的な理由からモンスターとの戦いには積極的ではないが、ワキスも例外ではない。ワキスの場合は、戦闘によって起こる醜さを見聞きしたくないという潔癖さが理由である。
「いや、俺たちから逃げて、戦闘を避けるという手段があるにはあるが…。」
「その判断ができるのは、勇者であるオシリスだけだ。」
『チュートリアル』の2体は、基本的にモンキスAから話しかけてくるようだ。
「オシリス、余計な体力を使うのはごめんだよ。逃げる判断をしておくれよ。」
ムネスは6人の中では最年長であり、エネルギッシュではあるが体力的に長くはもたない。ムネスが戦闘を避けたい理由はここにある。
「そうだな。無駄な時間を過ごしている場合ではないし…。」
勇者は本来、危険を顧みず戦闘に向かっていくべき立場にある。ただし、オシリスは違う。彼は自分の意志はあまり強くなく、周りの意見に流されやすいのである。仲間の空気を読み、「逃げる」宣言をしようとしたが、遮られた。
「いやいや、俺たちは簡単にお前たちを逃がすことはできないのだ。逃げられる確率は、お前たちの強さと俺たちの強さの差によって変わってくる。」
「お前たちはまだ戦闘の経験が無いようだから、当然俺たちから逃げられる可能性はかなり低い。しかも、もし俺たちから逃げられたとしても、またすぐに俺たちと遭遇することになって、同じ話を聞かされることになるぞ。」
「なんだい、どっちにしても面倒くさいじゃないか。」
ムネスは地面にあぐらをかいて座り込んだ。
「ここは素直に彼らの話を聞いたほうが良さそうね。彼らも律儀で、全然襲ってはこずに丁寧に教えてくれるし。」
ハラスは体育座りの姿勢で2体のモンスターに体を向けた。2体のモンスターは、ハラスの内腿辺りがチラリと視界に入ったようで、一瞬表情を赤らめて視線を外したように見えたが、すぐにもとの表情にもどった。
「…では、ここは正々堂々と戦おうではないか。皆の者、準備はいいか?」
オシリスは仲間を鼓舞した。
「待て待て、焦るな。お前たちはまだ、全然ルールを分かっちゃいない。」
モンキスAが遮ると、6人もそれを無視して攻撃にかかることはなかった。
「まだ何かあるというのか。」
オシリスは、若干イライラして言った。ラビトスが、ため息交じりに話し出した。
「そもそも、戦闘に参加できるメンバーは4人までだ。残りの2人は手出し無用だ。」
つづく?つづけたい
「ワシはワケワ=カランの森を抜けた、ワヤの洞窟に住んでいる。ワシに会いたければ、そこまで来るがよい。おいしいお茶とお菓子を用意しておこう。」
オシリスの居城であるイミフ=メイ城に集まっていた5人は、そもそもラスボスと対峙し、有事の際は一戦交えるために集まっていたのだが、ラスボスによる突然の訪問と帰宅に調子を狂わされてしまったため、本日は解散し、翌日に仕切り直して再集合することとなった。そして、それぞれの家でこれという特別なことも無かったので、そこは割愛して翌日を迎えたことにする。
5人はすでにイミフ=メイ城に集まっていた。ここで、オシリスたちの装備や衣装を確認しておく。
オシリスは、軽い金属でできた鎧を装備している。腕やすねまで覆われているが、兜は身に付けていない。実際問題として、兜は重たく、素早く動くことができないのだ。左手には、これも軽い金属でできた盾を装備しているが、直径30cm程の円形のもので、あらゆる方向からの攻撃を受けられる程の大きさや性能のものではない。そして、右手には「選ばれし者」が手にすることのできる伝説の剣を装備しているが、これが一見役に立たない代物のように見える。この剣については、それが必要となったときにその説明をすることにしたい。
クビスは、丈夫な布でできた、道着を身にまとっている。素早く動けることを重視して、その他にこれといった装備品はない。剣術にも長けてはいるが、剣は持たず、体術によって攻撃を繰り出すスタイルである。敵の攻撃に対しては、かわすか最小限に抑えるかしかないところであるが、そのぶん素早さや条件反射には優れている。
カタスは、自分の身体のサイズに合った動物系モンスターの毛皮を着ている。これは、長年の野宿の経験から、動物系モンスターの皮をきれいになめし、また服のように縫合することで着ぐるみスーツのような仕上がりになっている。狩られたモンスターの肉についてはカタスの数日分の食料となり、骨や牙、爪については武器となった。ただし、カタスは敵の隙をうかがって所持品や装備品を奪うことを考えているため、武器での攻撃には長けていない。
ワキスは白衣のローブを身にまとっている。非常に薄い生地であり、クビスの身体が若干透けて見える。本人は美しいと思っているが、なで肩でたくましさには欠ける華奢な身体つきをしている。ローブの背中には、金色で大きく“G”の刺繡が施されている。これは「ギャランドゥ教」のシンボルである。両手には白い手袋をはめているが、杖やロッドの類は装備していない。ワキスの回復魔法は、祈りによって直接その手から放たれるものになっている。
ムネスもローブを身にまとっているが、こちらは真紅のローブであり、ムネスの体格からするとサンタクロースを想像させる。安心してもらいたいが、ミニスカサンタのコスプレ風ではなく、きちんと足元までローブがある。ムネスは樹齢千年以上と言われる巨大樹の枝でできた杖を装備していて、彼女の攻撃魔法は杖から放たれる。なぜなら、ムネスは魔法で炎や雷などを放つことができるが、これが直接手から放たれると怪我を負いかねないからである。
最後に、ハラスの衣装だが、(3)でも述べていた通り、踊り子の衣装である。露出度も高く、防御力はかなり劣るといえる。目立ちやすい衣装でもあるため、モンスターに目も付けられやすい。ただ、ハラスの踊りに夢中になり、つい攻撃の手が遅れたり、攻撃をし損ねたりするモンスターは多い。また、ハラスはあくまでパフォーマンスとして踊りをするため冷静な判断力があり、身のこなしは優れている。腕力こそ他の仲間に劣るが、踊りの中に体術をまぜてモンスターを攻撃することもできる。腰の辺りに短剣を携えているが、これまで短剣を振り回して踊ったことはない。以前、短剣を振り回した舞踊の練習中に誤って衣装を切ってしまい、あられもない姿をさらしてしまったことがあり、それ以来短剣を振り回す舞踊は止めてしまったそうである。
前置きが長くなってしまったが、いよいよコントーンの街を出て、まずはワケワ=カランの森を6人で目指す。街を出てすぐは野原が広がっているが、その先に森があるのが見える。森までは、迷う必要はなさそうである。
3分も歩いたかというところで、前方100mほど先に2体のモンスターがいるのが見えた。1体は猿のような外見で、2足歩行をしている。細長い尻尾が生えていて、両手には何も持っていない。かわいらしい顔をしているが、口からは鋭い牙が見える。もう1体はウサギのような外見で、こちらは前足を地面に付けたような姿勢でじっとしている。短くてまるい尻尾が生えている。2本の前歯が目立つ顔をしている。
「オシリス殿、魔物が2体前方に見えます。それほど強そうではありませんが。」
クビスは視力が優れている。余談ではあるが、聴覚や嗅覚も鋭い。
「かまわん。襲ってこない限りは無視して先を急ごう。」
6人は、2体のモンスターに向かってそのまま歩を進めた。そしてついに対面した。2体のモンスターが急に襲ってくることはなかったが、2体とも6人を凝視している。6人はオシリスの指示通り、そのまま通り過ぎようとしたが、そのとき、
「こらこら、待て待て待て。」
「俺たちを無視していくことはできないんだ。」
最初に猿のようなモンスターが、次にウサギのようなモンスターが言った。
「うわっ、びっくりした!お前ら、しゃべれるのかよ。」
もう1体モンスターかと思ったら、それは着ぐるみスーツのカタスだった。
「そうでなければ、この世界では暮らしていけないからね。俺はモンキスAだ。」
猿のようなモンスターが言い、尋ねてもいないが名を名乗った。
「俺はラビトスBだ。俺たち2人は『チュートリアル』と言われていて、お前たちに戦闘のルールを教えることになっているのだ。」
「では、お前たちとはどうしても戦わねばならないのか。」
6人はさまざまな個人的な理由からモンスターとの戦いには積極的ではないが、ワキスも例外ではない。ワキスの場合は、戦闘によって起こる醜さを見聞きしたくないという潔癖さが理由である。
「いや、俺たちから逃げて、戦闘を避けるという手段があるにはあるが…。」
「その判断ができるのは、勇者であるオシリスだけだ。」
『チュートリアル』の2体は、基本的にモンキスAから話しかけてくるようだ。
「オシリス、余計な体力を使うのはごめんだよ。逃げる判断をしておくれよ。」
ムネスは6人の中では最年長であり、エネルギッシュではあるが体力的に長くはもたない。ムネスが戦闘を避けたい理由はここにある。
「そうだな。無駄な時間を過ごしている場合ではないし…。」
勇者は本来、危険を顧みず戦闘に向かっていくべき立場にある。ただし、オシリスは違う。彼は自分の意志はあまり強くなく、周りの意見に流されやすいのである。仲間の空気を読み、「逃げる」宣言をしようとしたが、遮られた。
「いやいや、俺たちは簡単にお前たちを逃がすことはできないのだ。逃げられる確率は、お前たちの強さと俺たちの強さの差によって変わってくる。」
「お前たちはまだ戦闘の経験が無いようだから、当然俺たちから逃げられる可能性はかなり低い。しかも、もし俺たちから逃げられたとしても、またすぐに俺たちと遭遇することになって、同じ話を聞かされることになるぞ。」
「なんだい、どっちにしても面倒くさいじゃないか。」
ムネスは地面にあぐらをかいて座り込んだ。
「ここは素直に彼らの話を聞いたほうが良さそうね。彼らも律儀で、全然襲ってはこずに丁寧に教えてくれるし。」
ハラスは体育座りの姿勢で2体のモンスターに体を向けた。2体のモンスターは、ハラスの内腿辺りがチラリと視界に入ったようで、一瞬表情を赤らめて視線を外したように見えたが、すぐにもとの表情にもどった。
「…では、ここは正々堂々と戦おうではないか。皆の者、準備はいいか?」
オシリスは仲間を鼓舞した。
「待て待て、焦るな。お前たちはまだ、全然ルールを分かっちゃいない。」
モンキスAが遮ると、6人もそれを無視して攻撃にかかることはなかった。
「まだ何かあるというのか。」
オシリスは、若干イライラして言った。ラビトスが、ため息交じりに話し出した。
「そもそも、戦闘に参加できるメンバーは4人までだ。残りの2人は手出し無用だ。」
つづく?つづけたい
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