恋を叶える為なら死神とだって契約できます

亀之助

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最終回   

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獅子人と遠く離れて時が流れ、取り巻く環境も周りの景色も何もかもが様変わりした。
俺の想いだけは変わることがなく、初恋である獅子人のことを忘れることが出来なかった。
俺の思い出の中で鮮やかに生き続けてきた獅子人。
先輩後輩という仲、大学時代の活動を通していつのまにか一緒にいて、愛しい存在になってた。
獅子人は学部一のイケメンだと言われる人気者なのに、俺にだけはとびきり甘くて優しくて気がつけばいつも隣にいて笑ってた。
俺は獅子人が結婚したことがきっかけで、あいつを愛し続けてることを思い知った。
何年も会っていなくて、とっくに諦めたはずなのに、結婚したことがショックで不眠症にまでなってしまった。
それからは、たとえ報われなくてもただ近くにいたいと思うようになった。
獅子人の近くにいられれば、一生それだけでいいと。
そう思っていた時、俺の運命は大きく動き出した。
どうやら俺は見えない何かに導かれ、獅子人のそばにいるチャンスがもらえた気がする。
願いが叶うなら夢に出てきた死神に体を乗っ取られても構わなかった。

再会してからは1日経つごとに獅子人に魅了され続けた。
副社長という地位でありながら常に細部まで目を配る獅子人。
多くの部下に支持され尊敬される会社の若きリーダーである姿、仕事に向き合う真剣な横顔。
その全てが魅力に溢れてる。
俺は元々男が好きなわけではなかったのに獅子人を受け入れることに抵抗がなかったのはなぜだろう?
しかも自分が抱かれる側だなんて。
今となっては獅子人以外とのセックスなんて絶対に無理だ。
獅子人だけが特別なんだ。
獅子人の体は自分と同じだとは思えなかった。
鍛えられ逞しくて魅力的な亜麻色の肌、見ることさえも恥ずかしくて緊張した。
触れただけの時は安心感に近いものを感じたのに、初めて二人が一つになった時は獅子人の有り余る愛情を叩きつけられた気がした。
甘い痛みがありつつも、迫りくる快感は壮絶で、恥ずかしさも忘れてあんなにも乱れ、自分を見失うほどに獅子人に夢中になってそして酔いしれてた。

俺の胸に不安の影を落とすのは獅子人が結婚していたという事実だ。
獅子人の結婚生活は知る由もないが、俺に優しく触れる手が同じようにしたのかと思うとバカみたいに嫉妬して胸が痛い。獅子人に高圧的な態度を取って困らせたり、必要以上に社内の人間に愛想を振りまいてみたり、俺らしくない言動は、死神に操られてたわけじゃなく、俺の激しい嫉妬心からではないだろうか。


獅子人の離婚した妻が俺の身辺調査をしていると知り驚き、慌てた。
やはり獅子人の妻は離婚には納得していなかったのだろうか? 
だから俺について調べたのか?
同性の恋人がいると知られればどうなる?
獅子人の副社長としての立場を脅かすことにもなりかねない。
獅子人の元妻は大切な取引先企業の令嬢なのだから、別れた後の恋人が男だと知られればどうなるか?
衝撃に違いない。
心無いことを言われ、中傷もされるかもしれない。
だからこそ俺は調査員の男に探りを入れて、調査された報告内容を確認できるまで少しの間獅子人と連絡を絶ってた。獅子人を煩わせたくなかったから。
その後事情を説明しようと連絡を入れても獅子人からの返信もなく、電話にも出てもらえない。
まず最初に相談するべきことだったと自分のとった行動に後悔が生じる。
思い切って獅子人のマンションを訪ねると、綺麗な女性が、エントランスにいるのを目撃した。
獅子人の離婚した妻だった。
買い物袋を抱えてインターホンを押していた。
俺は顔面蒼白になり脚が震えてた。
慌てて即座に引き返した。
獅子人からの俺への連絡が途絶えた理由はこれだったのか。



…獅子人side…

『心から愛する人に愛されて生きたい』
それが死神に託した僕の願いだった。
愛した人が同性だったなら、愛されるなんて難しいことだと思い込んでた。
僕の愛するただ一人の人「真里洲」は大学時代の先輩。
僕が生まれて初めて身を焦がす様な恋をした人。
卒業と同時にアメリカに留学した先輩はそのままアメリカにとどまった。
先輩の卒業式の日に別れたまま何年も会うことができなかったけれど、どれほど時が経っても何があろうとも忘れることができなくて、恋しさは募る一方で夢でばかり会ってた。
僕を暖かく照らしてくれた太陽のような人。
その全てに胸がときめいた、とても美しい人だった。

死神と交わした契約は、
願いを叶えてもらうかわりに寿命を差し出すこと。
常軌を逸してるけれど僕はわずかな時間であっても真里洲先輩と人生を共に過ごすチャンスがあるのなら、何をしてでもそれを諦めたくなかった。
だからたとえたった五年の寿命になったとしてもどうしても叶えたかった。
死神から叶えてもらえる「五つの願い」のうちの四つは、僕の真里洲先輩への恋心を成就させ彼の全てを手にするための願いごとだった。そして最後の五つ目の僕の願いは…

【僕がいなくなっても、真里洲先輩が幸せでいられること!!】


死神の姿をずっと長い間見ていない。
もう僕の前には現れないのだろうか?
願いは叶えられて僕達は恋人同士になれたけど、僕はどうやら大きな思い違いをしていたようだ。
僕に与えられたものは全ては幸せになるための「きっかけ」に過ぎなかった。
実際、僕という恋人がいても、色んな奴が真里洲先輩に恋焦がれてる。
他人の思いまでは操作してもらえないから安穏と過ごしていられない。
先輩はあまりにも魅力的で誰かに愛され続けているし、僕ひとりだけのものだとは約束されてない。
それでも真里洲先輩が隣にいる現実に喜びで心がふるえ、僕が消えた後に、他の誰かのものになったら嫌だという思いがどうしても頭をよぎってしまう。
真里洲先輩の美しい肌に触れ、体を重ね、全てを許されると愛しさで胸がいっぱいになる。
今まで生きてきて味わったことがない至福の幸せに泣けてきて、同時に「消えたくない、死にたくない」という思いが覆いかぶさって来る。
後悔してそんな思いを立て直しては、いつも自分に言い聞かせる。
今は二人で生きてるこの瞬間を何よりも大切にしようと。
一分一秒を無駄にせず、めいいっぱい愛して、そして愛されていたい。
彼を抱く日は、いつも想像をはるかに超えた喜悦に夢か幻かと思う。
知らなかった妖艶な真里洲の姿に痺れて思考もおかしくなる。
長い時間この手から離すことができなくて彼に溺れ夢中になってる。
死が迫る僕の感情は複雑極まりない。

生きる喜びを知ったから死ぬのか、死ぬから生きる喜びを知ったのか。

『死ぬ気で生きる』なんて言葉にすれば滑稽だけど、今更ながら死ぬ気になれば何でもできると実感している。
ためらうことなど何もなく、僕は思いのままに振る舞えて自由になった。
厳しい父や奔放な姉達にも本音で話し、接することができるようになった。
命を大切にしたいと思えるようになった。
真里洲先輩も僕のことを好きでいてくれたことを知った時は衝撃だったけど、
そもそも死神と契約しなければ両思いだったことを知ることはできなかっただろう。
限りある僕の人生について考えた時、「幸せ」は与えられるものなんかじゃなくて全ては自分次第、望みを叶えることも幸せになることも、誰かにすがったり、人任せにするものではないと気がついた。
どんなに願いが叶えられようと、「終わり」なんてない。
「もっともっと」と今以上のものを求めるのが、人間だ。
真里洲先輩と一緒にいられるなら、何もいらないなんて思っていた自分。
今は一緒にいられるのにそれだけでは満足できず、僕だけを見て欲しくてわがままになった。
愛しくてたまらなくて、勝手に嫉妬しては大人気なく腹を立てたりしてる。
人生の何もかもが虚しくて冷めきっていた僕は、限られている時間を過ごすことで激変した。
ほんのささやかなことが幸せだと感じられるようにもなったし、言うなれば人間らしく贅沢にもなって虚しさが消えた。

顔を見れるだけでいい。
名前を呼ばれたい。
微笑みかけて欲しい。
手を繋いで隣を歩きたい。
頬に触れて、キスがしたい。
一晩中温かい肌に触れて溶け合うように抱き合っていたい。
艶やかな白い肌も甘い吐息も全てを自分だけのものにして、誰にも触れさせない!

僕の欲望は叶えらるごとにそんなふうに変化していき、
「真里洲に愛されていいのは僕だけで、その全てが僕だけのものだ!!」
今は抑えきれない独占欲の塊と化してる。

だから真里洲先輩が自分以外の男に抱きしめられる姿を見ることは我慢できなかった。
しかも目撃したのは一人だけじゃない!!
いくら相手が知り合いや親友だとしても、怒りに震えるほどの嫌悪感があった。
挨拶のハグでも僕には受け入れられない。
激しい嫉妬に駆られた。
言い訳の一つでもしてほしい。
そのことに焦り、苛々が止まらなかった。
しばらくして真里洲先輩から連絡が入ってすごくほっとしたし嬉しかったのに、今度は僕が忙しさのあまり連絡ができなくなった。かかってきた電話もすぐには取らなかったくらいで、いつも夜が遅くなりすぎて折り返すことも憚られた。



……
探偵事務所の優秀な調査員のオレが、調査対象者である真里洲を見た時から正気でいられなくなった。
調査員として美男美女にも見慣れた筈の自分がなぜか彼に釘付けになって
「一目惚れした」とか「恋をした」とかそんな簡単に表現できない特別な縁みたいな何かを感じて体が熱くなった。どこかで一緒にいた気がして仕方がないのだ。
素性は調査済み、過去にオレと出会った形跡なんてない。
もやもやしたものを解明したくて、ストーカーのような行為で何度も待ち伏せした。
追いかけ回して日常を調べても、結局はオレとの関わりは見つからなかったし、何もわからなかった。
ただこの人にはずっと笑っていて欲しいって強く思ってしまう。
どこか儚げなが真里洲があまりにも憂いに満ちた悲しそうな顔をしているものだから、この人を笑顔にしたいってなぜか使命感みたいなものが沸いてきて、じっとしていられなくて失職覚悟でオレが知ってること全てを真里洲に明かした。
獅子人夫妻の離婚に至った事情も顛末も。
そして元妻が早々と昔の恋人と再婚することも。

獅子人の元を訪ねたのは確かに元妻、ただし離婚後も親交のある獅子人の姉も一緒だった。
獅子人の元妻は結婚前の恋人と再婚することが決まり、報告も兼ねて最後の挨拶に来たのだった。
仕事上の繋がりはあるので離婚しても、まる無視できないからだった。
「あたしの方が早く幸せになる」ってことを一刻も早く言いたかった。
しかも直接これ見よがしに充実した姿を見せて離婚して幸せだと示したかったのだ。


……

今真里洲先輩と僕は、やっと二人で向き合い話をすることができた。
誤解も解けた。いくら相手のためだと思っていても、独りよがりな行動だったりする。
自分の思いは、声にしてきちんと伝えなければすれ違ってしまう。
何も言わなければ伝わらないんだ。
最悪なのは誤解から心が離れてしまうこと。
嫉妬しても独占欲に駆られても、まずはその思いを伝えるって約束した。
二人はやっと互いが求めるままに抱き合い満ち足りた時間を共に過ごした。
遠慮なんてしない、声に出して繰り返し愛していると伝え、何もかも忘れて躊躇いもなく二人だけの世界に身を委ねた。



死神と契約した5年が経過したのに僕はちゃんと生きてる。
思い当たるのは僕の五つ目の願いだ。

【愛する真里洲先輩に僕がいなくなっても、幸せでいてほしい】

僕がいなくなることが真里洲にとって不幸なら僕は生かされるということだろうか。
真里洲の幸せは僕が生きることなのだ。
真里洲が僕を愛し、僕が真里洲を幸せにする限りは僕は生かされるのかもしれない。
愛する人に愛されて生きたい「生きたい」と願った人間の命を死神が奪えるわけがないのであった。



……
今、「副社長秘書室」は嬉々としていた。
秘書の皆が喜びで浮き足立っていた。
副社長が、「パートナーは海外戦略室の真里洲室長だ」と公表したからだ。
独身の副社長を手に入れようと虎視眈々とチャンスを窺っていた各方面で悲鳴が上がったとか。

「社内恋愛史上最強の眼福カップル」

社内は騒然となったままだけれど想定内のことだ。
二人がパートナーとしてのお披露目パーティーが企画され、かなり盛大なものになるから秘書達はその準備に追われていた。
「おふたりが並んだところを間近で見るとドキドキして、時が止まるわ」
「副社長ったら幸せが過ぎて毎日花畑にいるみたいに笑顔ですよね」
「それを言うなら真里洲室長は、後光がさしてるよ、尊すぎて手を合わせたくなるから」

「このパーティーって結婚披露パーティーみたいなものですよね」そう秘書皆が笑顔で言い合いながら、招待状発送などの準備を進めた。







……エピローグ……


ある時死神がオレの前に現れた。
そしてオレに囁いた…
「お前の寿命を死神である俺にくれるなら、お前の願いを5つ叶えよう。願いを叶え5年間自分の思いのままの満ちたりた日々を生きるか?」

今のオレは迷いなく死神の提案を受け入れられる。
もしも願いが叶えられるなら死んでもいいと思いながら生きてきたから。
オレには切実に愛されたい人がいる。
その人の名は「真里洲」長きにわたるオレの大親友だ。
出会って恋をして、叶わぬままで、長い長い年月が流れた
どうしてもそばにいたくて恋を諦めて親友になったのに、そんなオレから遠く離れていった。
今はアメリカと日本、住んでる国さえ違うのにどうしても忘れられない。
長い月日を経て良くわかってる。
どう努力しようとも、どうあがいても真里洲はオレのものにはならないってこと。
真里洲の恋人は王者の様なやつで、何でも持ち合わせた完璧な男。
オレでは太刀打ちできない。
それでもオレは真里洲の愛が欲しい。
オレに笑顔を向けて欲しい。
何もかも忘れて恋人と別れてオレのものになって欲しい。
5年後の今日、オレは消えても構わないから…。


……

アメリカから来た新しい上司の真里洲室長に恋心を抱いて思いを伝えて玉砕した。
驚くべきことに室長の恋人は、獅子人副社長だった。 
人間の雄の頂点に立つような人だ。

血迷っていきなり室長に抱きついて、それをあろうことか副社長に見られてしまった。
「お前死にたいのか?」
いつも温和で知られる副社長は温和さなんて見る影もなかった。
副社長に恫喝されて凍りつき、血の気がひいた。

意気消沈してたぼくの前に死神が現れた。
【お前の寿命を死神である俺にくれるなら、お前の願いを5つ叶えよう】

ぼくは死神の提案を受け入れられない。
生きて「真里洲室長」を自分の力で振り向かせたいから。
何年かかってもいいと思っているし、
命を差し出すくらいなら死ぬ気になって挑戦し続ける。
きっといつかぼくはかっこいい大人の男に成長して真里洲室長の隣にいられる人間になってみせる。
なんとしても自分の力で室長を手に入れてみせる。


(これからどうなる…真里洲先輩!!!?)
 

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