のほほん素材日和 ~草原と森のんびり生活~

みなと劉

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第一章: 「エルム村へようこそ」

第四十七話: 初めての手作りリース

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 朝の陽射しが心地よい中、フィオはハンナの家を訪れた。先日摘んだ花でリースを作る約束をしていたのだ。ハンナの家は花々で飾られた庭が特徴的で、門をくぐると甘い香りがふわりと漂う。

 「いらっしゃい、フィオさん!さぁ、こちらへ。」
 ハンナがフィオを案内したのは庭先に置かれた木のテーブル。そこには色とりどりの花々や木の枝、蔓が並べられていた。見ただけで心が弾む光景だ。

 「今日は基本的なリースの作り方を教えるわね。この枝を輪にして、まずは土台を作るの。」
 ハンナの手元を見ながら、フィオも同じように枝を曲げて輪を作ろうとした。しかし、思うように形が整わない。

 「あれ、うまくいかないですね…。」
 「大丈夫よ、初めてならこんなもの。力を入れすぎず、柔らかく扱うのがコツよ。」

 ハンナのアドバイスを聞きながら、フィオは慎重に手を動かした。枝が自然に絡み合い、ようやく形が整ってきたころ、隣のハンナが声を上げた。
 「そうそう、その調子!さぁ、次は花を飾りましょう。」

 花の配置はフィオにとって一番楽しい作業だった。色の組み合わせを考えたり、バランスを見ながら一本ずつ丁寧に差し込んでいく。
 「この白い花は中心に置くと映えるわよ。」
 「本当ですね!すごくきれいです。」

 気づけば夢中で作業をしていた。仕上げにリボンを結ぶと、フィオの初めてのリースが完成した。

 「どうかしら?」
 ハンナに見せると、彼女は満面の笑みを浮かべて拍手をした。
 「素敵よ!初めてとは思えないわ。」
 フィオも照れくさそうに笑ったが、心の中では自分の作品に少しだけ誇らしい気持ちがあった。

 リース作りを終えたフィオは、それを自分の家のドアに飾ることにした。帰り道、村の子どもたちがそのリースを見て興味津々に声をかけてきた。
 「ねえ、その花飾り、どうやって作ったの?」
 「ハンナさんに教えてもらったの。簡単だから、みんなもできるわよ。」

 フィオは子どもたちと一緒に笑いながら、その場で簡単な花飾りの作り方を教えた。エルム村での暮らしの中で、こうして新しいつながりが増えていく。

 「次はもっと大きなリースを作ってみようかな。」
 フィオはそう思いながら、村での生活がますます楽しくなっていくのを感じていた。

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