のほほん素材日和 ~草原と森のんびり生活~

みなと劉

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第二章 ポポとのほほん旅立ち

第16話: 魔力石の正体

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 それから一週間、フィオたちはリンダムの町で日々を過ごしていた。魔力石をギルドに預けたあと、彼らは特に変わりない日常を送りつつも、魔力石の調査結果を心待ちにしていた。ポポも普段通り森から摘んできた木の実を頬張り、フィオの肩で心地よさそうに眠ることが多かった。

 そして、約束の日が来た。ギルドマスターからの呼び出しを受けたフィオたちは、再びギルドを訪れた。木造の扉を開けると、中は相変わらず活気に溢れている。受付嬢が彼らを見つけると、すぐに笑顔で出迎えた。

 「お待ちしていました。ギルドマスターが奥でお待ちです。」案内されるままに進むと、ギルドマスターが大きな机の後ろに座っていた。その前には、あの青い魔力石が慎重に置かれている。

 「君たちが持ってきたこの石について、調査が終わった。」ギルドマスターは石に目をやりながら口を開いた。

 「それで、これは一体なんなんですか?」フィオが少し身を乗り出して尋ねると、ギルドマスターはゆっくりと頷きながら話を続けた。

 「あれは『ルマドの星』と呼ばれるものだ。鍾乳石の一種だが、普通のものとは違う。絶対に溶けることがなく、光を宿す特殊な性質を持つ。非常に貴重で、長い年月をかけてルマドの祠の奥深くで生成されたものだろう。」

 「鍾乳石……?」フィオは驚きと共に呟く。鍾乳石といえば洞窟で見られる自然現象だが、それがこれほどの力を持っているとは想像もしていなかった。

 「そうだ。普通の鍾乳石は水や時間の影響で削れたり溶けたりするが、この『ルマドの星』はその真逆だ。魔力を吸収し、少しずつその光を増していく。そのため、祠の護り手が特別な意味を込めてこれを守っていたのだろう。」ギルドマスターは石を指差しながら説明を続けた。

 「つまり、これにはどんな用途が?」イマーシュが鋭い視線で尋ねると、ギルドマスターは肩をすくめた。

 「用途は多岐にわたるだろうが、特に魔力を循環させる魔法装置や、光を用いた古代の儀式に使われていた可能性がある。ただ、この石をどうするかは君たちに委ねたい。祠の護り手が君たちに託した以上、それを持つ権利は君たちにある。」

 フィオは考え込むように石を見つめた。青く輝くその姿はどこか神秘的で、手放すには惜しい気がした。しかし、同時にその力が危険を引き寄せる可能性も感じていた。

 「私たちで守るべきなのかな……」フィオが小さく呟くと、ポポが肩の上で「チチッ」と同意するように鳴いた。

 「俺はどっちでも構わないが、使うなら慎重にな。」イマーシュは冷静に答えた。

 ギルドマスターは微笑みながら頷いた。「君たちの選択がこの石の運命を決めるだろう。それだけの価値があるものだよ。」

 フィオは深呼吸をして青い石に手を伸ばした。その輝きは、これからの旅に新たな意味をもたらすのだろうと感じさせるようだった。

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