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第二章 ポポとのほほん旅立ち
第35話: 空き家の購入手続き
しおりを挟む宿屋に戻った二人は、早速空き家の購入について宿屋の主人に相談した。主人は気さくな人物で、町の事情にも詳しく、いろいろと教えてくれた。
「その空き家ね、確かに売りに出されてるよ。町役場に行けば、詳しいことが分かるはずだ。」主人はテーブルを拭きながら言った。「ただ、ちょっと注意が必要だね。郊外にある家だから、防犯対策はしっかりしておいた方がいい。」
「防犯対策か……なるほど。」イマーシュは真剣に頷いた。「でも、周囲に家が少ない分、静かで過ごしやすそうだ。」
「その通りだよ。あと、水道や電気は契約が必要だけど、それも役場で手続きができるはずだよ。」主人はそう付け加えた。
次の日、二人とポポは町役場を訪れた。受付で空き家の情報を尋ねると、担当者が親切に対応してくれた。
「その家ですね。価格はそこまで高くありませんよ。」担当者は一枚の書類を広げ、詳細を見せてくれた。「購入手続きにはいくつかの書類が必要ですけど、特に問題がなければすぐに進められます。」
「必要な書類って?」フィオが尋ねると、担当者はリストを見せてくれた。
「まず身分証明書。そして、購入契約書のサイン。それから、水道と電気の契約を同時に行う場合は、それ用の申請書も記入していただきます。」
「身分証なら、ギルド証があるよね。」フィオがイマーシュに目を向けた。
「ああ、それで十分だろう。」イマーシュも頷き、書類を手に取った。「ただ、この契約書、細かい条文が多いな。少し読むのに時間がかかりそうだ。」
「そうだね。宿屋に戻ってゆっくり確認しよう。」
二人は契約書を持ち帰り、宿屋の食堂で内容を確認することにした。ポポはテーブルの上でコロコロと遊びながら、時折「キュッ」と鳴いて二人を和ませていた。
「この家、本当に手に入れられたらいいね。」フィオは契約書を見ながら微笑んだ。「あの静かな環境なら、ゆっくり素材採取とかもできそうだし。」
「確かに。」イマーシュも同意した。「何より、旅を続けるにしても、拠点があるのは便利だ。」
その後、二人は契約書を丁寧に読み進め、特に問題がないことを確認した。そして次の日、町役場に契約書を提出し、手続きを無事に終えることができた。
「これで、あの家が私たちのものになるんだね!」フィオは満面の笑みを浮かべた。
「そうだな。」イマーシュも静かに微笑む。「次は掃除や準備だな。やることはたくさんある。」
二人と一匹の新たな生活が、いよいよ始まろうとしていた。
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