異世界でコンビニ経営したらなんか騎士様やら魔物やらも買い物にきた!?

みなと劉

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第四十二話:炎の精霊・イフリート先輩来店!

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昼下がりのコンビニはいつも通りの賑わいを見せていた。リオネルが新作のお菓子を試食し、ゴブリンたちがレジ横のチョコレートバーを真剣に選んでいるその時、店のドアが急にバンッ!と開いた。途端に熱風が店内を駆け巡り、商品棚のポテトチップスが舞い上がる。

「い、いらっしゃいませ…!」私が恐る恐る声をかけると、目の前に立っていたのは全身を炎に包まれた巨人、イフリート先輩だった。彼の周りには小さな火の玉がぷかぷか浮かび、店内はまるで灼熱の砂漠と化していた。

「ふっふっふ、ここが噂のコンビニか。炎をもって試させてもらおう!」と、イフリート先輩は豪快に笑う。すると後ろのリオネルがひそひそ声で、「お、おい、大丈夫なのか?火災保険とか入ってるのか?」と焦り気味に尋ねてきた。

「えっと、イフリート先輩、火はちょっと控えめにお願いしますね。ここ、燃えやすいものが多いんです…!」とお願いすると、イフリート先輩は一瞬きょとんとした後、「おっと、これは失礼!」と言って周りの炎を収めた。途端に店内は安心とともに溜息がもれる。

「さて、今日は何をお求めで?」と聞くと、イフリート先輩はにっこり笑って、「実は冷たいスイーツを探していてね。炎の精霊だってたまにはクールダウンが必要なんだ」と言うではないか。

後ろのゴブリンがすかさず「それならこの“氷の妖精プリン”がオススメだぜ!冷たさが骨身にしみる!」と紹介すると、イフリート先輩は目を輝かせてプリンを手に取った。

「これだ、これを待っていた!」と歓喜しながらレジにやってきたイフリート先輩。無事に会計を終え、プリンを受け取ると、ニコニコしながら帰っていった。

「あんな熱血精霊でも冷たいものには勝てないのか…」とリオネルが呆然と呟く中、私は店内の温度が元に戻っていくのを感じて、ほっと胸を撫で下ろしたのだった。

こうして、新たな伝説を生んだ一日が幕を閉じた。次はどんな客が来るのやら…。

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