異世界でコンビニ経営したらなんか騎士様やら魔物やらも買い物にきた!?

みなと劉

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第四十九話:魔剣来店!?

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今日も異世界のコンビニは賑わっている。あちこちで騎士様や魔物たちが行き交い、いろんな人たちが買い物を楽しんでいる中、私はレジで忙しくしていた。

「おっしゃー、今日はちょっと特別なアイテムを売りに出すぞ~!」私がレジに座っていると、店の入り口に異様な気配が漂ってきた。

ガラガラッ。

店の扉が開いた瞬間、突如として現れたのは、…「物体」だった。

「モノ、モノッ!??」目を見開いてよく見ると、そこには不気味に光を放つ黒い剣が浮いているではないか。

「…え? これ、魔剣?」私は目を瞬きながら、その存在に驚いていた。

「キィィィィィィン!」魔剣は空中で鳴り響くような音を立て、まるで自分が来店したことを告げるように鋭い音を出す。

「お、お前、何者だ!?」私は一歩後ずさりながら、すかさず声をかける。

すると魔剣は、何事もなかったかのようにスルスルっとカウンターまで浮かんできた。

「…おぉ、君か。魔剣の名は『デス・トリプル・ヘル』。人々に恐れられる名だ。だが、今日は物を買いに来た。」魔剣が何故か人間のように話し出す。

「ちょ、ちょっと待て。魔剣が話す? どういうことだ!?」私は驚きながらも、冷静さを取り戻そうとする。

「だって、ここは便利そうだからな。普段は誰かの手に握られてるけど、今日は一人で来たんだ。」魔剣はそう言って、カウンター越しに私をじっと見つめる。

「一人で…? でも、君、どうやって歩いてきたんだ?」私は不思議に思いながらも聞いてみる。

「フン、そんなの簡単さ。魔力を使って、浮遊しているだけだ。」魔剣は鼻を高くして答えたが、どこか誇らしげに見える。

「それで、今日は何を買いに来たんだ?」私はとりあえず、冷静に買い物客としての対応をしてみる。

「うーん、私は血で汚れるのが嫌いだから、何か掃除道具が欲しいな。」魔剣が突然、意外なリクエストをしてきた。

「掃除道具!? 魔剣で掃除!? 君、そんなことするの!?」私は思わず声を上げてしまった。

「モノが言えなくなるほどの強さを持っているからこそ、心が清らかでなければならないんだ。」魔剣は真剣に言う。

「えっと、それじゃあ、掃除用具コーナーを案内するよ…」私は呆れながらも、掃除用具コーナーに向かって歩き出した。

「うむ、やはりこの辺りの道具は、良さそうだ。」魔剣は空中でフワフワと掃除用具を見て回りながら、どれがいいかを選び始めた。

「いや、ちょっと待って。君、本当に掃除する気あるのか?」私はその光景に呆れ果て、ついに疑問を口に出す。

「いやいや、こう見えても掃除の魔法を使うこともあるんだよ! さ、早くこれをくれ。」魔剣は一振りして、そのまま掃除用のモップを選んだ。

「本当にそれで良いのか?」私はモップを手にしながら、半信半疑で確認する。

「うむ! これで、俺の魔剣の清らかな輝きが保たれるというわけだ!」魔剣は誇らしげに言った。

「分かった…! じゃあ、これで全部だね? レジ通すよ!」私はモップとともに、他に欲しいものがないかを確認したが、特に追加の要望もないようだ。

「モフモフ、モップ一つで良い。貴様のような者に、これ以上のものは必要ない!」魔剣は店の中で誇らしげにフンっと鼻を鳴らす。

「…全然、モフモフしないけど?」私はつい突っ込みを入れたが、魔剣はそんなことを気にしていないようだ。

「いいんだ、俺のモフモフ具合は心の中にしかない。さぁ、支払いを済ませろ。」魔剣は冷静に財布を取り出すと、そこから代金を支払った。

「ありがとうございました! またのご来店をお待ちしています!」私はなんとか魔剣の変わり者の買い物を終え、最後に礼を言う。

店のドアが閉まると、私はふと深呼吸をした。今日はまた新たな「常識外れ」のお客さんが来てくれた。

「でも…魔剣が掃除道具を買うなんて、いったいどういうことだ…?」私は首をひねりながらも、また新たな日常の一部となったこの出来事に少しだけ笑いをこらえた。

次はどんなお客さんが来るのだろうか――そんなことを思いながら、私はまた一歩踏み出すのであった。

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