異世界でコンビニ経営したらなんか騎士様やら魔物やらも買い物にきた!?

みなと劉

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第五十八話:インキュバスさんの来店

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今日も賑やかな朝が始まった。店内では、常連の騎士様や魔物たちが和気藹々と買い物をしている中、ふと、店の扉が開き、私の目の前に現れたのは――

「おや?こんなところで見かけるとは思わなかったよ。」入ってきたのは、ちょっと妖艶な雰囲気を持った男性、インキュバスさんだ。

彼の特徴は、細身でありながら筋肉がしっかりとついていて、目元はやや険しく、でもどこか優しげな印象もある。しかし、何よりも注目すべきは、その眼差しの鋭さに加え、どこか誘惑的なオーラを放っていることだ。

「インキュバスさん、今日はどういったご用件で?」私は少し警戒しつつも、笑顔で応じた。

「まあ、気楽に来ただけさ。」インキュバスさんは軽く肩をすくめる。「最近、少し退屈していたんだ。君の店がちょっと気になってね。」

「退屈していたんですか?」私は思わず疑問を投げかけた。「でも、あんなに忙しそうにしているインキュバスさんが退屈なんて、ちょっと意外です。」

「そうだろう?」インキュバスさんはにやりと笑った。「いつもなら、どこかで騒がしくしてるけど、たまには静かなところもいいかなって。だから、何かリラックスできるものを探してるんだ。」

「リラックスできる…」私は棚を見渡しながら考えた。「あ、これなんかどうですか?『魔力充填ドリンク』。ちょっと甘いけど、リフレッシュできるんです。」

「ふむ、魔力充填…それは面白い響きだな。」インキュバスさんは興味深そうにその商品を手に取った。「試してみよう。」

「他にも、疲れた心を癒す商品もありますよ。例えばこの『静寂の香水』。少しスプレーするだけで、心が落ち着くんです。」私は棚の奥から小さな瓶を取り出して見せた。

「静寂の香水か…。なるほど、なかなか興味深い。」インキュバスさんは瓶を手に取り、慎重にその香りを嗅いでみた。「うん、確かに落ち着くな。」

「あ、ちなみに、魔物の方にも人気があるんですよ。特に戦い疲れた騎士様がよく買っていきますね。」私は笑顔で続けた。

「騎士様か…。彼らも意外とストレスを抱えているんだな。」インキュバスさんは少し考えながら、瓶を戻して言った。

「それにしても、どうしてインキュバスさんがこんな店に?」私は少し不思議に思って尋ねる。「普通、コンビニに来るのって、もっと地味な顔ぶれだと思うんですけど。」

「ふふ、それはね…」インキュバスさんは魅力的に微笑みながら言った。「実は、ちょっとしたバイトみたいなものだよ。君の店に来ることで、少し刺激的な経験をしようと思ったんだ。」

「バイト?」私はますます疑問が膨らむ。彼がバイトなんて…。でも、どうやら冗談のようだ。

「まあ、君の店のコンセプトが面白かったからね。」インキュバスさんは軽く肩をすくめた。「こういう場所で、普通の魔物や騎士様たちと一緒に過ごすのも悪くないかなと思って。」

「それなら、もっとお楽しみください。」私は少し安心して微笑んだ。「今日は特別サービスで、ドリンクを一つ無料でお渡ししますので、ぜひリラックスしていってください。」

「お、気が利くじゃないか。」インキュバスさんは楽しそうに笑った。「じゃあ、せっかくだから、そのサービスをいただこうか。」

インキュバスさんは、リラックスできるドリンクを手に取ると、満足げに店内の隅の方でくつろぎ始めた。彼の穏やかなオーラが店内を包み込んで、まるで一時的な休息をもたらすような気がした。

その後も、インキュバスさんは他の魔物や騎士様と談笑し、楽しいひとときを過ごしていた。どうやら、彼にとってもこの店はただの買い物の場所ではなく、ひと時のリラックス空間となっているようだ。

「また来るよ。」インキュバスさんは最後にそう言い残して、店を後にした。その背中は、どこか余裕を感じさせるものだった。

そして、私は今日もまた、一歩一歩、様々な種族やキャラクターたちに癒しを提供しているのだと、少し誇らしい気持ちで胸を張った。

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