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第百九十二話:ポーションの陳列事件
しおりを挟む今日も異世界コンビニ「ワンダー」には、騎士様や魔物たちが行列を作っていた。朝一番の目玉商品は、新発売の「超高濃度回復ポーション」。
混乱の幕開け
「おお、これが噂の超高濃度回復ポーションか!」
さっそくやってきたのは熱血騎士アルド。彼は棚のポーションを手に取ると、目を輝かせた。
しかし、その横でミイラ男が困った様子で言う。
「これ、商品名が読めない…。包帯で目が隠れててねぇ。」
さらに、巨大なミノタウロスがポーションを手に取ろうとした瞬間、瓶を誤って落としてしまう。
「しまった!割れた!」
店内にポーションの香りが漂い始め、棚の周りが異様にキラキラ輝きだした。
店内大騒動
割れたポーションの効果は絶大だった。
「え、ちょっと待って!?棚に生えてた枯れた観葉植物が急成長して天井に突き刺さってるんだけど!」
「ポーションのせいで俺の剣がピカピカになった!でも強くなった感じはしない!」
さらに、ポーションの香りを嗅いだスライムが突然分裂し始める。
「わあっ、これ増殖ポーションじゃないのか!?店内がスライムまみれだ!」
店主の対策
「まったく、これは販売前に注意書きをつけておくべきだったな…。」
店主は頭を抱えつつ、割れた瓶の掃除をしようとしたが、今度は掃除用具のモップがポーションを吸収して動き出した。
「掃除モップが自我を持った!誰か止めて!」
ミノタウロスがモップを捕まえようとしたが、モップは異様なスピードで逃げ回り、挙句の果てにはレジ横の騎士様の盾に飛び乗ってしまう。
騎士様の逆転劇
「ここは私が何とかする!」
騎士アルドが勇ましく盾を振り、モップを華麗に床に叩き落とした――が、その勢いでまたポーションの棚にぶつかり、今度はさらに2本が割れてしまった。
「おいおい、これ以上はやめてくれ!商品がなくなっちまう!」
店主が叫んだが、店内はすでにスライムだらけ。さらに、ポーションの効果で商品の袋菓子が膨らんでポップコーンのように破裂する騒ぎになった。
大団円?
なんとか店主とアルバイトたちの努力で、店内は片付いたが、新発売のポーションはすべて完売(というか消費)してしまった。
「まあ、結果的に売り切れたし、いいか。」
「それにしても、次回はもう少し穏やかな商品を仕入れましょうよ!」とアルバイトのルフィーリアが提案したが、店主は笑顔で言い放った。
「いや、次はもっと効果が未知数のポーションを入れるぞ。目指せ冒険者のお助け一番店!」
そして、また新たな商品が店頭に並ぶ頃、今日の騒動を忘れた騎士様や魔物たちが再び列を作るのだった…。
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