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百十ニ話

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最近異世界に召喚されたお兄さんは魔法使いの適正があったナイトである俺はそいつと一緒に旅をする
百十二話
「なるほどそういうことだったのか」
「ああ」
「それで?これからどうする?」
「とりあえず魔王を倒さないことには終わらないだろう」
「力を蓄えるのも俺達には必要なことだ」
「それもそうだな」
「よし、それじゃあ行くか」
「おう!」
「うん!」
三人は歩き出した。
「ところでカグラはどこに住んでるんだ?」
「私?私はねここから北に行ったところにあるエンベロープっていう都市よ」
「どんな場所なんだ?」
「うーん……なんていうか……まあ賑やかなところよ」
「へぇ~そうなんだ」
「あなた達はどこに住んどるの?」
「俺は南にある村だ」
「僕は日本だよ」
「日本?なにそれどこの大陸?」
「あ、勇者は異世界から召喚されたんだよ」
「え?そうなの?」
「ああ、そうだ」
「だから僕のこと勇者って呼んでくれてるんだ」
「そうだったのか……」
「まあ、その話はいいとして早く行こうぜ」
「そうだな」
「あ、ちょっとまって!」
カグラは少し気になっていることがあるようだ。
「二人ともなんかすごく仲良さそうに見えるけど?」
「ああ」
ナイトは勇者の肩に手を置くと
「恋人同士だ」
と言った。
「ちょ!いきなり何言ってんだよ!///」
「だって本当の事だろ?」
「いや……その……まぁ……そうだけど……///」
「あらら……お熱いことで……」
カグラの顔は赤くなっている。
「よし、じゃあそろそろ出発するか」
「そうね」
こうして三人組の旅が始まった。
百十ニ話完
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