異世界でラブコメしたりギルド登録したり別の人になったり!?

みなと劉

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68話

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その隙を突かれて 彼女の手によって
優斗が連れ去られる……
真上から聞こえてきた悲鳴。
それを俺は聞き逃さなかった 急いで上に行き確かめると黒い龍が翼を羽ばたかせ優斗を連れ去っているのを見たときには怒りと悲しみが混ざった気持ちが沸々と溢れ出したために体が勝手に動いてしまったのか
いつのまに空の上だった筈なのに何故か地におり立つと同時に黒炎に包まれていたがそれも一瞬の出来事で収まり気がつけば目の前に人の姿になっている
「やっと来てくれましたのね勇者さん♡待ちかねていましたよ」
と彼女は言い放ち俺を見て来る……が俺は何も言わずに剣を構えると彼女は両手をあげてからこう告げる
「私達と戦うんですか!?それは困ります!なので私の話をちゃんと聞いていただけませんでしょうか?」
などと焦る様子で言って来た……ため一旦武器を納め、彼女の話を聞くと俺の予想していたものとは全く違っていてただ単に彼女が戦いたいという訳ではなかったことを知ることになる
「私はですね!あなたに興味があるだけでございます!あなたの力を見せていただきたいだけ。なのでこちらの世界に来てくれれば戦わずに済むでしょう! それに、あなたには愛する人も守るものも何もないですよ」
(馬鹿言うな!!優斗がいるではないか!)
俺にとって大事な存在であると伝えると「では、そこの子を渡してもらえれば今度から戦いたいとは思わないようにいたします。あぁ、でもその子がいなくなればすぐにでも殺しに行ってしまいますね!」
と言われてしまった つまり……優斗に危害が加えられないためにも戦うしかないと改めて悟ってしまうのだが そもそも何でこの世界に来たかと言うことを彼女に尋ねると
「あら、興味ありませんでした?」
などと言われるため苛立ちを募らせながら理由を聞いたら彼女は淡々と語りだしたので聞くことになったのだがその内容は酷いものだった
曰く元々は別世界に召喚するはずなのだがその儀式の最中何者かが乱入してきたせいだとも……。
それだけではなく召喚した奴らは優斗のことを人質として使おうとしたこともわかりさらにはそいつらがどこに向かったかも教えて貰ったのであった
「そうですか~なら、どうぞあの方を殺してきてください」
と言われてしまうため仕方なしに俺はこの世界の大陸へと向かい優斗を探すため足を踏み入れたのであるがこれが地獄を見ることになるとはこの時微塵にも思ってはいなかった。
真司が優斗を探しに行っている間に優斗は攫われてしまったのだがその後優斗は城の最上階にある大きな扉の部屋に連れてこられ監禁されてしまうのだった。
「おい!そろっとここから出せよ……」
優斗が文句を言い放つとその瞬間首に付けられていた隷属の魔法が消え去り代わりに呪いのようなものをかけられてしまい意識を失いかけそうになった。
すると部屋に二人の人物が入ってきて話しかけられたが言葉がわからない上に優斗は無視をしていた
そのうち一人は優斗の隣に来るとしゃがみ込み顔をじっと見てきていたので不思議に思いつつも見ていたところいきなり顔を掴まれキスをされたのだが
何やらとてつもなく臭い息を吐かれたために抵抗しているとそれを見兼ねてもう1人の女性が近づいてくるなり口を塞ぎ何かを流し込まれて来た。
「何を飲ませた?」
と言ったものの答えてくれるわけでもないどころか返事すらしてくれなかったためまた暴れてやろうと決意したがなぜか突然眠くなりそのまま寝てしまい起きる頃には優斗以外の3人が話し合っていた
どうやらうわ言のように独り言を繰り返していて
その内容から察してどうやら奴隷になるようだと知るも優斗の頭に入ってくることもなくそしてついに自分の首元に何か首輪が付けられたのを感じるも抗えず再び眠りに落ちて行く中でどこかで見た覚えのある二人組の男女と会話をしているのを見てたがそのまま意識を失った……。
気がつくとそこは暗い空間であったがそこに一人の男性が座っているが、なんと顔に見おぼえがあったためまさかと思い恐る恐る聞いた
『貴様たちは魔王軍の者ではないのか?』
すると驚いた表情をされたため優斗はすぐに理解してしまったのだ。
彼はおそらく人間である。
「いやまぁーそんなもんだ」
と答えた そして何故彼が生きているかを尋ねた所。
どうやら魔族に騙されあの後すぐ殺されてしまったため魂となり浮遊しここに至ったそうだ。
ただ彼自身も自分が死んだことが信じられずにいたというのだが そこで俺は彼に頼みごとをすることにした
真司は黒龍に乗りとある王国に着いた時にようやく真司は見つけることができた。
ただそこには魔物達が沢山いた。
なぜこれほどいるのか? その理由を探るのと同時にこの世界で生きていくのに力をつけなければいけないと感じた俺達は、とりあえず城下町へ赴くことにする。
だがしかし 門にたどり着いたところで俺は驚きの声をあげた
「おま……その髪の色と目の色と額の印……って事はあんた異世界人かい?」
そう言われたからだ……
というわけで、現在俺たち4人は王の前に来ており 国王から直々の依頼を受けることとなっているのだがそれは……
(めんど)
とゆうよりだるい!
と心の中で叫ぶ俺がいたのであった……
というのは、この世界に転移されて以来何も口にしていなかったからである。
(優斗探しに来てめんどい展開になるとは)
だから腹が減って死にそうなため早く終わらせたかったが
そんな願いとは裏腹に話を聞かされることとなってしまう 内容は、まずこの国が抱える最大危機について……だった、というのもこれを聞いてしまう事になるなんてこの国を訪れたばっかりの真司達は全く思っていなかっただろう。
(それは)
……そう、実はこの国はあと数時間後に滅んでしまいます。
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