異世界でラブコメしたりギルド登録したり別の人になったり!?

みなと劉

文字の大きさ
75 / 161

75話

しおりを挟む
だがこれは、ほんの始まりに過ぎなかった……
これから真悟に起きることを予測することなど到底不可能な出来事が起こってしまうことに、この場にいる誰一人気づくことができなかったのだから
「ここどこぉ~?わたしのお家に帰らせてください!」
(うわあああ!なんかよくわからん場所にいたと思ったら今度はめっちゃ綺麗なお姉さんがいるぅ!も、もう少しだけ近くで見たいな。
でも恥ずかしいしなぁ……。あ!そうだ! そ~っと近づこう)
などと思っているうちに、真司はあることに気づく
それは、自分が今、何かしらのトラブルに巻き込まれているらしいということだ それに、自分の置かれている状況が、あまりにも非現実的なことばかり起こっていたので あまり深く考えずに行動してしまったことを激しく後悔した
(まずいまいった!俺は何をしていたんだ!ここは恐らく何処か別の場所に連れてこられたということだけは間違いないだろう。問題はそれが何処なのかということだな、あと今の俺が置かれているこの状況を何とかする方法を見つけなければ……)
(俺はまだ死んじゃいないはずだ、なのに死んだ時の記憶がある。しかも死因らしきものもしっかりと残っている。ということは俺は確実に一度死に、何らかの要因によりこの世界に来てしまっているということか……。)
そして俺の体が普通より丈夫なことを考えるとおそらく転生させられたんだろうな、それで何故かは知らねえが目の前に現れたあの女に殺されたっていうことかな。
くっ、なんてついてねぇんだ!
俺まだ高校生だぞ!それに加えて妹も守らなくちゃいけなかったのに結局こんなところに飛ばされてしまう始末だし。だがいつまでもこうしていてもしょうがないしとりあえず現状の確認をしてみるか)
そこで真司は改めて辺りを見回した
(どうやらここは森の中のようですね。ただ、どこかで見たような森のような気もするな。まあいいか。
それとあの女の子と美人の女性が居るのが、さっきの場所から見て一番手前に見えるあの洞窟の中だということにしよう)
(え?あの洞窟の外見?いやだってあれはどう見ても明らかに人の手が加わっているように見えるから。そうだよ絶対中に誰かいるんだよきっと。それにあんなに目立つ場所に入口があって誰も知らないとかあり得ねーし。
多分。
あっ、ちょっと待てよ?そもそも俺は本当に人間族に生まれ変わっているのか?ってことは種族は人間でいいのだろうか?)
などと考えていると突然頭の中に、まるでテレビやラジオのチャンネルを過ぎる
「ザザーーー これより脳内映像と音声による、説明を始めます」
そして真司は意識を失った
どうやらまた新しい世界で生きていくために準備が必要みたいである
目が覚めるとそこは見知らぬ場所ではなく、見慣れた自室だった
「あれ?さっきのは一体なんなんだ?」
などと独り言を言っていると、突然ドアが開いた。
「兄貴おはよー。朝ごはんできてるから食べなね」
と言って彼女はドアを閉めた。
(やべー やっちまったー 完全に寝坊だよー。)
などと思いながら着替え、急いでリビングへ向かうとテーブルの上には既に朝食が用意されていて、既に父も母も席についていた。
「おう おはよう」
と父親が言うと
「はい 今日も元気そうで良かったわ」
と言う母親 それに対して真治も
「うん いつも通りだよ、いただきま~す」
と言いご飯を食べ始めた。
真治はその後歯磨きをし、洗顔などを済ませ、身支度を整えたあと、すぐに家を出た 学校までの道のりの途中で友達で恋人の優斗と出会った。
彼曰く昨日の帰りに見かけたので声をかけたら真治だとわかったらしく、話しかけてきたらしい
「よっ お前も遅刻か?一緒に行こうぜ」「ああ、そうだな。でも、どうせ後少ししたらHRが始まるだろうけどな」
などと話しているうちにいつの間にか学校に着いていた 真治達は下駄箱で靴を履き替え教室に入った。
するとそこには既にクラスメイト達がいて皆それぞれ雑談をしたり、勉強していたりと過ごしている様子が見られた
「なあ あいつらはどうしてあんなに余裕でいられるんだ?もうすぐ始業の時間だと言うのに。俺たちがおかしいのだろうか?だとしたら相当ヤバいだろ……」
真治がそんなことを思っている間に担任が来て、朝の挨拶を始めた
「みんな聞いてくれ。今年は色々と大変なことがあるかもしれないが頑張ろうな!ではまず初めに転校生を紹介するぞ。じゃあ入ってこい!」
と先生が言い終わると同時に一人の少女が現れた。その途端クラス中がざわつき始める
「え!?何々可愛いんだけどめっちゃスタイル良いんですけどっ!!」
などという女子達の声が聞こえてくる。
しかし真司はその言葉を聞いて思わず叫んでしまった なぜならそこに居たのは自分が会いたいとずっと思っていた人だったのだから……
(おいマジかよ……これじゃ俺がバカみたいじゃないか!それにしても相変わらずこいつはかなりの美少女だな でも、 これで少しはこの現実を受け入れることができそうだな、でも俺の頭がおかしい訳じゃないんだったら……まさか……)
と真悟が思っていた時にふと横を見ると先ほどまでは確かにいなかったはずの少女がいた
「まじですか!?」
と真司が思った時にふと横を見ると先ほどまでは確かにいなかったはずの少女がいた
(まじですか!?)
と思ったその時 その女と目があった だが真司はここで初めて自分がとんでもないミスを犯していたことに気がついた 何故なら、彼女の方からは真司の顔がよく見えていたのに対して、 自分は相手の顔が見えていなかったからだ
(うわああ!やべえ!やばい!どうしよう……。どうすれば……そうだここはとりあえず、笑顔だ!スマイル、スマイル)
と必死に作り笑いを浮かべると彼女もニコッと微笑んでくれた
(よし、取り敢えずは誤魔化せたか?)
だが、これはほんの始まりに過ぎなかった……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

処理中です...