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77話

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「よお 真悟、眠れねえのか?」
「ああ、まあそんなとこ…………ちょ!?何する」
「まあまあ落ち着けって、別に何もしないからさ。」
「は?一体何言ってんだ?(絶対なにか化する気だ!)」
「いや、だからさ、今日あったことについて色々聞かせてくれよ。……」
「あ、ああ まあそれならいいけどよ。……ん……ちょ……こら」
「なあなあ、あいつとはどんな関係なんだ?もしかして付き合ってんのか?ん?どうなんだ?」
「違うから!!……ひあ!……ん」
「ほらほら、早く答えないともっと強くやるぞ~」
「だからやめてぇ~~~!!!」
結局この日は一睡もできなかった。
翌日
昨日のこともあって少し警戒しながら学校に向かった。
すると校門の前に見覚えのある姿が見えた。
どうやら優斗達が来たようだ。
すると向こうから話しかけてきた。
「おっす、真悟。」
「……っ……はあ!……あいつぅ」
「ん?どうした?慎吾」
「っ!……なんでも……ねぇよ(真司に襲われた……なんて……いえるか!)」「そっか、ならいいんだけど。」
「おう、気にすんな。」
そうこうしているうちに教室に着いたので中に入った。
すると、優斗と真司がこちらに寄ってきた。
「やあ真悟君」
「よう 真悟」
「おう、おはよう(真司には……会いたくなかった)」
「ところで、今朝は何か変わったことはなかったか?」
「いや、特になかったけど……」
「そうか、ならいいんだ。」
「ああ、心配してくれてありがとな。」
「いや、当然のことをしただけだ。」
「そうか、それでも感謝はさせてもらうよ。」
「分かった。じゃあそろそろ席に戻るよ。」
「ああ、またな。」
そう言い残すと自分の席に戻っていった。
昼休みになり、いつも通り弁当を食べようとした時、突然ドアが開いた。
そこに立っていたのは佐藤先生だった。
「えーと、桐谷はいるか?」
「はい、いますけど」
「そうか、じゃあちょっと来い。」
「え?いや、あの」
「いいから早くしろ!」
そう言われてしまったので仕方なくついていくことにした。
着いた先は校長室だった。
「失礼します。2年A組の新藤です。」
「同じく西城です。」
「同じく桐谷です。」
「おお、来たかね。まあ座りなさい。」
「はい、失礼します。」
「それで、一体なんの用でしょうか?(まさかバレた?それともまた不審者が?)」
「いや、実は君に聞きたいことがあってね。」
「はい、なんでしょう?」
「いや、最近この辺りで起こっている事件についてなのだがね。」
「はい、それがどうかしましたか?」
「いや、実はその事件に巻き込まれている生徒がいるという情報があったのでね。」
「そうなんですか。それは大変ですね。」
「ああ、そこで君にも協力して欲しいのだ。」
「なるほど、分かりました。では何をすれば良いのですか?」
「うむ、まずはその被害者について調べて欲しいのだよ。」
「はい、わかりました。」
「頼んだよ。」
こうして俺は調査をすることになった。
その日の放課後、俺は1人で下駄箱に向かって歩いていた。
すると後ろから声をかけられた。
「やあ、真悟君。」
「ん?ああ、優斗か。お前も帰るところなのか?」
「うん、そうだよ。」
「そうか、一緒に帰ろうぜ。」
「ああ、構わないよ。」
「よし、じゃあ行くか。」
それからしばらく無言で歩いていると、優斗がいきなり話しかけてきた。
「なあ真悟君、昨日は災難だったな。」
「ああ、まあな。でも、真司が助けてくれたからなんとかなったぜ。」
「へー、あの真司がね。」
「ああ、意外だろ?でも本当に助かったぜ。」
「ふーん、まあ真司が人を助けるなんて珍しいこともあるもんだな。」
「ああ、俺も驚いたぜ。」
「まあ、とりあえず真司に感謝しとくといいぜ。」
「ああ、そうだな。」
「ところで、お前らはなんでこんな時間まで残ってたんだ?」
「ああ、それは……」
「………………」
「……まあ色々あってな。」
「……まあそんな感じかな。」
「……なんか隠してるのか?」
「……まあそんなとこだ。」
(やっぱり何か隠してやがるな)
「まあいいや、とりあえず家に帰ろうぜ。」
「ああ、そうだね。」
そして家に着き玄関を開けるとそこには真司がいた。
(また俺になにかしてきたりしないだろうな……あいつ)
そんなことを考えながら靴を脱いでいると、真司が近づいてきた。
「よお、おかえり。」
「ああ、ただいま。……ってなんでここにいるんだ?」
「いや、ちょっと話がしたくてな。」
「話?なんだ?(嫌な予感しかしない)」
「いや、大したことじゃないんだけどさ、昨日のことについて色々教えてくれないかと思ってな。」
「昨日のこと?……っ!……ひゃ……ちょ……やめ……ん……やめてぇ~」
「ほらほら、早く答えないともっと強くやるぞ~」
……
……
「んやぁ……あん!……やら……っ」
ぱちゅ、ぱちゅ、
「いいか?」
「よぐ……ないぃ!……ぬいでぇぇ」
尻に捩じ込まれた真司のモノで俺は凌辱されている。
「そうか、なら仕方がないな。」
やっと終わったと思いほっとした瞬間、 どぴゅっ!
「っ!?……んぁ……ぁー……!……!」
「ん?どうした?」
「いや、なんでも……っ……ねぇよ(中に出しやがった!)」
「そうか、なら続けるぞ。」
そう言うと再び動き始めた。
「んあっ!……ぁー……ん……ぁー」
「おい、ちゃんと答えろよ。」
そう言いながら腰の動きをさらに激しくする。
「だからやらぁ~!」
「じゃあもうやめるか?」
「ぅ……やめないで……」
「そうか、なら続けるぞ。」
そう言ってさらにスピードを上げる。
「だめぇ!イっちゃう!!」
「そうか、ならイケよ。」
「イクゥーーーーーー!!!!」
(くそぉ、またイカされちまった……しかもまた中だしまでされたし。)
「じゃあそろそろ出すぞ。」
「やらぁ!!またイぐ!」
「そうか、じゃあ受け取れ!」
「んあぁぁぁぁ!!!」
こうして今日も俺は犯されてしまった。
「じゃあ、また明日な。」
「あ……ぁー……んあ……ぁー」
翌日
(腰いてぇ)
結局あの後もずっとヤられ続けたので、まともに歩くこともできない。
教室に入ると、真司が話しかけてきた。
「よう、おはよう。」
「ああ、おはよう。(おはようじゃねえよ!)」
「お前大丈夫なのか?」
「いや、正直しんどい。腰いてぇよ」
「だろうな。(だろうなじゃねぇだろ!)」
「…………」
頭を撫でられた。
「機嫌直せ」
「いや……腰いてぇ……だけだし」
「まあそういうことにしといてやるよ。」
「いや、ほんとのことだけど」
「まあまあ、気にすんなって」
「いや、気になるわ」
「まあ、とりあえず元気出せよ」
「いや、別に元気とかは……」
「まあ、とりあえず頑張れ」
「いや、何をだよ」
「いや、いろいろとだよ」
「……はあ」
そうこうしているうちにチャイムが鳴ってしまった。
「まあ、とにかく頑張れよ」
そう言い残すと自分の席に戻っていった。
(一体何があるっていうんだよ)
放課後になり、俺は1人で下駄箱に向かっていた。
(まさかまた襲われたりしないよな?)
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