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104話
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「どうだ?これが本物の実力ってもんだぜ!」
「「うわ……痛いわ……」」
「うそぉーん!!」
真司は思わずツッコんでしまった。
「僕の剣技も見せてあげるよ」
そう言いながら腰にある刀に手をかける。
「なに……それは?」
優斗は静かに呟く。
「これは僕の先祖が残してくれた宝刀、《月華斬》だよ」
鞘から抜き放つと同時にその美しい姿に皆目を奪われる。
(やべえな、めちゃ綺麗だ……)
真司は素直にそう思った。
そしてゆっくりと刀を構える。
「はぁー……セイヤアアッ!!」
掛け声とともに一瞬で距離詰め、居合斬りを行う。
その速さに魔王軍の兵士達は動けずにいた。
だが次の瞬間には魔王軍の兵士たちは倒れ伏していた。
そこには魔王ただ一人だけ立っていた。
「き、貴様ぁー!なぜだ!?何故我より速い!?」
「それが君の運の尽きさ」
魔王は優斗に攻撃しようとする。
しかしそれよりも速く真司は動いてしまう。
優斗は攻撃を外してしまう。
(まずい!真司に怪我させちゃダメだ)
優斗はすぐに体制を立て直すと再び魔王に立ち向かう。
そして先ほどと同じように切りつける。
(これで……終わりだ!)
そう思いながら刀を振り抜いたが……
なんと、真司はその攻撃を受け止めた。
「おい、お前俺の優斗に向かって何をしている?ふざけんじゃねえぞ」
真司の顔からは怒りが溢れ出していた。
(こいつは……殺さなくては!)
優斗はそう決心したのであった。
~~~
それから数十分ほどが経った頃だろうか。
(この勇者めちやつ強い……我の最大の攻撃でも倒せんとは……)
(こいつやばすぎだろ……なんで俺こんなやつの恋人やってるんだよ……)
二人の間に沈黙が流れる。
(もう終わらせよう……)
(この一撃で全てを決しよう)
二人は同時に動き出す。
先に動いたのは真司だった。
「くらえぇぇっ!俺の必殺奥義!」
真司の体が白く光り始める。
「なんだそれ……」
「ホワイト・インフィニティーー!!」
「は?」
その技を受けた途端、優斗の動きが止まった。
「なんなんだ……これ……は……力が抜け……ていく……まさか……」
魔王の方を見てみると、既に力を使い果たしていたのか地面に倒れている。
魔王のHPは1となっていた。
魔王を倒したことで真司の体は元の黒髪に戻る。
優斗も体全体が白く発光し始める。
「なんだ!?優斗のやつ……急に……」
光がおさまると、そこには金髪になった優斗の姿があった。
「「優斗!?」」
「うん、僕も異世界へ来れたみたいだね」
「よかったよ~!」
真司は優斗に抱きついた。
「ちょっ!?」
「だって!心配してたんだぞ!」
「ごめん……」
優斗も嬉しそうに笑っていた。
~~~
「君たち、ありがとう!これでこの世界は救われるよ」
未来は心の底から安心した様子でそう言った。
すると、未来はいきなり真面目な顔になる。
「そうだ……この世界での戦いが終わったら私たちも異世界に帰ろうと思うんだけど……どうかな?もちろん!あなたたちの記憶は消すつもりだから安心して欲しいの」
未来は真剣な表情で話す。
「俺たちはそれで構わないぜ!この世界にはまだ来て間もないし……また元の世界に帰るのもなあ」
「僕も賛成だな!僕もまだ来たばかりだし……それに」
「優斗!やっぱり一緒にいていいんだな!」
「当たり前じゃないか」
優斗は優しく微笑みかけた。
「私、本当に嬉しい!じゃあ早速始めましょうか!」
未来は魔法陣を展開する。
そして呪文のようなものを唱え始めた。
すると、三人はその場から消え去った。
その後、世界を救った三人組の伝説として語り継がれるのだった。
「へぇ、この勇者たちの物語って面白いねぇ」
「だろ?俺も真司って名前だし。苗字は真島だけど……なんか親近感あるんだよな」
「そうなんだ!僕も優斗だからねぇ。苗字は湯之原だけど親近感あるねぇ」
「「俺(僕)らって実はこの勇者たちの生まれ変わりだったりしてね!」」
その瞬間
2人は頭が痛くなり
倒れる。
そして、目を覚ますと
「「俺(僕)たちはあの勇者たちだったんだ……いま思い出した」」
そんな2人を見ながら真央が話しかけてくる。
「あんたらってほんっとお似合いよね。てかなんで付き合ってないの?」
その質問に2人は答える。
「まぁ、いろいろあってさ……」
「色々あったんだよ」
そう言って遠い目をする。
その時、スマホが振動する。
真司と優斗はスマホを見ると
「あなたたちはあの勇者たち?わたしは小此木未来(おこのぎみく)っていうのよ。実はね橘未来(たちばなみく)の生まれ変わりなの」
「「みくの!?」」
「そう!」
「「嘘だろぉぉーー!!」」
(どうなってんだよ!?)
(どうなっているんだい?)
二人は驚きのあまり、頭を抱える。
しかし真司は、すぐに気持ちを切り替えて未来に言う。
「俺は真司!よろしく頼むぜ!んで、隣にいるやつが……」
「ゆぅーとです。よろしくお願いします」
優斗が丁寧に挨拶をする。
「私は未来よ!これからはみんな一緒だわ!仲良くしましょう」
「そうだ!今日は4人でどっかに行かない?」
真央が突然提案してくる。
「えぇー……真央は嫌だよ」
「あたしも……ちょっと疲れてるの……」
二人が拒否するが、真司と優斗はノリノリである。
「よし!じゃあ行こうぜ!カラオケとか?」
「いいね!僕も久しぶりに歌いたい気分だったし」
「ほら、二人も乗り気じゃない。行きましょうよ!ねっ!」
こうして4人の休日が始まった。
——数時間後
「ふぃ~楽しかった~」
「僕は満足できたよ」
「僕も」
「そういえばさ、俺たち前世でも知り合いなのか?」
「えっ!?う~ん……分からないけど多分そうだとは思う」
優斗の答えを聞いて少し考え込んだ後に、
「そうか……それならさ、今度こそお前とは親友になれるように努力したい」
「もちろんさ。僕の方からも改めて友達になってください!」
「「もちろん!」」
(やっぱり真司とはいい関係を築けそうだ)
(やっぱ優斗とは気が合う)
家で二人気になる。
(優斗……)
(真司……)
お互いに相手のことを気にしていた。
そして同時に呟いた。
「「好き……」」
優斗は驚いて目を見開く。
(あれっ!?まさか声に出てたのか!?)
「うわ!?」
真司は優斗をベッドに押し倒す。
(え?え?え?)
優斗は混乱している。
「なあ……いいだろ?」
その一言で全てを察してしまった優斗。
「うん……」
少しの沈黙の後
キスをする。
「ん」
唇を離す。
「俺、もう我慢できないんだけど……」
「ぼ、僕も……」
真司は優斗のズボンを脱がせる。
優斗の顔は赤く染まっている。
優斗のモノを口に含む。
「ああっ……ダメ……そこは……」
舌で転がしたりして刺激を与える。
優斗の体がビクビク震える。
涙流し快楽に浸る。
「ひゃあ!……んんぅ……んぁ!」
「ははっ、可愛いな」
今度は自分のズボンに手をかける。
「優斗……いくぞ」
そう言いながら真司はゆっくりと入れていく。
「痛ッ!ああ……入ってくる……入ってるよ……真司の……熱い」
少しずつ入っていく感覚がある。
そして全て入り切った時には痛みは無くなっていた。
「全部入ったな……」
「そうだ……ね……んひ……」
腰を動かすと、優斗は甘い声で喘ぐ。
その光景を見ただけで真司のものはさらに大きくなる。
優斗の前立腺を刺激し始める。
「ん……そこ……だめ……変になる……おかしくなるからぁ……!」
激しく突く。
優斗は快感に溺れている。
「イク……イッちゃうよぉぉぉ!」
「出すぞ……いいか?」
「う……うん……ああぁ!」
ドピュルルルーーーーー! 真司の精液が流れ込んでくる。
それと同時に絶頂を迎えた。
~~ 翌朝 真司は目を覚ます。
隣には裸のまま寝息を立てて眠っている優斗がいる。
(昨日は初めてなのに……あんなことやこんなことまで……ヤバかった)
優斗が起きる前にシャワーを浴びに行く。
そして戻って来ると、ちょうど優斗が起きたところだった。
目が合う。
恥ずかしくなった真司は思わず目を逸らす。
そして小さな声で言った。
「おはよう」
優斗もそれに返す。
「お、おはよ」
それからしばらくの間沈黙が続く。
「ねぇ……」
優斗が口を開く。
「あのさ……」
二人は同じタイミングで話し始める。
そしてまた沈黙が流れる。
「先に言ってくれ」
「真司が先の方が良くないかい?」
そうして譲り合っていると、 プルルルルと電話が鳴る。
スマホを見ると未来からの着信だった。
「はい、もしもし」
2人は顔を合わせると、とりあえず真司が出ることにした。
(もしかして、未来の方だったのか!?)
「えっ!?」
「嘘!?」
真司と優斗は驚きのあまり、スマホを落としそうになる。
(まさかあの勇者たちが本当にこの世界に……!?)
(まじかよ!?てか未来ってあの小此木未来か!?)
お互い動揺する。
「じゃ、俺たち帰るわ!そろそろ学校に行かないと」
「そ、そうだね。僕も行くよ」
慌てて服を着て家を飛び出す2人。
学校に着いた時にスマホが振動し 確認すると未来からのメッセージが届いていた。
そこには『放課後に会いましょう』と書かれている。
それを確認した瞬間、真司と優斗は再び頭を抱え込むのであった。
そして授業が全て終わり、未来との約束の時間になる。
場所は駅前だ。
優斗は緊張しながら真司に話しかける。
「きゅ、急に呼び出したりして……なんの用だろうね」
真司は答える。
「わかんねえ……だけど悪い予感しか感じないぜ……」
(あいつのことだから俺たちのことを知ってそうだな)
(あの子は色々と知ってそうだね……僕たちの関係とかもね)
二人がそんな会話をしていると、向こう側から見覚えのある人物が近づいてきた。
そう、真央だ。
2人の視線に気付いた真央が手を振りながら歩いてくる。
「お~い、二人とも~久しぶり~」
相変わらず明るい笑顔だ。
だがどこか様子がおかしいことに気付く。
「ん?どうかした?」
「あ、真央ちゃん……なんでも無いんだ。気にしないでくれ」
「えぇ~何かあるでしょう~?」
真司の反応を見てニヤリとする。
優斗の方へ近づき耳元で囁く。
「あなたたちって恋人同士よね?」
優斗の顔が一気に赤くなる。
(やっぱりそういうことだったのね……)
「お、おう!そうだぜ」
平然を装いながら言う真司だったが、内心はドキドキしている。
真央は二人を交互に見て微笑む。
「ふ~ん……いいわね。羨ましいわ」
真司は思う。
(やっぱ真央はいいやつだな。親友になれるかもしれないな)
(やっぱりいい子だなぁ。きっといい友達になれそうな気がするなぁ)
「みんな待った?あら真央もいるねぇ……いいよ!真央いく?異界」
「「「い、異界!?」」」
「え、なにその反応……知らないの?」
「ああ、初めて聞いたな……」
「僕もだよ……」
「も~仕方ないなぁ……説明するからこっちに来てくれる?」
三人で喫茶店に入り、席につく。
「「うわ……痛いわ……」」
「うそぉーん!!」
真司は思わずツッコんでしまった。
「僕の剣技も見せてあげるよ」
そう言いながら腰にある刀に手をかける。
「なに……それは?」
優斗は静かに呟く。
「これは僕の先祖が残してくれた宝刀、《月華斬》だよ」
鞘から抜き放つと同時にその美しい姿に皆目を奪われる。
(やべえな、めちゃ綺麗だ……)
真司は素直にそう思った。
そしてゆっくりと刀を構える。
「はぁー……セイヤアアッ!!」
掛け声とともに一瞬で距離詰め、居合斬りを行う。
その速さに魔王軍の兵士達は動けずにいた。
だが次の瞬間には魔王軍の兵士たちは倒れ伏していた。
そこには魔王ただ一人だけ立っていた。
「き、貴様ぁー!なぜだ!?何故我より速い!?」
「それが君の運の尽きさ」
魔王は優斗に攻撃しようとする。
しかしそれよりも速く真司は動いてしまう。
優斗は攻撃を外してしまう。
(まずい!真司に怪我させちゃダメだ)
優斗はすぐに体制を立て直すと再び魔王に立ち向かう。
そして先ほどと同じように切りつける。
(これで……終わりだ!)
そう思いながら刀を振り抜いたが……
なんと、真司はその攻撃を受け止めた。
「おい、お前俺の優斗に向かって何をしている?ふざけんじゃねえぞ」
真司の顔からは怒りが溢れ出していた。
(こいつは……殺さなくては!)
優斗はそう決心したのであった。
~~~
それから数十分ほどが経った頃だろうか。
(この勇者めちやつ強い……我の最大の攻撃でも倒せんとは……)
(こいつやばすぎだろ……なんで俺こんなやつの恋人やってるんだよ……)
二人の間に沈黙が流れる。
(もう終わらせよう……)
(この一撃で全てを決しよう)
二人は同時に動き出す。
先に動いたのは真司だった。
「くらえぇぇっ!俺の必殺奥義!」
真司の体が白く光り始める。
「なんだそれ……」
「ホワイト・インフィニティーー!!」
「は?」
その技を受けた途端、優斗の動きが止まった。
「なんなんだ……これ……は……力が抜け……ていく……まさか……」
魔王の方を見てみると、既に力を使い果たしていたのか地面に倒れている。
魔王のHPは1となっていた。
魔王を倒したことで真司の体は元の黒髪に戻る。
優斗も体全体が白く発光し始める。
「なんだ!?優斗のやつ……急に……」
光がおさまると、そこには金髪になった優斗の姿があった。
「「優斗!?」」
「うん、僕も異世界へ来れたみたいだね」
「よかったよ~!」
真司は優斗に抱きついた。
「ちょっ!?」
「だって!心配してたんだぞ!」
「ごめん……」
優斗も嬉しそうに笑っていた。
~~~
「君たち、ありがとう!これでこの世界は救われるよ」
未来は心の底から安心した様子でそう言った。
すると、未来はいきなり真面目な顔になる。
「そうだ……この世界での戦いが終わったら私たちも異世界に帰ろうと思うんだけど……どうかな?もちろん!あなたたちの記憶は消すつもりだから安心して欲しいの」
未来は真剣な表情で話す。
「俺たちはそれで構わないぜ!この世界にはまだ来て間もないし……また元の世界に帰るのもなあ」
「僕も賛成だな!僕もまだ来たばかりだし……それに」
「優斗!やっぱり一緒にいていいんだな!」
「当たり前じゃないか」
優斗は優しく微笑みかけた。
「私、本当に嬉しい!じゃあ早速始めましょうか!」
未来は魔法陣を展開する。
そして呪文のようなものを唱え始めた。
すると、三人はその場から消え去った。
その後、世界を救った三人組の伝説として語り継がれるのだった。
「へぇ、この勇者たちの物語って面白いねぇ」
「だろ?俺も真司って名前だし。苗字は真島だけど……なんか親近感あるんだよな」
「そうなんだ!僕も優斗だからねぇ。苗字は湯之原だけど親近感あるねぇ」
「「俺(僕)らって実はこの勇者たちの生まれ変わりだったりしてね!」」
その瞬間
2人は頭が痛くなり
倒れる。
そして、目を覚ますと
「「俺(僕)たちはあの勇者たちだったんだ……いま思い出した」」
そんな2人を見ながら真央が話しかけてくる。
「あんたらってほんっとお似合いよね。てかなんで付き合ってないの?」
その質問に2人は答える。
「まぁ、いろいろあってさ……」
「色々あったんだよ」
そう言って遠い目をする。
その時、スマホが振動する。
真司と優斗はスマホを見ると
「あなたたちはあの勇者たち?わたしは小此木未来(おこのぎみく)っていうのよ。実はね橘未来(たちばなみく)の生まれ変わりなの」
「「みくの!?」」
「そう!」
「「嘘だろぉぉーー!!」」
(どうなってんだよ!?)
(どうなっているんだい?)
二人は驚きのあまり、頭を抱える。
しかし真司は、すぐに気持ちを切り替えて未来に言う。
「俺は真司!よろしく頼むぜ!んで、隣にいるやつが……」
「ゆぅーとです。よろしくお願いします」
優斗が丁寧に挨拶をする。
「私は未来よ!これからはみんな一緒だわ!仲良くしましょう」
「そうだ!今日は4人でどっかに行かない?」
真央が突然提案してくる。
「えぇー……真央は嫌だよ」
「あたしも……ちょっと疲れてるの……」
二人が拒否するが、真司と優斗はノリノリである。
「よし!じゃあ行こうぜ!カラオケとか?」
「いいね!僕も久しぶりに歌いたい気分だったし」
「ほら、二人も乗り気じゃない。行きましょうよ!ねっ!」
こうして4人の休日が始まった。
——数時間後
「ふぃ~楽しかった~」
「僕は満足できたよ」
「僕も」
「そういえばさ、俺たち前世でも知り合いなのか?」
「えっ!?う~ん……分からないけど多分そうだとは思う」
優斗の答えを聞いて少し考え込んだ後に、
「そうか……それならさ、今度こそお前とは親友になれるように努力したい」
「もちろんさ。僕の方からも改めて友達になってください!」
「「もちろん!」」
(やっぱり真司とはいい関係を築けそうだ)
(やっぱ優斗とは気が合う)
家で二人気になる。
(優斗……)
(真司……)
お互いに相手のことを気にしていた。
そして同時に呟いた。
「「好き……」」
優斗は驚いて目を見開く。
(あれっ!?まさか声に出てたのか!?)
「うわ!?」
真司は優斗をベッドに押し倒す。
(え?え?え?)
優斗は混乱している。
「なあ……いいだろ?」
その一言で全てを察してしまった優斗。
「うん……」
少しの沈黙の後
キスをする。
「ん」
唇を離す。
「俺、もう我慢できないんだけど……」
「ぼ、僕も……」
真司は優斗のズボンを脱がせる。
優斗の顔は赤く染まっている。
優斗のモノを口に含む。
「ああっ……ダメ……そこは……」
舌で転がしたりして刺激を与える。
優斗の体がビクビク震える。
涙流し快楽に浸る。
「ひゃあ!……んんぅ……んぁ!」
「ははっ、可愛いな」
今度は自分のズボンに手をかける。
「優斗……いくぞ」
そう言いながら真司はゆっくりと入れていく。
「痛ッ!ああ……入ってくる……入ってるよ……真司の……熱い」
少しずつ入っていく感覚がある。
そして全て入り切った時には痛みは無くなっていた。
「全部入ったな……」
「そうだ……ね……んひ……」
腰を動かすと、優斗は甘い声で喘ぐ。
その光景を見ただけで真司のものはさらに大きくなる。
優斗の前立腺を刺激し始める。
「ん……そこ……だめ……変になる……おかしくなるからぁ……!」
激しく突く。
優斗は快感に溺れている。
「イク……イッちゃうよぉぉぉ!」
「出すぞ……いいか?」
「う……うん……ああぁ!」
ドピュルルルーーーーー! 真司の精液が流れ込んでくる。
それと同時に絶頂を迎えた。
~~ 翌朝 真司は目を覚ます。
隣には裸のまま寝息を立てて眠っている優斗がいる。
(昨日は初めてなのに……あんなことやこんなことまで……ヤバかった)
優斗が起きる前にシャワーを浴びに行く。
そして戻って来ると、ちょうど優斗が起きたところだった。
目が合う。
恥ずかしくなった真司は思わず目を逸らす。
そして小さな声で言った。
「おはよう」
優斗もそれに返す。
「お、おはよ」
それからしばらくの間沈黙が続く。
「ねぇ……」
優斗が口を開く。
「あのさ……」
二人は同じタイミングで話し始める。
そしてまた沈黙が流れる。
「先に言ってくれ」
「真司が先の方が良くないかい?」
そうして譲り合っていると、 プルルルルと電話が鳴る。
スマホを見ると未来からの着信だった。
「はい、もしもし」
2人は顔を合わせると、とりあえず真司が出ることにした。
(もしかして、未来の方だったのか!?)
「えっ!?」
「嘘!?」
真司と優斗は驚きのあまり、スマホを落としそうになる。
(まさかあの勇者たちが本当にこの世界に……!?)
(まじかよ!?てか未来ってあの小此木未来か!?)
お互い動揺する。
「じゃ、俺たち帰るわ!そろそろ学校に行かないと」
「そ、そうだね。僕も行くよ」
慌てて服を着て家を飛び出す2人。
学校に着いた時にスマホが振動し 確認すると未来からのメッセージが届いていた。
そこには『放課後に会いましょう』と書かれている。
それを確認した瞬間、真司と優斗は再び頭を抱え込むのであった。
そして授業が全て終わり、未来との約束の時間になる。
場所は駅前だ。
優斗は緊張しながら真司に話しかける。
「きゅ、急に呼び出したりして……なんの用だろうね」
真司は答える。
「わかんねえ……だけど悪い予感しか感じないぜ……」
(あいつのことだから俺たちのことを知ってそうだな)
(あの子は色々と知ってそうだね……僕たちの関係とかもね)
二人がそんな会話をしていると、向こう側から見覚えのある人物が近づいてきた。
そう、真央だ。
2人の視線に気付いた真央が手を振りながら歩いてくる。
「お~い、二人とも~久しぶり~」
相変わらず明るい笑顔だ。
だがどこか様子がおかしいことに気付く。
「ん?どうかした?」
「あ、真央ちゃん……なんでも無いんだ。気にしないでくれ」
「えぇ~何かあるでしょう~?」
真司の反応を見てニヤリとする。
優斗の方へ近づき耳元で囁く。
「あなたたちって恋人同士よね?」
優斗の顔が一気に赤くなる。
(やっぱりそういうことだったのね……)
「お、おう!そうだぜ」
平然を装いながら言う真司だったが、内心はドキドキしている。
真央は二人を交互に見て微笑む。
「ふ~ん……いいわね。羨ましいわ」
真司は思う。
(やっぱ真央はいいやつだな。親友になれるかもしれないな)
(やっぱりいい子だなぁ。きっといい友達になれそうな気がするなぁ)
「みんな待った?あら真央もいるねぇ……いいよ!真央いく?異界」
「「「い、異界!?」」」
「え、なにその反応……知らないの?」
「ああ、初めて聞いたな……」
「僕もだよ……」
「も~仕方ないなぁ……説明するからこっちに来てくれる?」
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アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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