異世界でラブコメしたりギルド登録したり別の人になったり!?

みなと劉

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141話

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「はい!頑張りましょう!」
と2人で気合いを入れるのだった。
ギルドを出て、街を出る前に真司はふと思ったことを口にする。
「ところでどうやって移動する?馬車でも借りるか?」
「え?歩いて行くんじゃないの?僕、歩いた事ないんだけど……」
そう言われて真司も思い出す。
「ああ……優斗ってずっと引きこもりだったんだったな……」
「えへ……うん……だからあんまり外に出たくなくてさ」
「よし、わかった。とりあえずは走っていこう」と真司が言うと優斗は
「え?歩くんじゃ……」と困惑している。すると
「そんな悠長なことやってたらいつまで経っても到着しないぞ?ほら、走るぞ。」
と言って走ろうとすると後ろの方で優斗が何やら呟いている。
「はぁ……面倒くさいな……空間転移」
「え?」
真司が優斗が消えたことに気づき辺りを探していると、真司の後ろに優斗が現れる。
「優斗!?お前どこ行ってたんだ?いきなり消えちまうからびっくりしたぞ」
「いや……普通に移動がめんどくさくなってさ。移動系の魔法使ったらすぐ行けちゃった」と何事も無かったかのように答える優斗。
すると真司が何かを察したような顔をして「おい……それまさか……『無詠唱』とか言うんじゃねぇだろうな?」と言うと
「あ、それ僕のユニークスキルだ。すごいでしょ?……というかもうついたけど?」
「は?」
そう言いながら前を見るとそこは目的地のダンジョンの入口のすぐ近くだった。優斗は
「あ……これ言わなきゃダメなやつ?」などと呟いていた。
~おまけ~
オルデンブルクさんが真司達を呼び捨てにしてるのは年下なので当然です。
真司のステータスは少し弄ってあります 前回、突然消えたように現れた真司達は無事ダンジョンの前まで来ていたのだが
「お……重い……なんなんだこれは……」
なぜか入り口の目の前に重そうな扉があり開けられなかったのだ。優斗も試したがやはり開かなかった。そうこうしているうちに時間も過ぎていき
「仕方ないな……。ここは俺に任せろ……」と言い出したのは意外にも真司だ。
(ふっふっふ、ついにこの時が来たか。異世界に来た時から密かに考えていたことがあるんだ)
と内心ウキウキしていた。そして、真司が考えた作戦とは
「あ、あそこにゴブリンがいるじゃないか……そうだ、俺は今からあいつらを倒しに行く。」などと意味不明な供述をしている真司。そして、それを聞いていた周りの人達は
「おい、あれって……勇者だよな……?」
「嘘だろ……なんであんなことを……?」
「きっと……勇者様も緊張されているんだろう」
と口々に言っている。
「い、いいな?じゃあいってくる」
と言うと優斗が「あ、僕もいくよ」とついて来るが無視して走り出す。そして、剣を抜いて構える。
「さて、どう料理してくれようか?」
などと言っていると
「ギャー」と叫び声が聞こえてきたので急いでそちらに向かう。
~1分後~ そこにはゴブリン達が倒れていて真司が立っており周りからは「おお~」と感嘆の声が上がる。
「ふう、これで全部か。なかなか骨があったな」
「いや……なに言ってんの?僕、ほとんど何もしてないんだけど?」
と優斗に言われハッとする。よく見ると確かに自分が倒したものだけ残っている。
「え、どういうことだ?」
と考えていると
「いや、普通に考えてみればわかると思うよ?」と言われる。
真司は考える。
(俺は何もしなくても敵が勝手に死んでいった?つまりは……)
「チートだ……」
と小声でボソッと呟いたつもりなのだが真司には
「聞こえてるぞ優斗?」
と怒られる。
それから真司はまた考える。するとあることに気づく。
(いや、おかしいだろ。こんなの絶対。だって……)
「こんな弱いはずがないだろ!」
と言ってから気づく。この世界のレベルがどんなもんなのか分からないのに自分の基準で決めつけていたことを後悔する。
「すまん……つい取り乱してしまった……」
と言うと優斗は呆れた顔でこちらを見てくる。だが、そこでふと思い浮かぶ。
(もしかしたら、まだ優斗の力が解放されていないのか?)と。そこで、もう一度ステータスを見る。するとそこには信じられないものが映っていた。
職業追加で勇者から大魔王になっていたのである。
次回はいよいよ最下層に行きます!
前回のあらすじ、勇者だと思ってたやつが魔王になってた
「なぁ……優斗……これ、見たか?」
「うん……見ちゃった……」
「だよな……」
2人は驚愕の顔をして固まる。
すると優斗は恐る恐る聞いてくる。
「もしかして……僕ら……世界征服でもするつもり?」
と聞かれた真司は
「あぁ、そのつもりだった」
と答えると
「うわ……さすがにそれは引いちゃうかも……」
と言われてしまう。
そこでふと気になったことを聞く。
「お前って、元の世界だと引きこもりだったよな?そんな奴が急に強くなって平気なのか?」
「え?全然大丈夫だけど?むしろスッキリしたかも」
と返され真司は苦笑いを浮かべる。
すると、優斗は続けて言う。「ところで……ここの最深部に何があるか知ってるか?僕はまだ来たこと無いんだよ。」
「ああ、それなら、多分宝玉だと思うけど。まあ、行ってみないとわからないかな」
と言うと
「そっか……。よし、行こうか。」と言い出したので2人でダンジョンの中に入っていく。
~1時間後~ ダンジョンに入ってから数時間が経ったが特に何事もなく進むことが出来ていた。途中何度か戦闘があったが、優斗が魔法で倒していた。すると突然目の前に大きな空間が広がっていてそこから階段が伸びている。そして、2人がいるところから見えるのは部屋の中にある光っている球だった。真司はそれを見ると思わず駆け出してしまう。
そして、その部屋の前まで着く。
「な、なんだこれ……」
真司がそう言った理由はその部屋には色々な色の石が宙に浮いておりその中央には小さな宝石のようなものがあり、そこに吸い込まれていくような感覚が襲ったからだ。
すると真司はあることに気づく。
(あ……そういえば、なんかスキル増えてる……って……)
スキル欄を見て唖然としていると優斗が後ろから覗き込んできて同じことを呟く。
「スキル追加……?」
そして真司は思い出していた。スキルを追加する条件に魔王になることが含まれていたことに。真司がステータスを見ていると突然目の前の空間に文字が現れる。
『職業追加が承認されました』
真司はその声を聞き終えると同時に目の前が真っ暗になりその場に倒れる。真司が意識を取り戻した時には、元の世界に戻されていた。
そして、すぐに真司はスマホを取り電話をかける。
「あ、もしもし?父さん?ちょっと頼みたいことがあるんだけどいいか?」
~おまけ~
優斗のステータスです ~~~~~~~~~~~~ 職業:魔王(仮)
称号 なし 名前 黒須 優斗 レベル 1 力103 防御 98 俊敏 101 魔力 300 ユニークスキル
「空間転移」
スキル
「全属性適正」
「物理耐性」
「詠唱破棄」
「状態異常無効」
「気配察知」
エクストラスキル
「鑑定」
「獲得経験値増加」
「無詠唱」
~おまけ2~ 次回、優斗がチート過ぎて最強になるかも……!?
「もし?……おい……おい!優斗!」
と何度も声をかけられてやっと起きる真司。
「ん……あ、ごめん……寝てた……」
と言うと呆れたように
「全く、心配させるなよ……」
と頭を撫でられる。
「あ……そうだ。俺の父さんに頼んだこと覚えてるよな?あれの返事なんだけど……」
真司は「やっぱりだめだったのか……」と内心落ち込んでいると優斗から予想外の答えが返ってくる。
「え……?いいよ?別に、面白そうじゃん。それに、君に助けてもらった恩もあるしね。じゃあさっそく明日から始めようか。学校も休んで大丈夫だから。」
と言われた。真司が驚いていると
「あ、それと僕にもちゃんと教えてくれよ?」
「あ、あぁ……わかったよ……」
真司は少し引きつった顔で答える。
こうして真司は優斗にこの世界のことを教えることとなった。
~翌日、優斗の家にて~
「えーと……優斗?本当に行くのか?」
真司が恐る恐る聞くと
「当たり前だろ?ほら早く行くぞ」
と言われ無理やり連れていかれる。
そして優斗の部屋に着くとそこには大きな本棚と机とベッド、パソコンが置いてある。優斗は自分の椅子に座っていたのでとりあえず座らせてもらい話を切り出す。
「さて、優斗、まずこの世界のことについて説明するぞ。お前も薄々気づいていると思うがこの世界にはレベルやステータスといったものが存在する。」
すると、優斗は「あぁ……」と納得した顔をして言う。
「なるほどな。そういうことか。それで、それを僕は上げればいいわけだろ?」
真司は驚きながらも首を横に振って否定する。
「いや、それは違う。確かに強くなることも必要だが、それはあくまで副次的なものだ。本当の強さというのはそこにあるものではない」
と真剣な表情で言うと優斗は
「ふぅ……分かったよ。まあでも僕の力は結構強すぎるからあんまり期待しない方がいいかも」と苦笑いをしながら言う。
そこで、優斗のスキルについて説明をする。
「なぁ、優斗?お前の持ってるユニークスキルってわかるか?」
真司は優斗がどんなスキルを持っているのか知らない。すると、予想通りというかやはり驚いた様子をしていた。
「え?どういうことだ?そんなのあるはずがないんだけど?でも……ううん……わからないけど多分「空間転移」じゃないか?」
真司は少し考え込むと優斗に言う。
「よし……ちょっと使ってみてくれないか?」
「あ、あぁ……別にいいけど」
と言ってから手を前にかざす。すると、真司の目の前が一瞬で変わる。すると、そこには、優斗がいて
「おお、成功かな?まあ、とりあえず戻ろうか」と言う。
そして、元に戻ると優斗はすぐに「今のは何なんだ?」と聞いてくるので真司は優斗にユニークスキルの効果を説明する。
すると優斗は「まじかよ……」と言っていた。
それから、2人は早速特訓を開始する。すると、優斗は真司に質問をしてきた。
「ところで君はどのくらい強いんだ?」
「あぁ、俺は、もうすぐでレベル100超えるんじゃないかな……」
と言うと、優斗が目を輝かせてこちらを見てくる。
そして真司は「ちょっとステータス見てみるか……」と言い自分のステータ スを開く。
(レベル99 力530)
(防御力490)
(俊敏350)
(魔力500)
(魔法攻撃 1200)
(スキル)
(固有スキル)
(エクストラスキル)
(職業追加)
(大賢者)
(勇者)
(魔王)
(獲得経験値増加)
(全属性適正)
(物理耐性)
(詠唱破棄)
(気配察知)
ステータスを見るとそのステータスを見た瞬間優斗の口が大きく開くのであった。
「おい!優斗!そっち行ったぞ!」
「おう!任せろ!」
そう言って優斗は剣を振る。
すると、優斗に向かって来ていたゴブリンの頭が吹き飛ぶ。
しかし優斗はまだ余裕そうな顔をしながら真司の方を見る。
「真司……お前どんだけ強いんだよ……」
優斗が呆れたように言ってくる。
「ははは、いや~俺もよくわかんないんだけど……いつの間にかね……」
と照れくさそうに言う真司に優斗が
「こりゃ……僕も負けられないな」
と小声で呟く。
~1時間後~
「ふう……ようやく片付いたね……。疲れたぁ~……」
と伸びをする優斗を見て真司が微笑む。
そして2人はかなり強くなっていた。
真司のレベルが50になったのをきっかけに2人で魔物を倒しながらダンジョンの中を進んでいき今に至るのだが……真司は途中でレベルが上がっていくごとに少しずつ強くなりすぎて途中から優斗が真司に指示される側になってしまっていたのだ。そして今は、真司がレベル70、優斗がレベル60になっている。ちなみに、ここに入る前にステータスを確認するとこうなってた。
~~~ 名前 黒須 優斗 種族 人間(異世界人)
年齢 16歳 性別 男Lv 80 力 540,400 防御 490,100 魔防 700,900 俊敏 650,700 魔力 910,300 魔法適性 火・水・雷・風・土 スキル ユニーク
『剣術』『槍術』
『斧術』『弓術』『盾術』
通常
『鑑定Lv8』
職業 なし称号 真なる者 獲得経験値増加 無慈悲な一撃 スキルマスター レベルがかなり上がり今ではステータスも優斗よりも断然高くなってしまった。それにスキルも多くなっているため優斗は真司には逆らわない方が良いな……と思っている。
2人が休憩をしていると、真司がいきなり立ち上がり辺りを警戒し始める。
それを見た優斗はすぐに武器を構えいつでも戦闘が出来るような体制をとる。
「優斗?敵がいるのか?」
真司が尋ねると優斗は静かにうなずく。するとすぐに、優斗はスキルを使い辺り一帯の気配を感じ取る。
「真司……何か来る……」
すると次の瞬間、地面から触手のようなものが出て来てこちらに向かって襲って来た。
「ちっ……」
真司が舌打ちをして、それをよけると優斗がすかさず攻撃を仕掛ける。
「くらえぇー!!」
真司が出した剣より遥かに大きいものを振り下ろし触手を切り裂く。すると、「ピギィ……」という声を出して地面に潜って行く。
真司と優斗は急いでその場から離れると少し離れたところに先ほどの触手が出てきた穴がありそこから出てきた。そしてまた同じように触手が向かってくる。今度はさっきよりも数が多く優斗は
「はぁ……面倒だな……」
と言いながらも次々と触手を切り落としていく。すると次は、口から液体を吐きかける。
「ちょ、汚いなぁ……」
優斗はそう言いながらもそれを全てかわしていく。
すると今度は優斗の真上から大量の水の塊が落ちて来てそれが一斉に優斗を襲う。
「へえ……これはなかなか面白いね」
優斗は不敵に笑い、飛んでくる全ての水の玉を避ける。
すると、水がぶつかったところに大きな水たまができておりそこに先ほどまで優斗を狙っていたはずの魔物達が浮かんでいた。
「真司!今のうちに頼む!」
優斗がそう言うので、真司は一気に間合いに入り首を斬り落とす。その途端、今まで優斗に攻撃をしていた奴らが一斉に逃げようとする。しかし……
「逃さない……!」
優斗のその一言で魔物達の足下から黒い棘の様なものが出てきて串刺しにする。すると、真司はその隙に首を次々と斬っていく。そして最後の一体になると優斗は
「とどめ!」
と言って止めを刺す。すると優斗の影が広がりその中へと消えていった。
「ふぅ~……疲れた~」
「ああ、そうだな……」
と2人は息を整えるとそのまま歩き始めた。
~2時間後~ 優斗の気配察知に反応があった。
「あ!真司……この先に人の反応があるよ!」
「おお、やっとか……」
と言いながら真司は走る。優斗もその後を追う。
すると目の前に扉が見えてきた。真司が勢いよく扉を開けるとそこには2人と同じくらいの年齢の男女がいた。すると2人のうち女の方が話しかけてくる。
「あ、あのぉ……すみません。私達を助けてくれてありがとうございます。私は、アリアと言います。そしてこっちが私の兄でカイトと言います。よろしくお願いします!」
と礼儀正しく挨拶してくる。すると、男の方も
「俺の名はカイトです!よろしくお願いしましゅ!」
と盛大に転んでしまった。2人の顔は赤くなり恥ずかしそうにしている。真司はそれを見ると微笑ましそうにしていた。すると、隣にいた優斗がいきなり、
「ねえ、君たち僕たちと一緒について来ないかい?」
と唐突に言ってきた。2人は突然の出来事で戸惑っていたが、すぐに立ち直り優斗の方を見る。
「そ、そんなこと出来るんですか!?」
と目を輝かせている。しかし、カイトの方はあまり乗り気ではないようであまり良い顔をしていなかった。
すると、優斗は
「ん?どうしたんだい?何か問題でもあるかな?」
と言うとカイトは慌てて、
「いや……特に問題はありません……」
とだけ言ったのだった。
真司達は一旦外に出て3人で話し合っていた。すると真司が口を開く。
「それで、これからお前らは俺たちについて来るのか?」
すると、アリアは笑顔で言う。
「はい!ぜひ連れていってください!……ダメですか?」
「俺は別に構わないぞ。なぁ、優斗?」
「うん、僕も良いと思うよ。ところで、君の職業は何なんだい?」
「はい!職業は『勇者』ってなっています!」
『勇者』それは誰もが一度は夢見る職業。魔王を倒し、世界を平和に導く存在。
だが、真司はそれを聞くと驚き、少し考え事をしてから優斗の方を向いて言う。
「なぁ、優斗……こいつは連れて行こう」
「う、うん……分かった」
優斗はかなり困惑している様子だったがすぐにいつもの様子に戻った。
「よし、じゃあそろそろ戻るか……」
そして3人はギルドに戻って行った。
ーーー 名前 黒須 優斗 種族 人間(異世界人)年齢 16歳 性別 男 Lv 100職業 なし 体力 1兆5000億 魔力 99兆8000万 攻撃力 10億1000万 防御力 8900京 魔攻力 990億 魔防力 6800憶 俊敏 7100億 運 測定不能 スキル ユニークスキル
・鑑定LvMAX
・瞬歩LvMAX エクストラスキル
・武王LvMAX 称号 無慈悲な一撃 真司の親友 獲得経験値増加
・剣聖Lv8 加護 神獣の寵愛 魔法適性 全属性SSSランク 契約精霊 水の神獣 アクアドラゴン ーーー 真司たちは戻って来ると、真っ先に受付に向かった。
「あ、おかえりなさい。ってえええぇぇー」
と驚いた表情で叫ぶのを我慢する受付嬢さんに真司が言う。
「お、おう……ただいま……。なぁ……登録してくれないか?」
と照れくさそうに言う真司に
「は、はい……わかりました……」
と言い、受付嬢さんは真司たちのステータスを記入していく。すると、受付嬢さんが急に手を震わせながら紙を渡してきた。そこにはこう書かれていた。
~~~
『名前 黒須 優斗 種族 人間(異世界人)年齢 16歳 性別 男 Lv 100職業 なし 体力 1兆5000億 魔力 99兆8000万 攻撃力 10億1000万 防御力 8900京 魔攻力 990億 魔防力 6800憶 俊敏 7100億 運 測定不能 スキル ユニークスキル
・鑑定LvMAX
・瞬歩LvMAX エクストラスキル
・武王LvMAX 称号 無慈悲な一撃 真司の親友 獲得経験値増加
・剣聖Lv8 加護 神獣の寵愛 魔法適性 全属性SSSランク 契約精霊 水の神獣 アクアドラゴン』
「ま、そのくらいだよね」
真司は苦笑い、先程仲間になった2人はガクガク震える。
「は、はい……かしこまりました……では、カードができ次第渡しますのでまた後日受け取りに来てください……」
そう言い終わると2人の方を向き、
「貴方達の職業を教えてくれませんか?」
2人はビクビクしながら答える。
「わ、私は……『魔術師』です」
「俺は『勇者』です」
「なるほど……ありがとうございます」「「あ、はい……」」
2人は声を合わせて答えた。すると、真司が突然口を開いた。
「おい、ちょっといいか?このギルドってランクはあるのか?」
「はい……あります。最低のFから最高でSSまでとなっています。ちなみにこの2人のランクは……」
と、言って2人の方を向くと2人は慌てて説明する。
「あ、あのぉ……私、まだレベル1で……なので今は……
F……です。で、でもこれから強くなって……
SSを目指して行きたいと思います!よろしくお願いします!」
「ぼ、俺もです!よろしくお願いします!」
と頭を下げてきた。すると、受付嬢が口を開く。
「そうですね。頑張ってください。あと……明日試験が受けられますがどうされますか?受ける場合は朝7時以降にこちらに来てもらえれば大丈夫ですよ」と、笑顔で言っている受付嬢に真司は聞く。
「ああ、じゃ俺と優斗は?」
「貴方様たちはSSクラスです。それは当然です」
これには真司は苦笑いするしか無かった。
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