のほほん異世界暮らし

みなと劉

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298 朝の光景とこれからも

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朝の光が薄く部屋に差し込んでくる中、僕はゆっくりと目を覚ました。ふと動かないように気をつけながら視線を下ろすと、すぐ横にはシャズナが丸くなって寝息を立てているのが見えた。耳をピクリと動かしながらも、彼は完全に夢の中にいる様子だ。その柔らかな毛並みと安心しきった寝顔を見ていると、心が温かくなる。

布団の端に目をやると、そこにはルシファンが小さく丸まって、まるでクッションの一部のように寝ていた。体は小さいながらも、どこかしら堂々とした存在感がある。眠りに満ちた顔を見ていると、つい笑みがこぼれてくる。「君ら、僕のことが本当に好きなんだろう?」と心の中で問いかけると、その問いかけに答えるようにシャズナが一瞬身じろぎしたが、またすぐに静かになった。

猫と鼠が同じ空間でこうして穏やかに眠っている光景は、改めて考えてみるととても不思議だ。普通ならば自然界の掟に反しているようなこの関係が、今はまったく普通のこととして受け入れられている。二匹の間には特別な信頼が芽生えているのだと感じずにはいられなかった。シャズナがルシファンを見守る姿は、母親が子供を見守るような優しさすら感じられる。

そんな記憶がよみがえる。初めてルシファンがこの家にやってきたとき、朝食の準備をしていると、不意に「ごとん」と物音がして振り返った。目に飛び込んできたのは、床に倒れているルシファンの小さな体だった。驚きと心配が混じり合ったその瞬間、僕が声をかける間もなくシャズナが素早く駆け寄り、優しく彼を見下ろしていた。シャズナの瞳には確かに心配の色が宿っていて、その行動には僕自身も驚かされたものだ。

あの日から、ふたりの間には徐々に特別な絆が育っていった。シャズナは彼を追いかけ回すこともなく、ルシファンも恐れることなく彼の傍にいる。今では、ふたりがこうして隣同士で寄り添いながら眠っているのを見るたびに、心がほっこりと温かくなる。猫と鼠の関係が、敵対するものではなく互いを守り合うものになった瞬間を思い返すと、本当に不思議な気持ちになる。これこそが日々の暮らしの中で育まれる、小さな奇跡のひとつなのかもしれない。

僕はそっと布団から抜け出し、まだ夢の世界にいる二匹を眺めながら、ゆっくりと朝の支度を始めることにした。この愛おしい日常が、これからも続いていくことを願いながら。

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