のほほん異世界暮らし

僕の入浴タイムと三匹

夕食を終え、片付けを済ませた後、ようやく一息つける時間がやってきた。今日も一日よく働いたし、体の疲れを癒やすために湯船に浸かりたい。

「さて、僕はお風呂に入るけど、お前たちはどうする？」
リビングの三匹に声をかけると、シャズナが真っ先に顔を上げた。まるで「もちろん行くわよ」と言わんばかりの態度だ。それに続いてリッキーとルシファンも興味津々な様子でこちらに向かってくる。

バスルームへ向かうと、三匹もぞろぞろと後をついてきた。脱衣所に入ると、シャズナは洗濯機の上に優雅に飛び乗り、リッキーは洗濯かごの中に興味を示している。ルシファンは扉の近くでちょこんと座り、こちらをじっと見ていた。

「お前たちは入らないんだから、そこから見てるだけだぞ。」
念のために言うが、リッキーが過去に湯船へ飛び込もうとして大騒ぎになったことを思い出し、少し警戒する。

僕が服を脱ぎ始めると、リッキーが洗濯かごから顔を出して首をかしげた。まるで「何してるの？」とでも言いたげだ。

「入浴タイムだよ。リッキーはおとなしくしててな。」
そう言いながら浴室に入ると、シャズナが「にゃー」と軽く声をあげた。まるで見送りの挨拶のようだ。

湯船に浸かると、一日の疲れがじんわりとほぐれていく。この瞬間がたまらない。浴室の扉越しに三匹の気配を感じながら、湯気の中で深呼吸をする。

「ふぅ、やっぱりお風呂は最高だな。」
独り言をつぶやくと、扉の向こうでガサガサと音がした。おそらくリッキーがまたいたずらをしようとしているのだろう。

「リッキー、変なことするなよ。」
注意を促すが、その瞬間、扉の下の隙間からルシファンの小さな鼻がひょっこりと顔を出した。

「お前も見に来たのか？」
思わず笑ってしまう。ルシファンは興味津々な様子で、しばらく鼻をくんくん動かしてから、また引っ込んでいった。

湯船から上がり、バスルームを出ると、三匹がそろって脱衣所で待っていた。シャズナは洗濯機の上でくつろぎ、リッキーは洗濯かごをひっくり返して中に潜り込んでいる。ルシファンは僕の足元に座り、まるで「お風呂どうだった？」と聞いているような表情だ。

「はいはい、お待たせ。ちゃんと温かくしておけよ。」
タオルで髪を拭きながら言うと、リッキーがひょこっと顔を出し、シャズナは軽く尻尾を揺らして応えた。

その後、僕は三匹の毛並みをチェックしながら軽くブラッシングをしたり、手足を拭いたりして過ごす。彼らと一緒に過ごすこの小さな時間が、日々の中で何よりも癒しになっている。

夜も更け、リビングでくつろぎながら三匹と一緒にテレビを見る。シャズナは僕の膝の上で眠り、リッキーは毛布の中で丸くなり、ルシファンは窓辺で月を見上げている。

「お風呂に入った後は、こうしてのんびりするのが最高だな。」
そうつぶやくと、シャズナが喉をゴロゴロと鳴らし、僕の膝の上でさらに体を丸めた。

何気ない夜だけれど、この静かな時間が僕にとってはとても特別だ。三匹との暮らしは、日々の忙しさを忘れさせてくれる最高の癒しそのものだった。