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本編
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全裸のまま何故か颯真に壁ドンされている俺は、少し高い位置にある颯真の顔を睨み付けながら、この状況をどうにか抜け出すことができないか必死に考えていた。
颯真は『前立腺マッサージ』なんて尤もな名前で言ってるが、ようは後ろの穴に指を入れて内部にある敏感な凝りを刺激しながらアレを勃たせようとしているだけの話なのだ。
「何言ってんだ?ふざけてんのか?」
少しだけ怒気を孕んだ口調でそう言ってみたのだが、颯真は口許に薄く笑みを湛えたまま余裕の表情を崩さない。
「本気」
そう言うなり俺の腰に手を回し、自分の身体を密着させてきた。
先程一緒にバスタブに入っていた時に密着していた時とは違い、あきらかに性的な意味を含んだ接触に、俺は不覚にも動揺してしまい、身体をビクッと震わせてしまった。
──素肌が触れ合う感覚が妙に生々しい。
動揺を誤魔化すように、あえて強気な言葉を颯真にぶつけるつもりだったのだが、実際に口からでたのは弱々しい確認の言葉だけだった。
「……やり方知ってんのかよ?」
すると颯真は身体を密着させたまま、俺の腰に回していた手を滑るような動きで内腿の辺りに移動させてきた。
際どい部分をやわやわと撫でながら、爽やかに笑う。
「俺に任せろよ。光希が困んないようにちゃんと処理してやるからさ」
これからやることと、颯真の爽やかさのミスマッチさに、俺は急に脱力し、自然と笑いが込み上げてきた。
そんな俺を見て颯真は顔をしかめる。
「笑ってる余裕なんてすぐになくなるぜ」
その言葉と態度に、どうやら颯真はこの状況で笑われたことが気に入らなかったらしいということがわかった。
しかし俺としては、大人びた笑顔の颯真よりも、今の少し不機嫌そうな颯真のほうが自分のよく知っている颯真だという感じがして好感が持てる。
そう感じた途端、少しだけ颯真に俺の身体を預けてもいいかという気持ちになってきたから不思議だ。
よく考えてみれば俺の貞操観念なんて今更無いに等しい上に、男に触られるのが初めてというわけでもない。
東條以外の人間相手でも勃つことがわかれば、俺も今後の自己処理にむけて希望が持てるというものだ。
それに颯真が相手なら、例え失敗に終わっても気まずくなる心配もない。
俺は素早くそう計算すると、スルリと腕を颯真の首に回し、少し上にある颯真の顔に自分の顔を近付けた。
「やれるもんならやってみろよ」
上目遣いに誘ってやると、颯真がゴクリと喉を鳴らしたのがわかった。
俺は自分のささやかな反撃が成功したことに愉悦を覚える。
「……男らしいのかビッチなのかわかんねぇな」
複雑そうな表情でそう言う颯真に、俺はわざと挑発するような言葉を吐いて、颯真の出方を窺った。
「俺はもともとこういう人間だからな。お前こそ、今更できませんとか言わねぇよな?
ヘタクソと童貞はお断りだ」
ここで颯真が怯めばこの場はこれで収まるし、先に進むというのなら俺はそれでも構わない。
ところが颯真は怯むどころか余裕たっぷりに笑ってみせたのだ。
俺はその颯真を見て、昔無邪気に触りあいをしていた颯真がそれなりの経験値を上げてきたのだと確信した。
山奥の男子校にいるくせにやることやってたんだな、と感心したのも束の間、ふとこの学校の特異性を思い出し、苦笑いしてしまった。
忘れかけていたが、ここは男同士の恋愛が当たり前の学校で、もちろん身体の関係も確実にそれに準じる形で行われていると思われる。
颯真もご多分に漏れずこの学校にシッカリ染まって、やることやっていたということだろう。
まさかあの颯真が男を相手にしているとは夢にも思わなかったが、それなりに男同士の性行為に慣れているなら、このまま事に及んでも流血沙汰という事態だけは免れそうだ。
俺も覚悟を決めて颯真と向き合う。
「俺に脚を開かせる以上、『できませんでした』、じゃ済まねぇことくらいわかってるよな?」
そう言いながら、俺は颯真の首に回していた腕を下ろして、内腿を撫でていた颯真の手を掴む。
「……わかっている。任せとけ」
颯真は自信たっぷりにニヤリと笑うと、そのまま俺の足元に跪いた。
掴んでいた颯真の手を離してやると、そのままその手で俺の膝裏を掬うように持ち上げ、すぐ側にあったバスタブの縁に俺の脚を乗せると、すかさずその間に自分の身体を入れてきた。
それによって俺は、壁に背中を預けるのはそのままに、片足を大きく拡げて颯真の目の前に自分の陰部をさらけ出すという恥ずかしい格好をさせられたことになる。
さすがの俺もこの格好には羞恥を覚え、颯真を直視出来ずに横を向いた。
「こっちは初々しいピンクだな」
下側にいる颯真が俺の後ろの窄まりをじっくりと眺めながらそう呟く。
かつては恥ずかしげもなくお互いのモノを見たり触ったりしていた俺たちだったが、まさか将来こんな明るいところで自分さえ見たことのないところを幼馴染に晒け出す日がくるとは思ってもいなかった。
「無駄口叩いてないでさっさとやれよ」
俺は恥ずかしい気持ちを必死に隠して強気に振る舞う。
颯真はそんな俺を下からじっと見つめてから、そっと後ろの窄まりに触れてきた。
途端にゾワリとした感覚が全身を駆け抜ける。
覚えのあるその感覚に、俺は嫌でも最高に気持ち良かった東條とのセックスを思い出してしまっていた。
そのおかげか突如奥のほうから何かが沸き上がってくるような感じが生まれ、すぐに快感の片鱗らしきものが見えてきた。
俺の微かな変化を感じ取った颯真は、窄まりの周辺を撫でていた指先を少しずつゆっくりと内部に侵入させていく。
「ん…っ」
まだ慣れない感覚に思わず声を漏らしてしまった俺は、颯真の反応が気になってしまい思わず視線を下にむけた。
途端に嬉しそうな顔をして俺を見上げている颯真と目が合う。
──最悪だ。
いいようにされているようでムカつくが、今は颯真に主導権があるのだからしょうがないと自分に言い聞かせ、再び与えられる快感に集中した。
颯真の指は浅いところを何度か抜き差しした後、徐々に慣れて解れてきた俺の中を探るように進んでいく。
相変わらず気持ちいいとは言い難く、俺のモノもまだ反応する気配はないが、我慢できないほど不快という訳でもない。
指が半分ほど入ったところで一旦動きを止めた颯真は、じっと俺を見つめながら今度は指を小刻みに動かし始めた。
絶妙なタッチで繰り返される動きに、俺の身体は徐々に熱が溜まって熱くなる。
「ん…っ、ふ…っ…」
ようやくそれなりの反応を見せるようになった俺を見て気を良くしたのか、颯真は口の端を吊り上げるとすぐに次の段階へと移行した。
「たぶんこの辺だよな」
そう言うと俺の内側にある快感のツボを指で強く押すようにして刺激してきたのだ。
「う…ぁ…っ!」
脳天を突き抜けるような鋭い感覚と共に、俺の身体にも変化の兆しが見え始める。
今までなんの反応も見せなかった俺のモノに少しずつ芯が通り始めたのだ。
それを見た颯真は後孔を穿っていた指を一旦引き抜くと、いつの間にか用意していたらしいローションで指を存分に濡らしてから、今度は指を二本一緒に挿入した。
何度か抽送を繰り返した後、颯真の指は途中にある敏感な凝りを擦ったり小刻みに揺らして刺激しながら、奥のほうへと進んでいく。
「ん…っ、は…ぁ…、あ…っ」
颯真の指の動きに合わせるようにして俺の口からは抑えきれない声がひっきりなしに出てしまう。
そうこうしているうちに俺のモノは徐々に硬度を増し、その存在をしっかり主張していた。
やがて先走りの透明な滴が滲み始めると、颯真は勃ち上がった俺のモノにすかさず手を添えて、先端や括れを指で撫でてから慣れた手付きで陰茎を扱きだした。
「うぁ…ッ、ん…ッ…、はぁ……」
快感のスイッチさえ入れることができれば、元々緩い俺の理性は簡単に崩壊し、快感に対して貪欲になれるらしい。
最初に触られた時には何の反応も見せなかった俺のモノが、颯真の手によってあっという間に追い上げられていく。
もっと刺激が欲しくなった俺は、脚を自分で更に大きく拡げて腰をくねらせながら、颯真に対して更なる愛撫を施してくれるよう無言の催促をした。
そんな俺を見てすぐに何をして欲しいか察してくれた颯真は、何の躊躇いも無しに俺のモノに舌を這わせてきた。
ペロリと先端を舐めてから舌を徐々に移動させ、敏感な括れ部分を舐め回す。
もちろん後孔への刺激は継続したままだ。
「あ…ぁ…、っ…ん…」
口でされても普段ならば声など出ないのだが、後ろを同時に刺激されている今は、抑えようと思っても自然に声が出てしまう。
前は口と手で、後ろは二本の指が常にいいところを刺激している状態に、俺はあっという間に追い上げられ、イク寸前までになっていた。
「颯真、ヤバいって、もう…イキそ……。口、離せよ……」
俺がそう言うと、意外にも颯真はすんなり口での奉仕を止め、手で屹立を扱きながら、下から指で後孔を激しく突き上げて俺をイカせようとしてくれている。
「も、イクっ……ん…ッ!!」
俺は久々に味わう快感に酔いしれながら、大きく身体を震わせて達してしまった。
颯真がゆっくりと俺の中を穿っていた指を引き抜くと、すっかり力が入らなくなった俺は床にへたりこむ。
ところが颯真はそのまま脱力している俺の脚の間に自分の身体を入れると、両足の膝裏に手を掛け大きく拡げていった。
俺をイカせるという目的は達成したはずなのに、まだ解放する気配を見せない颯真に、俺は胡乱げな視線をむけた。
「なぁ、光希」
「……なんだよ」
すると颯真は俺の窄まりを指でノックしながら、ある意味俺の予想どおりの言葉を口にした。
「……俺の挿れていい?気持ち良さそうにしてる光希見てたら勃っちゃった」
思わず颯真の股間に目がいった俺は、三年前とはあきらかに別物へと変化した颯真のモノを目の当たりにすることになってしまった。
えーと、俺もう結構満足しちゃったんだけど、付き合わなくちゃダメ?
そう口に出す訳にもいかず、すっかり臨戦体勢になっている颯真を見ながら俺は苦笑いするしかなかった。
颯真は『前立腺マッサージ』なんて尤もな名前で言ってるが、ようは後ろの穴に指を入れて内部にある敏感な凝りを刺激しながらアレを勃たせようとしているだけの話なのだ。
「何言ってんだ?ふざけてんのか?」
少しだけ怒気を孕んだ口調でそう言ってみたのだが、颯真は口許に薄く笑みを湛えたまま余裕の表情を崩さない。
「本気」
そう言うなり俺の腰に手を回し、自分の身体を密着させてきた。
先程一緒にバスタブに入っていた時に密着していた時とは違い、あきらかに性的な意味を含んだ接触に、俺は不覚にも動揺してしまい、身体をビクッと震わせてしまった。
──素肌が触れ合う感覚が妙に生々しい。
動揺を誤魔化すように、あえて強気な言葉を颯真にぶつけるつもりだったのだが、実際に口からでたのは弱々しい確認の言葉だけだった。
「……やり方知ってんのかよ?」
すると颯真は身体を密着させたまま、俺の腰に回していた手を滑るような動きで内腿の辺りに移動させてきた。
際どい部分をやわやわと撫でながら、爽やかに笑う。
「俺に任せろよ。光希が困んないようにちゃんと処理してやるからさ」
これからやることと、颯真の爽やかさのミスマッチさに、俺は急に脱力し、自然と笑いが込み上げてきた。
そんな俺を見て颯真は顔をしかめる。
「笑ってる余裕なんてすぐになくなるぜ」
その言葉と態度に、どうやら颯真はこの状況で笑われたことが気に入らなかったらしいということがわかった。
しかし俺としては、大人びた笑顔の颯真よりも、今の少し不機嫌そうな颯真のほうが自分のよく知っている颯真だという感じがして好感が持てる。
そう感じた途端、少しだけ颯真に俺の身体を預けてもいいかという気持ちになってきたから不思議だ。
よく考えてみれば俺の貞操観念なんて今更無いに等しい上に、男に触られるのが初めてというわけでもない。
東條以外の人間相手でも勃つことがわかれば、俺も今後の自己処理にむけて希望が持てるというものだ。
それに颯真が相手なら、例え失敗に終わっても気まずくなる心配もない。
俺は素早くそう計算すると、スルリと腕を颯真の首に回し、少し上にある颯真の顔に自分の顔を近付けた。
「やれるもんならやってみろよ」
上目遣いに誘ってやると、颯真がゴクリと喉を鳴らしたのがわかった。
俺は自分のささやかな反撃が成功したことに愉悦を覚える。
「……男らしいのかビッチなのかわかんねぇな」
複雑そうな表情でそう言う颯真に、俺はわざと挑発するような言葉を吐いて、颯真の出方を窺った。
「俺はもともとこういう人間だからな。お前こそ、今更できませんとか言わねぇよな?
ヘタクソと童貞はお断りだ」
ここで颯真が怯めばこの場はこれで収まるし、先に進むというのなら俺はそれでも構わない。
ところが颯真は怯むどころか余裕たっぷりに笑ってみせたのだ。
俺はその颯真を見て、昔無邪気に触りあいをしていた颯真がそれなりの経験値を上げてきたのだと確信した。
山奥の男子校にいるくせにやることやってたんだな、と感心したのも束の間、ふとこの学校の特異性を思い出し、苦笑いしてしまった。
忘れかけていたが、ここは男同士の恋愛が当たり前の学校で、もちろん身体の関係も確実にそれに準じる形で行われていると思われる。
颯真もご多分に漏れずこの学校にシッカリ染まって、やることやっていたということだろう。
まさかあの颯真が男を相手にしているとは夢にも思わなかったが、それなりに男同士の性行為に慣れているなら、このまま事に及んでも流血沙汰という事態だけは免れそうだ。
俺も覚悟を決めて颯真と向き合う。
「俺に脚を開かせる以上、『できませんでした』、じゃ済まねぇことくらいわかってるよな?」
そう言いながら、俺は颯真の首に回していた腕を下ろして、内腿を撫でていた颯真の手を掴む。
「……わかっている。任せとけ」
颯真は自信たっぷりにニヤリと笑うと、そのまま俺の足元に跪いた。
掴んでいた颯真の手を離してやると、そのままその手で俺の膝裏を掬うように持ち上げ、すぐ側にあったバスタブの縁に俺の脚を乗せると、すかさずその間に自分の身体を入れてきた。
それによって俺は、壁に背中を預けるのはそのままに、片足を大きく拡げて颯真の目の前に自分の陰部をさらけ出すという恥ずかしい格好をさせられたことになる。
さすがの俺もこの格好には羞恥を覚え、颯真を直視出来ずに横を向いた。
「こっちは初々しいピンクだな」
下側にいる颯真が俺の後ろの窄まりをじっくりと眺めながらそう呟く。
かつては恥ずかしげもなくお互いのモノを見たり触ったりしていた俺たちだったが、まさか将来こんな明るいところで自分さえ見たことのないところを幼馴染に晒け出す日がくるとは思ってもいなかった。
「無駄口叩いてないでさっさとやれよ」
俺は恥ずかしい気持ちを必死に隠して強気に振る舞う。
颯真はそんな俺を下からじっと見つめてから、そっと後ろの窄まりに触れてきた。
途端にゾワリとした感覚が全身を駆け抜ける。
覚えのあるその感覚に、俺は嫌でも最高に気持ち良かった東條とのセックスを思い出してしまっていた。
そのおかげか突如奥のほうから何かが沸き上がってくるような感じが生まれ、すぐに快感の片鱗らしきものが見えてきた。
俺の微かな変化を感じ取った颯真は、窄まりの周辺を撫でていた指先を少しずつゆっくりと内部に侵入させていく。
「ん…っ」
まだ慣れない感覚に思わず声を漏らしてしまった俺は、颯真の反応が気になってしまい思わず視線を下にむけた。
途端に嬉しそうな顔をして俺を見上げている颯真と目が合う。
──最悪だ。
いいようにされているようでムカつくが、今は颯真に主導権があるのだからしょうがないと自分に言い聞かせ、再び与えられる快感に集中した。
颯真の指は浅いところを何度か抜き差しした後、徐々に慣れて解れてきた俺の中を探るように進んでいく。
相変わらず気持ちいいとは言い難く、俺のモノもまだ反応する気配はないが、我慢できないほど不快という訳でもない。
指が半分ほど入ったところで一旦動きを止めた颯真は、じっと俺を見つめながら今度は指を小刻みに動かし始めた。
絶妙なタッチで繰り返される動きに、俺の身体は徐々に熱が溜まって熱くなる。
「ん…っ、ふ…っ…」
ようやくそれなりの反応を見せるようになった俺を見て気を良くしたのか、颯真は口の端を吊り上げるとすぐに次の段階へと移行した。
「たぶんこの辺だよな」
そう言うと俺の内側にある快感のツボを指で強く押すようにして刺激してきたのだ。
「う…ぁ…っ!」
脳天を突き抜けるような鋭い感覚と共に、俺の身体にも変化の兆しが見え始める。
今までなんの反応も見せなかった俺のモノに少しずつ芯が通り始めたのだ。
それを見た颯真は後孔を穿っていた指を一旦引き抜くと、いつの間にか用意していたらしいローションで指を存分に濡らしてから、今度は指を二本一緒に挿入した。
何度か抽送を繰り返した後、颯真の指は途中にある敏感な凝りを擦ったり小刻みに揺らして刺激しながら、奥のほうへと進んでいく。
「ん…っ、は…ぁ…、あ…っ」
颯真の指の動きに合わせるようにして俺の口からは抑えきれない声がひっきりなしに出てしまう。
そうこうしているうちに俺のモノは徐々に硬度を増し、その存在をしっかり主張していた。
やがて先走りの透明な滴が滲み始めると、颯真は勃ち上がった俺のモノにすかさず手を添えて、先端や括れを指で撫でてから慣れた手付きで陰茎を扱きだした。
「うぁ…ッ、ん…ッ…、はぁ……」
快感のスイッチさえ入れることができれば、元々緩い俺の理性は簡単に崩壊し、快感に対して貪欲になれるらしい。
最初に触られた時には何の反応も見せなかった俺のモノが、颯真の手によってあっという間に追い上げられていく。
もっと刺激が欲しくなった俺は、脚を自分で更に大きく拡げて腰をくねらせながら、颯真に対して更なる愛撫を施してくれるよう無言の催促をした。
そんな俺を見てすぐに何をして欲しいか察してくれた颯真は、何の躊躇いも無しに俺のモノに舌を這わせてきた。
ペロリと先端を舐めてから舌を徐々に移動させ、敏感な括れ部分を舐め回す。
もちろん後孔への刺激は継続したままだ。
「あ…ぁ…、っ…ん…」
口でされても普段ならば声など出ないのだが、後ろを同時に刺激されている今は、抑えようと思っても自然に声が出てしまう。
前は口と手で、後ろは二本の指が常にいいところを刺激している状態に、俺はあっという間に追い上げられ、イク寸前までになっていた。
「颯真、ヤバいって、もう…イキそ……。口、離せよ……」
俺がそう言うと、意外にも颯真はすんなり口での奉仕を止め、手で屹立を扱きながら、下から指で後孔を激しく突き上げて俺をイカせようとしてくれている。
「も、イクっ……ん…ッ!!」
俺は久々に味わう快感に酔いしれながら、大きく身体を震わせて達してしまった。
颯真がゆっくりと俺の中を穿っていた指を引き抜くと、すっかり力が入らなくなった俺は床にへたりこむ。
ところが颯真はそのまま脱力している俺の脚の間に自分の身体を入れると、両足の膝裏に手を掛け大きく拡げていった。
俺をイカせるという目的は達成したはずなのに、まだ解放する気配を見せない颯真に、俺は胡乱げな視線をむけた。
「なぁ、光希」
「……なんだよ」
すると颯真は俺の窄まりを指でノックしながら、ある意味俺の予想どおりの言葉を口にした。
「……俺の挿れていい?気持ち良さそうにしてる光希見てたら勃っちゃった」
思わず颯真の股間に目がいった俺は、三年前とはあきらかに別物へと変化した颯真のモノを目の当たりにすることになってしまった。
えーと、俺もう結構満足しちゃったんだけど、付き合わなくちゃダメ?
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