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本編
45.試練
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うっすらと目を覚ますと、見覚えのある天井が目に飛び込んできた。
あれ? 俺、いつの間に寝てたんだっけ……?
ベッドから起き上がり、記憶が曖昧になっている自分の行動を振り返ろうとするものの、頭の中に靄がかかったようになっていて思い出せないことが多すぎる。
──まさかなんかヤバいことやらかしてないだろうな……。
恐る恐る自分の着ているものを確認すると、昨夜と同じ格好だったことにホッとする。
自分の誕生日営業のために某高級ブランドに特別にオーダーしていたスリーピースの白いスーツ。
これを着こなせる俺ってさすがとか思ってたんだけど。
いくら似合ってたからってこのまま寝てたとかあり得ねぇ……。
部屋に帰ってきたところまでは記憶にある。でもそっから先の記憶がない。
確かに自分の誕生日営業ってことで浴びるほど飲んだ覚えはあるけど、こんな風に記憶が飛ぶなんてことは初めてのことだ。
しかも頭が鈍く痛んでいることから軽い二日酔いになっていることがわかる。
酒には強いと自負してたけど、昨夜はさすがに飲み過ぎだったか……。それとももう俺も若くないってことなのかな……。
すっかりシワになったスーツと酒臭さが染み着いてしまった気がするベッドを見ながら、自分の衰えに苦笑いしつつバスルームへと向かう。
後でマンションのコンシェルジュに連絡して全部クリーニングしてもらおう。
そう考えながら着ていたものを全て脱ぎ去り熱めのシャワーを浴びたのだった。
ここは都内の一等地に建てられた超高級タワーマンションにある俺の部屋。
昨夜は俺の24歳の誕生日を祝う誕生日営業で過去最高の売り上げを叩きだし、いい気分で帰宅した、……はず。
で、部屋の扉を開けたら……。
…………。
そこから先の記憶が全くない。
今まで一度だって酔って記憶を無くすということがなかっただけに、自分のこの状態に微かに違和感を覚えるが、実際にこういう状況になってしまっているのだから酔って記憶を無くしてしまったことを認めざるを得ないだろう。
俺は軽いため息を吐きつつ髪と身体を洗って酒の臭いを落とすと、バスタオルで水気を拭い、毎朝(もう昼すぎだが)の日課である自分の身体の状態を鏡に映して確認するということを行う為にリビングへと移動した。
ところが。
「え……。嘘だろ。これなんの罰ゲームだよ」
鏡に映る自分の姿を見て絶句する。
体型自体はいつもどおりで変化はない。
しかし、全身の至るところが違和感だらけで、自分のことながらどこからツッコんでいいのか途方に暮れた。
ミルクティ色にカラーリングしていた髪は地毛の黒髪に戻ってるし、アソコの毛も含めてどこもかしこもツルツルに脱毛されてるし、挙げ句の果てに乳首もチンポもやたらとピンクで初々しい。
突然童貞感丸出しの身体になってしまったことに驚きつつも、頭の片隅に『これでいいんだ』という妙な確信が過り混乱する。
何でこれでいいと思うんだろう……?
昨夜俺の記憶にないところで何かあったのか?
猛烈な不安に駆られた俺は、昨夜マンションの入り口まで送ってくれた後輩に連絡を入れることにしたのだが──。
──上着の内ポケットに入れておいたはずのスマホが見つからない。
まさか無くしたとか……?
そう考えた時、不意にスマホが別の場所に保管してあるという事実を思い出す。
あ……。俺のスマホ、ここにはねぇ。
【はい。せいかーい!!】
「え!?」
俺以外誰もいないはずの部屋で全く聞き覚えのない声が聞こえてきたことに驚いた瞬間。
頭の中にあった靄が晴れ、何かに引っ張られるような感覚と共に再び意識が遠退いた。
◇◆◇◆
「コウキッ!しっかりしろッ!!」
目を開けると、必死の形相で俺を呼ぶセドリックがいた。
「セドリック……様……?」
何で俺の部屋にセドリックが?と考えて、すぐにこっちが現実だったことを思い出した。
「コウキ!無事で良かった!勇者の剣に触れた途端突然倒れたと聞いて呪いが発動したのではないかと焦ってしまった」
「呪い……?」
そういえば俺、あのいかにも伝説の剣って感じのあれに触れた途端、意識が薄らいでいったんだっけ?
自分のおかれている状況を把握するためゆっくりと周りを見回すと、どうやらここはまだ宝物庫の中だったらしく、キラキラ光輝く金銀財宝に取り囲まれるようにして床に寝かされている状態だった。
ゆっくりと身体を起こして立ち上がり、腕や足を動かして四肢の感覚を確認する。
変な痺れや痛みがないことにホッとしつつも、俺はもう一度勇者の持ち物が納められている箱へと近付いた。
先程は触れただけで昏倒してしまった剣。
完全に呪われたと思ったが、あれは呪いなんかじゃなく、まだ正当な持ち主じゃない俺への拒絶ってことだったんじゃないだろうか。
今度はたぶん触れても大丈夫な気がする。
だって、俺の意識をあっちに飛ばしたのもコイツなら、ここに戻したのもコイツだと思うから。
「で? 俺はアンタのお眼鏡に叶ったのか?」
そう聞きながら指先で優しく愛撫するように血のように赤い宝石を撫でる。
するとその赤い宝石が突如輝きを増し、触れていた指先から一気に俺の魔力が流れ込んでいった。
「うわッ」
その感覚に驚いた俺は思わず声をあげる。
これ、結構キツいな……。
宝石に魔力を吸いとられるというよりも、ごっそり食われるっていったほうが合ってる感じで。
俺の魔力は信じられないほど急激に減っていき、それをたらふく食っているらしい伝説の剣は赤い宝石だけじゃなく全体が輝き出していた。
「コウキッ!」
異様な光景にセドリックが堪らず俺の名前を呼び触れてこようとするが、生憎俺にはそれに答えてやれるだけの余裕もそれを制するだけの余力もないので超アセる。
すると。
「セドリック。コウキ殿に触れてはならん」
「兄上!」
これがどういう状態か正確に理解しているらしい国王様がセドリックを止めてくれた。
ナイス。国王様。
今、俺コイツに試されてる最中だから下手に邪魔立てされると困るんだわ。
その代わり後でたっぷり役に立ってもらうからさ。
俺は心の中だけでそう言いつつセドリックに向かって薄く微笑む。
セドリックは唇を固く引き結ぶと、俺のほうに伸ばしかけていた腕を力なく下ろし、見ているこちらが切なくなるほど悲愴な面持ちで俺のすることを見つめ始めた。
さて、こっからが本番ってとこかな……?
これが何者だかわかんねぇし、どこに連れてくつもりか知らねぇけど。俺、負ける勝負はしねぇから。
あれ? 俺、いつの間に寝てたんだっけ……?
ベッドから起き上がり、記憶が曖昧になっている自分の行動を振り返ろうとするものの、頭の中に靄がかかったようになっていて思い出せないことが多すぎる。
──まさかなんかヤバいことやらかしてないだろうな……。
恐る恐る自分の着ているものを確認すると、昨夜と同じ格好だったことにホッとする。
自分の誕生日営業のために某高級ブランドに特別にオーダーしていたスリーピースの白いスーツ。
これを着こなせる俺ってさすがとか思ってたんだけど。
いくら似合ってたからってこのまま寝てたとかあり得ねぇ……。
部屋に帰ってきたところまでは記憶にある。でもそっから先の記憶がない。
確かに自分の誕生日営業ってことで浴びるほど飲んだ覚えはあるけど、こんな風に記憶が飛ぶなんてことは初めてのことだ。
しかも頭が鈍く痛んでいることから軽い二日酔いになっていることがわかる。
酒には強いと自負してたけど、昨夜はさすがに飲み過ぎだったか……。それとももう俺も若くないってことなのかな……。
すっかりシワになったスーツと酒臭さが染み着いてしまった気がするベッドを見ながら、自分の衰えに苦笑いしつつバスルームへと向かう。
後でマンションのコンシェルジュに連絡して全部クリーニングしてもらおう。
そう考えながら着ていたものを全て脱ぎ去り熱めのシャワーを浴びたのだった。
ここは都内の一等地に建てられた超高級タワーマンションにある俺の部屋。
昨夜は俺の24歳の誕生日を祝う誕生日営業で過去最高の売り上げを叩きだし、いい気分で帰宅した、……はず。
で、部屋の扉を開けたら……。
…………。
そこから先の記憶が全くない。
今まで一度だって酔って記憶を無くすということがなかっただけに、自分のこの状態に微かに違和感を覚えるが、実際にこういう状況になってしまっているのだから酔って記憶を無くしてしまったことを認めざるを得ないだろう。
俺は軽いため息を吐きつつ髪と身体を洗って酒の臭いを落とすと、バスタオルで水気を拭い、毎朝(もう昼すぎだが)の日課である自分の身体の状態を鏡に映して確認するということを行う為にリビングへと移動した。
ところが。
「え……。嘘だろ。これなんの罰ゲームだよ」
鏡に映る自分の姿を見て絶句する。
体型自体はいつもどおりで変化はない。
しかし、全身の至るところが違和感だらけで、自分のことながらどこからツッコんでいいのか途方に暮れた。
ミルクティ色にカラーリングしていた髪は地毛の黒髪に戻ってるし、アソコの毛も含めてどこもかしこもツルツルに脱毛されてるし、挙げ句の果てに乳首もチンポもやたらとピンクで初々しい。
突然童貞感丸出しの身体になってしまったことに驚きつつも、頭の片隅に『これでいいんだ』という妙な確信が過り混乱する。
何でこれでいいと思うんだろう……?
昨夜俺の記憶にないところで何かあったのか?
猛烈な不安に駆られた俺は、昨夜マンションの入り口まで送ってくれた後輩に連絡を入れることにしたのだが──。
──上着の内ポケットに入れておいたはずのスマホが見つからない。
まさか無くしたとか……?
そう考えた時、不意にスマホが別の場所に保管してあるという事実を思い出す。
あ……。俺のスマホ、ここにはねぇ。
【はい。せいかーい!!】
「え!?」
俺以外誰もいないはずの部屋で全く聞き覚えのない声が聞こえてきたことに驚いた瞬間。
頭の中にあった靄が晴れ、何かに引っ張られるような感覚と共に再び意識が遠退いた。
◇◆◇◆
「コウキッ!しっかりしろッ!!」
目を開けると、必死の形相で俺を呼ぶセドリックがいた。
「セドリック……様……?」
何で俺の部屋にセドリックが?と考えて、すぐにこっちが現実だったことを思い出した。
「コウキ!無事で良かった!勇者の剣に触れた途端突然倒れたと聞いて呪いが発動したのではないかと焦ってしまった」
「呪い……?」
そういえば俺、あのいかにも伝説の剣って感じのあれに触れた途端、意識が薄らいでいったんだっけ?
自分のおかれている状況を把握するためゆっくりと周りを見回すと、どうやらここはまだ宝物庫の中だったらしく、キラキラ光輝く金銀財宝に取り囲まれるようにして床に寝かされている状態だった。
ゆっくりと身体を起こして立ち上がり、腕や足を動かして四肢の感覚を確認する。
変な痺れや痛みがないことにホッとしつつも、俺はもう一度勇者の持ち物が納められている箱へと近付いた。
先程は触れただけで昏倒してしまった剣。
完全に呪われたと思ったが、あれは呪いなんかじゃなく、まだ正当な持ち主じゃない俺への拒絶ってことだったんじゃないだろうか。
今度はたぶん触れても大丈夫な気がする。
だって、俺の意識をあっちに飛ばしたのもコイツなら、ここに戻したのもコイツだと思うから。
「で? 俺はアンタのお眼鏡に叶ったのか?」
そう聞きながら指先で優しく愛撫するように血のように赤い宝石を撫でる。
するとその赤い宝石が突如輝きを増し、触れていた指先から一気に俺の魔力が流れ込んでいった。
「うわッ」
その感覚に驚いた俺は思わず声をあげる。
これ、結構キツいな……。
宝石に魔力を吸いとられるというよりも、ごっそり食われるっていったほうが合ってる感じで。
俺の魔力は信じられないほど急激に減っていき、それをたらふく食っているらしい伝説の剣は赤い宝石だけじゃなく全体が輝き出していた。
「コウキッ!」
異様な光景にセドリックが堪らず俺の名前を呼び触れてこようとするが、生憎俺にはそれに答えてやれるだけの余裕もそれを制するだけの余力もないので超アセる。
すると。
「セドリック。コウキ殿に触れてはならん」
「兄上!」
これがどういう状態か正確に理解しているらしい国王様がセドリックを止めてくれた。
ナイス。国王様。
今、俺コイツに試されてる最中だから下手に邪魔立てされると困るんだわ。
その代わり後でたっぷり役に立ってもらうからさ。
俺は心の中だけでそう言いつつセドリックに向かって薄く微笑む。
セドリックは唇を固く引き結ぶと、俺のほうに伸ばしかけていた腕を力なく下ろし、見ているこちらが切なくなるほど悲愴な面持ちで俺のすることを見つめ始めた。
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