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本編
47.秘密
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神様っていうと緑色で触覚のある遠い星出身の人しか思い付かなかった俺は、おもいっきり微妙な反応しか出来ずにいた。
「いきなり神様なんて言っても信じられないですよね?俺の時もそうでしたもん」
「うん、ああ、まあ……」
全く違う事考えてたなんてとても言えず、曖昧な返事になってしまったのは仕方がないと思うんだ。
だって余計なこと言える雰囲気じゃないし。
まさか神様なんていう全く次元の違うものが出てくるなんて想像もしてなかったからさ……。
「あの人が直接来なかったのは、全く知らない人の話より同郷で同じ立場の俺のほうが話やすいだろうっていう判断だかららしいです。俺の時に説明に来た人も俺の前の勇者だったんで」
「ツバサの前の勇者……」
今まで俺の前にいたっていう勇者以外あんまり気にしたことなかったけど、その前から魔王がいるんだからそりゃ勇者も何人かいるよな。
ある意味無関心だった俺もどうかと思うけど、それを差し引いたってあんまり話題に上ったことってないような……?
っていうか魔王っていつからいんの?
「初耳って感じの顔してますね?」
「ゴメン。俺、最近まで勇者になる気が更々なかったからそういうのに詳しくなくて」
「俺の前の勇者のことに関しては、たぶんコウキさんの情報収集不足のせいじゃないのでしょうがないと思いますよ」
ん? この言い方って。
「──もしかしてわざとその存在を隠されてる、とか言う?」
俺の指摘にツバサは困ったように微笑んだ。
「それも含めて順を追って話をさせてもらいますね。まずはあの世界が何なのかってことなんですけど」
ツバサの説明によると、この世に存在する世界には全てそれを作った神様がいて、神様は自分好みに作った箱庭に様々な生き物を住まわせその世界を発展させている。
新世界という名の箱庭作りに特に決まりなどはなく、初めて自分の世界を作る際は他の神様が作ったものを模倣することもよくあることで、この世には似たような生き物が同じような進化を辿り、同じような文明や文化が発展し栄えていく世界が数多くあるらしい。
そして俺らが飛ばされた世界ってのも、どこか先に発展していた世界の模倣ってわけなのだが……。
その神様ってのはまだ経験が浅いくせに妙にせっかちな性格で、自然の流れに任せた発展というものをただ黙って待っていられずに、発展を早める為のテコ入れをたびたびやってるんだそうだ。
「そのテコ入れってまさか……」
よもやの可能性に思い至り、思わず眉を顰めた俺。
「自分のところより発展している世界から人を連れてくるってことですよね……」
疲れたような表情で遠い目をするツバサ。
それぞれ反応は違えど抱いた気持ちは同じだと思うんだ。
──それって誘拐とどう違うの?的な。
白羽の矢が立った人間にとっては迷惑以外の何物でもない。
「本人の了承はなくても神様同士では話が通ってることなので問題ないらしいですけどね」
ツバサが謎のフォローをしているが問題大ありだろ。
この世界って年に数人異世界人が来てて、俺が飛ばされた国にはそれに対応するための部署まであるんだぞ。
そんだけたびたび連れて来るってことは、箱庭経営全然上手くいってないってことじゃねぇの?
もうどこからツッコんでいいのかわからないし、ツバサに言ってもどうにかなることじゃないので、とりあえず俺はこの件に関しては黙ってることにした。
たぶんツバサもこの話を前の勇者から聞いた時は同じ感想だったと思うから。
「で、文明の発展した異世界から人を連れてきたことによって最初は急激に進歩や発展があってこの世界の人達もその恩恵のお陰だと感謝して仲良く暮らしてたらしいんですが、段々と知恵がついていくうちに、異世界人から得た知識を利用して今度はこの世界の人間同士が争うようになっちゃったらしくて」
あー、ありがちな展開。どこの世界でも人間って傲慢で強欲な生き物ってのに変わりはないってことなんだろうけど。
でもって、それまで仲良くしてた異世界人は利用されるだけ利用されて使い捨てにされるか、敵に加担したと迫害されるか。
いずれにしても良い扱いはしてもらえなかったに違いない。
「そこでこの世界の神様が人間同士が争わない方法として取り入れたのが、人類にとって共通の敵となるモノを作ることだったんです」
「それが魔王ってわけか……」
「はい。突如魔王が現れ、魔王が生み出した魔物が跋扈する世界になり、神様の目論見どおり人間達は争うことをやめました。だけど今度はその魔王の力が強すぎてこの世界の人間では太刀打ちできなくなり、多くの人が犠牲になったんです」
なるほど。段々話が見えてきたぞ。
「だから今度は魔王を倒せるほどの圧倒的な力を持った異世界人が必要になったと……」
「はい。魔王の誕生とともにこの世界に魔素と呼ばれる魔力の源が生まれ、この世界の人間の中にもその魔素を操ることで魔法が使える者も増えました。それで魔物と戦う術を覚え、魔物による被害での犠牲は少なくなったんです。
でも神様はこの世界の人間に魔王を倒すほどの力を与えなかった。万が一にもまかり間違ってこの世界の人間が魔王を倒し、再び争いの火種を生む可能性を避けるために」
「魔王だけじゃなく常に魔物の脅威にさらされてる状態じゃ、国同士で争う余力まではないし、異世界人の力なしでは魔王と対峙出来ないんじゃ迫害もしないだろうしな」
「そうなんです。元々異世界人ってこの世界に足りないものをテコ入れするために呼ばれた存在なので、絶対何かしらの恩恵を与えてくれる筈なんですよ。それを迫害とかして無駄にされたら堪らないってのが神様の本音らしいんですけど」
その言い方だと、この世界の神様は足りない部分を補ってくれる人間を選んで連れてきてるってことだな。
でも、上手く使うことが出来るかどうかはこの世界の人次第だからイマイチ思ったような効果が得られてないってところか。
「なるほど。何で異世界人が呼ばれるのかってのと、魔王がなんなのかってのはわかった。でも何で魔王を倒せる唯一の存在である勇者の証が黒目黒髪なんだ?」
「それがですね。どうやら最初にその方法を神様に進言したのがゲームとか漫画に詳しい日本人で、その類い稀な想像力から生み出されるアイディアはこの世界の人間は勿論の事、他の異世界人とも一線を画していたらしく、同じ地球から転移してきた人間と比べても群を抜いていたんだそうです。それに元々この世界の神様自身が黒目黒髪ということもあって、この世界には黒目黒髪の人間を作らなかったそうなので、日本人のように黒目黒髪の人間は、特別な存在としての力を与えるにはうってつけだったんですよ」
「だから勇者は黒目黒髪……」
「ついでに言うなら、今までに俺を含めて三人いた歴代勇者はみんな日本人です」
確かに幼い頃からゲームや漫画なんかに馴染みのある日本人なら、この無茶苦茶な設定もすんなり理解して神様の思惑どおりに動こうとするだろうしな。
「で、ここからがやっと本題なんですが」
そう言えば、最初に大事な話があってやってきたって言ってたっけ。
うーん。この世界が何なのかって話を聞いただけで話が終わった気になってたから、大事な話とやらを聞こうという意欲が薄れてんだけど。
だって今までの話を踏まえると、絶対なんかさせられそうだし。
聞かなくちゃダメかな~。ダメだよね~。
「魔王討伐の直前に神様がコウキさんに直接会いに来るそうなんで、それまでに決めておいて欲しいって言ってました」
「何を?」
「今までどおり魔王を倒さず封印という形をとって束の間の平和をもたらすか、魔王を完全に倒して世界を平和に導くか。
その場合はこの世界の人間同士が争わずに済むような代替案を出さなきゃなんですけど」
「こっちに丸投げかよ……」
「なので俺は封印という形をとらせてもらいました。代替案なんて思い付かなかったんで。今までの歴代勇者全員が同じ選択をしてます」
「……だよな」
代替案なんて考えるのも面倒だし、俺も封印一択かな。
今のところ。
「話はわかった。一応魔王をどうするかってのはその時までに考えておく。ちなみに魔王の強さってどんな感じ?」
「そうですね……。そんな理由で存在するのに相当強いです。この世界の人間じゃ太刀打ち出来ない設定だけに、気を抜くと神の恩恵を受けた勇者でも死にます。簡単に倒せたらパフォーマンスにならないってのもあるんでしょうけど、本当に厳しい戦いでした」
「マジか……」
「マジです。あれを代替案を出してまで完全に倒すって何かメリットあるのかなって本気で思いましたもん。俺の前の勇者もそう言ってました」
ん? そう言えば。
「そのツバサの前の勇者って……」
「あの人は魔王を封印した後、暫くしてあの国の人間に殺されました」
「え……?」
「魔王とまともに戦えるほど強すぎる人間は、脅威にしかならなかったんです」
「いきなり神様なんて言っても信じられないですよね?俺の時もそうでしたもん」
「うん、ああ、まあ……」
全く違う事考えてたなんてとても言えず、曖昧な返事になってしまったのは仕方がないと思うんだ。
だって余計なこと言える雰囲気じゃないし。
まさか神様なんていう全く次元の違うものが出てくるなんて想像もしてなかったからさ……。
「あの人が直接来なかったのは、全く知らない人の話より同郷で同じ立場の俺のほうが話やすいだろうっていう判断だかららしいです。俺の時に説明に来た人も俺の前の勇者だったんで」
「ツバサの前の勇者……」
今まで俺の前にいたっていう勇者以外あんまり気にしたことなかったけど、その前から魔王がいるんだからそりゃ勇者も何人かいるよな。
ある意味無関心だった俺もどうかと思うけど、それを差し引いたってあんまり話題に上ったことってないような……?
っていうか魔王っていつからいんの?
「初耳って感じの顔してますね?」
「ゴメン。俺、最近まで勇者になる気が更々なかったからそういうのに詳しくなくて」
「俺の前の勇者のことに関しては、たぶんコウキさんの情報収集不足のせいじゃないのでしょうがないと思いますよ」
ん? この言い方って。
「──もしかしてわざとその存在を隠されてる、とか言う?」
俺の指摘にツバサは困ったように微笑んだ。
「それも含めて順を追って話をさせてもらいますね。まずはあの世界が何なのかってことなんですけど」
ツバサの説明によると、この世に存在する世界には全てそれを作った神様がいて、神様は自分好みに作った箱庭に様々な生き物を住まわせその世界を発展させている。
新世界という名の箱庭作りに特に決まりなどはなく、初めて自分の世界を作る際は他の神様が作ったものを模倣することもよくあることで、この世には似たような生き物が同じような進化を辿り、同じような文明や文化が発展し栄えていく世界が数多くあるらしい。
そして俺らが飛ばされた世界ってのも、どこか先に発展していた世界の模倣ってわけなのだが……。
その神様ってのはまだ経験が浅いくせに妙にせっかちな性格で、自然の流れに任せた発展というものをただ黙って待っていられずに、発展を早める為のテコ入れをたびたびやってるんだそうだ。
「そのテコ入れってまさか……」
よもやの可能性に思い至り、思わず眉を顰めた俺。
「自分のところより発展している世界から人を連れてくるってことですよね……」
疲れたような表情で遠い目をするツバサ。
それぞれ反応は違えど抱いた気持ちは同じだと思うんだ。
──それって誘拐とどう違うの?的な。
白羽の矢が立った人間にとっては迷惑以外の何物でもない。
「本人の了承はなくても神様同士では話が通ってることなので問題ないらしいですけどね」
ツバサが謎のフォローをしているが問題大ありだろ。
この世界って年に数人異世界人が来てて、俺が飛ばされた国にはそれに対応するための部署まであるんだぞ。
そんだけたびたび連れて来るってことは、箱庭経営全然上手くいってないってことじゃねぇの?
もうどこからツッコんでいいのかわからないし、ツバサに言ってもどうにかなることじゃないので、とりあえず俺はこの件に関しては黙ってることにした。
たぶんツバサもこの話を前の勇者から聞いた時は同じ感想だったと思うから。
「で、文明の発展した異世界から人を連れてきたことによって最初は急激に進歩や発展があってこの世界の人達もその恩恵のお陰だと感謝して仲良く暮らしてたらしいんですが、段々と知恵がついていくうちに、異世界人から得た知識を利用して今度はこの世界の人間同士が争うようになっちゃったらしくて」
あー、ありがちな展開。どこの世界でも人間って傲慢で強欲な生き物ってのに変わりはないってことなんだろうけど。
でもって、それまで仲良くしてた異世界人は利用されるだけ利用されて使い捨てにされるか、敵に加担したと迫害されるか。
いずれにしても良い扱いはしてもらえなかったに違いない。
「そこでこの世界の神様が人間同士が争わない方法として取り入れたのが、人類にとって共通の敵となるモノを作ることだったんです」
「それが魔王ってわけか……」
「はい。突如魔王が現れ、魔王が生み出した魔物が跋扈する世界になり、神様の目論見どおり人間達は争うことをやめました。だけど今度はその魔王の力が強すぎてこの世界の人間では太刀打ちできなくなり、多くの人が犠牲になったんです」
なるほど。段々話が見えてきたぞ。
「だから今度は魔王を倒せるほどの圧倒的な力を持った異世界人が必要になったと……」
「はい。魔王の誕生とともにこの世界に魔素と呼ばれる魔力の源が生まれ、この世界の人間の中にもその魔素を操ることで魔法が使える者も増えました。それで魔物と戦う術を覚え、魔物による被害での犠牲は少なくなったんです。
でも神様はこの世界の人間に魔王を倒すほどの力を与えなかった。万が一にもまかり間違ってこの世界の人間が魔王を倒し、再び争いの火種を生む可能性を避けるために」
「魔王だけじゃなく常に魔物の脅威にさらされてる状態じゃ、国同士で争う余力まではないし、異世界人の力なしでは魔王と対峙出来ないんじゃ迫害もしないだろうしな」
「そうなんです。元々異世界人ってこの世界に足りないものをテコ入れするために呼ばれた存在なので、絶対何かしらの恩恵を与えてくれる筈なんですよ。それを迫害とかして無駄にされたら堪らないってのが神様の本音らしいんですけど」
その言い方だと、この世界の神様は足りない部分を補ってくれる人間を選んで連れてきてるってことだな。
でも、上手く使うことが出来るかどうかはこの世界の人次第だからイマイチ思ったような効果が得られてないってところか。
「なるほど。何で異世界人が呼ばれるのかってのと、魔王がなんなのかってのはわかった。でも何で魔王を倒せる唯一の存在である勇者の証が黒目黒髪なんだ?」
「それがですね。どうやら最初にその方法を神様に進言したのがゲームとか漫画に詳しい日本人で、その類い稀な想像力から生み出されるアイディアはこの世界の人間は勿論の事、他の異世界人とも一線を画していたらしく、同じ地球から転移してきた人間と比べても群を抜いていたんだそうです。それに元々この世界の神様自身が黒目黒髪ということもあって、この世界には黒目黒髪の人間を作らなかったそうなので、日本人のように黒目黒髪の人間は、特別な存在としての力を与えるにはうってつけだったんですよ」
「だから勇者は黒目黒髪……」
「ついでに言うなら、今までに俺を含めて三人いた歴代勇者はみんな日本人です」
確かに幼い頃からゲームや漫画なんかに馴染みのある日本人なら、この無茶苦茶な設定もすんなり理解して神様の思惑どおりに動こうとするだろうしな。
「で、ここからがやっと本題なんですが」
そう言えば、最初に大事な話があってやってきたって言ってたっけ。
うーん。この世界が何なのかって話を聞いただけで話が終わった気になってたから、大事な話とやらを聞こうという意欲が薄れてんだけど。
だって今までの話を踏まえると、絶対なんかさせられそうだし。
聞かなくちゃダメかな~。ダメだよね~。
「魔王討伐の直前に神様がコウキさんに直接会いに来るそうなんで、それまでに決めておいて欲しいって言ってました」
「何を?」
「今までどおり魔王を倒さず封印という形をとって束の間の平和をもたらすか、魔王を完全に倒して世界を平和に導くか。
その場合はこの世界の人間同士が争わずに済むような代替案を出さなきゃなんですけど」
「こっちに丸投げかよ……」
「なので俺は封印という形をとらせてもらいました。代替案なんて思い付かなかったんで。今までの歴代勇者全員が同じ選択をしてます」
「……だよな」
代替案なんて考えるのも面倒だし、俺も封印一択かな。
今のところ。
「話はわかった。一応魔王をどうするかってのはその時までに考えておく。ちなみに魔王の強さってどんな感じ?」
「そうですね……。そんな理由で存在するのに相当強いです。この世界の人間じゃ太刀打ち出来ない設定だけに、気を抜くと神の恩恵を受けた勇者でも死にます。簡単に倒せたらパフォーマンスにならないってのもあるんでしょうけど、本当に厳しい戦いでした」
「マジか……」
「マジです。あれを代替案を出してまで完全に倒すって何かメリットあるのかなって本気で思いましたもん。俺の前の勇者もそう言ってました」
ん? そう言えば。
「そのツバサの前の勇者って……」
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