前世の記憶持ちの私は、異世界で王女として生きていく?!

禕餓邏祀

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ステータスチェック前編

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侍女がやって来てからは朝の支度をして、朝食を取りにリビングへ行く。
前世の記憶が戻っただけだったため、作法などには問題を感じなかった。
そして、今世の過去もしっかりと覚えている。
よし、とりあえずは大丈夫だ。

「アヤ、明日はお前の誕生日だ。ステータスチェックをしに行くときに街も寄るだろうから欲しい物を考えおくように。」

「はい、お父様。」

お父様は私の返事に頷き、仕事があるということで席をたった。

「そうか、アヤの誕生日か。………十三歳になるということは学園に通うんだな。」

そう言ったのは第一王子であるゼル兄様。
ゼル兄様は、正しく物語の王子様の様な性格でとても優しい。
金髪に藍と青のオッドアイで、白に金の刺繍をあしらった王族の服をいつも身につけている。
17歳にして次期国王として期待されているほど有能な人だ。

「学園か。………アヤに変な野郎がつきまとわねぇーようにしねーとな!」

ちょっと物騒なことを言っているのは第二王子であるハイル兄様。
兄弟思いでとてもいい人なのだが、少々頭のお味噌が足りない。
でも、剣術はこの国一番で、将来は国軍大将という軍で一番地位の高い役職に着けるだろうと噂されている。
ちなみに、銀髪に赤と緑のオッドアイで、黒の軍服を好んで着ている。

「ハイル兄様、そんな事を言ってアヤ姉様を困らせないでください。」

いい事を言ってくれたのは第三王子である弟のリオン。
クールで近寄り難いイメージの彼だが、何故か私には結構優しい。まぁ、兄弟で唯一の女だからだろうけど…。
そして、リオンは意外にも格闘術が得意で、ちっちゃな体で自分の倍もある相手の体を投げ飛ばしたりしている。
金髪に緑と青のオッドアイを持っていて、ゼル兄様と同じ服を着ている。

「兄様たちは国立学園に通っていらっしゃるのですよね?」

「そうだよ。アヤも明日のステータスチェックの結果次第で俺達と一緒に学園に通うことになるかもね。」

「何言ってんだよ、アニキ。アヤも一緒に通うに決まってんだろ。」

「それもそうだね。」

ん?確か兄様たちが通っているのは国内の実力者たちが集まる実力主義の学園ではなかった?
そんな所に私が行けるのか?
普通に考えて無理だろう。なんの能力もない只の王女なのだから。

「姉様、待っててね。僕もすぐに学園に入るから。」

あれ?リオンまでおかしな事を言い出した。

「ちょっと待ってください。私が国立学園に本当に通えると思っていらっしゃるの?」

そう聞き返すのは当たり前のことだろう。
だって本当に出来損ないの様な王女なのだから、通えるはずがない。

なのに、三人はこう言った。

「当たり前だろう?」
「あ?行けるに決まってんだろ。」
「姉様だったら首席で行けちゃいますね。」

え。

その後、私は今日をどう過ごしたのか覚えていない。
気づいたら、朝になり誕生日の日となっていた。
あと、ステータスチェックを行う日。

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