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第一章 自分探し
第14話 俺達の青臭い夢
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【前回】温もり豊かな良い街だった
第14話 俺達の青臭い夢
――それでも手を伸ばす。
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
「良し、次何処行く?」
一応はマジックバックとかいう(これも俺が作ったらしい)特殊な鞄を持っているのもあって荷物の重さを感じなかったり。かなりの量を収納出来るそうだが、それでも流石にもう入らないのか多少鞄の中身を圧迫しているであろう事はよく分かる。
こういう事はざらにあるのか、数個マジックバックを持ち歩いているそうだがそれでも負担がかかっている事には違いないだろう。
「……何か持とうか。」
「ばーか、そしたらお前の足の怪我とか悪化するだろ。」
「じゃあレイとか」
「街での使い魔利用は命に危機がある場合を除き、原則禁止されてる。だから不用意に手を出すもんじゃない。」
「一度帰るのは?」
「それじゃあ疲れちまうだろ?」
案を出すもほぼ全て正論で潰されていき、どうにも足掻きようがなかったが1つ。1つだけ良い事を思い付いた。
思い返してみれば、昨日読んだ日記の中にこれでは不便だからと多少改良した魔法があった。
幸いにも例の速読魔法のお陰か、触れるだけで簡単に記憶に残ったそれを行使する為、蓮燔が持っているマジックバックをそのまま放り込んでも余裕があるぐらいの円を描けば異次元に繋がっているようなカラフルな窓が現れる。
確か、ここは何処とも繋がっていない閉鎖的な異次元に繋がっているのもあり、どれだけ詰め込んでも問題なかったはずだ。
「蓮燔、ここに荷物を。」
「お前、いつの間に収納魔法を……。」
「部屋にあった資料を読み漁ったら見つかった。それよりほら、さっさと入れてくれ。」
「帰ったら教えてくれ、その魔法。」
「あぁ。……そういえば。お前はどんな魔法が得意なんだ?」
「俺か? 支援魔法とか回復魔法が主だけど、風魔法とか遠距離系の魔法は結構得意だけど。」
「俺はどうだったんだ?」
「……むしろ、俺はお前の苦手な魔法を知りたいぐらいだよ。」
「……蓮燔。」
「うん、どした?」
「次の目的地って、決まってないんだよな。」
「あぁ。何か行きたい所見つかったか?」
「あの雰囲気の良い店は……一体?」
「魔道具屋。」
「魔道具。」
「魔法を組み込まれて作られた、俺達魔法使いじゃない人でも使えるようになってる魔力の込められた道具の事。基本的に非魔法使いの為の物だから俺達が買おうとしたらかなり高いし、自由度も下がるから勉強の為に買って解体したりとか。材料だけ買ってきて自分で作る方が賢いかもな。」
「普通は誰が作る物なんだ?」
「基本的には付与師っていう仕事をしてる人がやるんだけど、学校の授業でもやるんだ。あの学校は魔法に関する授業を受けられる場所だから、受講条件さえ満たせば受けられるんだ。」
「難しいのか?」
「いや、別に。……まぁそれも適正だったり色々ある訳だけど、俺達にとっては全然。」
「そうか。それで……俺と蓮燔の将来の夢って何だったんだ?」
「賢者になる事。」
「賢者……っていうのは?」
「大魔導師みたいなんもんなんだけど、正確には賢者っていう称号なんだ。たった1人で大陸1つの命運を左右する事が出来てしまう程の知識と魔力、技術を持つ者の事。俺達は2人でそれになろうって、お互いの小さい頃からの夢なんだ。」
「……そうか。」
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
――次回「第15話 その姿はまるで、」
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。
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今後とも『いつぞやの約束は夜空の向こう』をよろしくお願いいたします。
第14話 俺達の青臭い夢
――それでも手を伸ばす。
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「良し、次何処行く?」
一応はマジックバックとかいう(これも俺が作ったらしい)特殊な鞄を持っているのもあって荷物の重さを感じなかったり。かなりの量を収納出来るそうだが、それでも流石にもう入らないのか多少鞄の中身を圧迫しているであろう事はよく分かる。
こういう事はざらにあるのか、数個マジックバックを持ち歩いているそうだがそれでも負担がかかっている事には違いないだろう。
「……何か持とうか。」
「ばーか、そしたらお前の足の怪我とか悪化するだろ。」
「じゃあレイとか」
「街での使い魔利用は命に危機がある場合を除き、原則禁止されてる。だから不用意に手を出すもんじゃない。」
「一度帰るのは?」
「それじゃあ疲れちまうだろ?」
案を出すもほぼ全て正論で潰されていき、どうにも足掻きようがなかったが1つ。1つだけ良い事を思い付いた。
思い返してみれば、昨日読んだ日記の中にこれでは不便だからと多少改良した魔法があった。
幸いにも例の速読魔法のお陰か、触れるだけで簡単に記憶に残ったそれを行使する為、蓮燔が持っているマジックバックをそのまま放り込んでも余裕があるぐらいの円を描けば異次元に繋がっているようなカラフルな窓が現れる。
確か、ここは何処とも繋がっていない閉鎖的な異次元に繋がっているのもあり、どれだけ詰め込んでも問題なかったはずだ。
「蓮燔、ここに荷物を。」
「お前、いつの間に収納魔法を……。」
「部屋にあった資料を読み漁ったら見つかった。それよりほら、さっさと入れてくれ。」
「帰ったら教えてくれ、その魔法。」
「あぁ。……そういえば。お前はどんな魔法が得意なんだ?」
「俺か? 支援魔法とか回復魔法が主だけど、風魔法とか遠距離系の魔法は結構得意だけど。」
「俺はどうだったんだ?」
「……むしろ、俺はお前の苦手な魔法を知りたいぐらいだよ。」
「……蓮燔。」
「うん、どした?」
「次の目的地って、決まってないんだよな。」
「あぁ。何か行きたい所見つかったか?」
「あの雰囲気の良い店は……一体?」
「魔道具屋。」
「魔道具。」
「魔法を組み込まれて作られた、俺達魔法使いじゃない人でも使えるようになってる魔力の込められた道具の事。基本的に非魔法使いの為の物だから俺達が買おうとしたらかなり高いし、自由度も下がるから勉強の為に買って解体したりとか。材料だけ買ってきて自分で作る方が賢いかもな。」
「普通は誰が作る物なんだ?」
「基本的には付与師っていう仕事をしてる人がやるんだけど、学校の授業でもやるんだ。あの学校は魔法に関する授業を受けられる場所だから、受講条件さえ満たせば受けられるんだ。」
「難しいのか?」
「いや、別に。……まぁそれも適正だったり色々ある訳だけど、俺達にとっては全然。」
「そうか。それで……俺と蓮燔の将来の夢って何だったんだ?」
「賢者になる事。」
「賢者……っていうのは?」
「大魔導師みたいなんもんなんだけど、正確には賢者っていう称号なんだ。たった1人で大陸1つの命運を左右する事が出来てしまう程の知識と魔力、技術を持つ者の事。俺達は2人でそれになろうって、お互いの小さい頃からの夢なんだ。」
「……そうか。」
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