エバーラスティング・ネバーエンド──第三人類史

悠木サキ

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第一章

34 迎撃支援③

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(ど、どこに行く気だ……?)
 甲板上を進んでいくシーナについていきながらカウルは不安になる。
 第四分隊が守備する左舷前部は、右舷前部を守備するカウルたち第二分隊と左右対象であるので、機銃や掩体の位置や数は同じである。
 しかし、それらは全ての第四分隊の兵士たちが使っており、カウルたちが身を置く場所は見当たらない。
──!
 シーナが歩みを止めたのは、左舷前部の甲板上の、銃座や掩体か近くにない、開けた空間が広がる位置だった。
(……ここで?)
 カウルはたじろいだ。
 そこは、前方に舷側のハンドレールがあるのみで、海と空を見渡せはするが、掩体や遮蔽物の類いの身を隠せるものがなにもなかった。
──嘘だろ……
 砲戦となれば、艦砲から放たれる巨大な砲弾が飛来する。
 もちろん、敵艦の主砲弾が直撃すれば、銃座に併設された防盾や、土嚢で組まれた掩体ごときでは身を守ることはできない。
 だが、戦いはまだ素人同然のカウルにとっては、心理的な面でせめて何か身を隠せるものが欲しかった。
 不安を抱くカウルが、シーナのほうに目を向けるも、シーナは海のほうに体を向けたまま、そわそわと落ち着かないカウルを見向きもしない。
「はぁ──はぁ──」
 死の恐怖に、カウルの呼吸が乱れ始める。
 頭がくらくらし、視界の焦点がぼやける。
(落ち着け)
 カウルは一度ぎゅっと目をつむり、拳を握りしめて平静を保とうとする。
 まだ、死ぬと決まったわけじゃない。
 自分を保つため、努めて希望的な考えを持とうとする。
 しかし──
「!」
 カウルの視線の先、遠い海の水平線に、敵艦の影が浮かび上がった。
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