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第一章
45 魔弾の射手
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「主砲、右砲戦!」
『アマネ』に後続する僚艦、二等巡洋艦『サクラ』の艦橋から射撃指揮所に指示が出された。
右舷に突如現れた駆逐艦に対して、艦隊の旗艦である『アマネ』は『サクラ』に駆逐艦の攻撃を命じた。
『アマネ』と他二隻の駆逐艦は引き続き、左舷の敵艦隊と砲戦を繰り広げている。
『サクラの』一番、二番主砲塔が旋回し、右舷へと指向する。
「攻撃はじめ!」
バン、バン!バン、バン!
『サクラ』搭載の、二連装十五センチ砲二基、計四門が連続して火を吹いた。
大気を切り裂いて、四つの砲弾が飛翔していく。
「上手ね」
自艦に向けて発射された敵艦砲を見て、駆逐艦『ゲイル』の二番砲塔上のザラは独り言を呟く。
十五センチ砲の砲弾は、戦艦の発射する砲弾に比べれば小型であるものの、目標が駆逐艦程度であれば、十分に破壊できる威力を持つ。さらに、小型である分、発射の初速も速い。
高速で飛来する四つの砲弾が駆逐艦『ゲイル』に迫る。
──しかしザラは、その四つの動きの全てを捕捉していた。
ザラは右手に提げた短機関銃を下から斜めに──左下から右上へと、まるで扇をあおぐように振るった。
バラララッ!!
と同時に、ザラの短機関銃が短く火を吹く。
連射速度に優れる短機関銃が、一秒にも満たない間に、四つの拳銃弾を銃口から吐き出した。
ザラの腕の振りによって、空中にばら撒くように射出されたそれらの拳銃弾は、それぞれが 『ゲイル』に向かって落ちてくる四つの砲弾に向かって飛び、そしてそれら全てに命中した。
バン!バン!バン!バン……!
ほぼ同時に、四つの爆発が『ゲイル』の艦首前方の上空で起こった。
ザラの『心』が込められた銃弾のそれぞれが、全ての砲弾を破壊し、砲弾内の爆薬が誘爆したのだ。
パチャ……パチャ……
黒煙を引いて、粉砕された砲弾の破片が海へと落ちる。
(なんだ……?!)
その光景は、『アマネ』右舷にいるセーグネルの目にも入った。
敵駆逐艦の手前で、ほぼ同時に瞬いた四つの閃光。直後に黒煙になったそれらは、味方の砲撃が全て迎撃されたことを示していた。
(相当な守備戦力がいる──)
攻撃隊だけではない。あの敵艦は、かなり充実した守備戦力まで擁しているように思われた。
「分隊長!」
すると、分隊員のノベル=クリスティがセーグネルを呼んだ。
「敵攻撃隊、こちらに来ます!」
「──っ、対人戦闘用意!」
敵艦に気を取られてしまったセーグネルは、もうひとつの脅威を思い出した。
「近接戦闘になる!全員、撃ち方用意!!」
セーグネルの命令を受けて、第二分隊の隊員たちが一気に緊張した表情で動き始める。
小銃手の隊員は携帯する自動小銃を構え、機銃担当の隊員は、機銃に弾帯をセットする。
セーグネルは分隊員全員に声をかけて回る。
「各員、『鼓動』でしっかり身を守れ!激しい戦闘になるぞ!」
セーグネルは敵の攻撃隊を双眼鏡でもう一度捉える。
まだ距離はあるが、敵の攻撃隊一個小隊は確実にこちらに向けて近づいてきていた。
『アマネ』に後続する僚艦、二等巡洋艦『サクラ』の艦橋から射撃指揮所に指示が出された。
右舷に突如現れた駆逐艦に対して、艦隊の旗艦である『アマネ』は『サクラ』に駆逐艦の攻撃を命じた。
『アマネ』と他二隻の駆逐艦は引き続き、左舷の敵艦隊と砲戦を繰り広げている。
『サクラの』一番、二番主砲塔が旋回し、右舷へと指向する。
「攻撃はじめ!」
バン、バン!バン、バン!
『サクラ』搭載の、二連装十五センチ砲二基、計四門が連続して火を吹いた。
大気を切り裂いて、四つの砲弾が飛翔していく。
「上手ね」
自艦に向けて発射された敵艦砲を見て、駆逐艦『ゲイル』の二番砲塔上のザラは独り言を呟く。
十五センチ砲の砲弾は、戦艦の発射する砲弾に比べれば小型であるものの、目標が駆逐艦程度であれば、十分に破壊できる威力を持つ。さらに、小型である分、発射の初速も速い。
高速で飛来する四つの砲弾が駆逐艦『ゲイル』に迫る。
──しかしザラは、その四つの動きの全てを捕捉していた。
ザラは右手に提げた短機関銃を下から斜めに──左下から右上へと、まるで扇をあおぐように振るった。
バラララッ!!
と同時に、ザラの短機関銃が短く火を吹く。
連射速度に優れる短機関銃が、一秒にも満たない間に、四つの拳銃弾を銃口から吐き出した。
ザラの腕の振りによって、空中にばら撒くように射出されたそれらの拳銃弾は、それぞれが 『ゲイル』に向かって落ちてくる四つの砲弾に向かって飛び、そしてそれら全てに命中した。
バン!バン!バン!バン……!
ほぼ同時に、四つの爆発が『ゲイル』の艦首前方の上空で起こった。
ザラの『心』が込められた銃弾のそれぞれが、全ての砲弾を破壊し、砲弾内の爆薬が誘爆したのだ。
パチャ……パチャ……
黒煙を引いて、粉砕された砲弾の破片が海へと落ちる。
(なんだ……?!)
その光景は、『アマネ』右舷にいるセーグネルの目にも入った。
敵駆逐艦の手前で、ほぼ同時に瞬いた四つの閃光。直後に黒煙になったそれらは、味方の砲撃が全て迎撃されたことを示していた。
(相当な守備戦力がいる──)
攻撃隊だけではない。あの敵艦は、かなり充実した守備戦力まで擁しているように思われた。
「分隊長!」
すると、分隊員のノベル=クリスティがセーグネルを呼んだ。
「敵攻撃隊、こちらに来ます!」
「──っ、対人戦闘用意!」
敵艦に気を取られてしまったセーグネルは、もうひとつの脅威を思い出した。
「近接戦闘になる!全員、撃ち方用意!!」
セーグネルの命令を受けて、第二分隊の隊員たちが一気に緊張した表情で動き始める。
小銃手の隊員は携帯する自動小銃を構え、機銃担当の隊員は、機銃に弾帯をセットする。
セーグネルは分隊員全員に声をかけて回る。
「各員、『鼓動』でしっかり身を守れ!激しい戦闘になるぞ!」
セーグネルは敵の攻撃隊を双眼鏡でもう一度捉える。
まだ距離はあるが、敵の攻撃隊一個小隊は確実にこちらに向けて近づいてきていた。
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