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2.日常2
しおりを挟む今日のご飯は姉が担当なので、俺は蒼葉とブロックをして遊ぶ。
最近のブームはブロックをどこまで高く積めるかというものだ。
「蒼葉くん!ただいま!」
しばらく遊んでいると、いきなりリビングの扉が開き義兄さんが勢いよく入ってきた。それと同時にガッシャーンとブロックが崩れる音が響く。
「あぁっ!!…パパのおバカ~!!」
あと1つ積むことが出来れば過去最高記録だったこともあって、不貞腐れて俺にしがみつき胸に顔を埋めている
「うそっ!?ブロックしてたのか。蒼葉ごめんね!わざとじゃないんだよ~…」
そう言って半泣きになりながら謝っている。義兄はいつも、何かしらタイミングが悪いため一生懸命機嫌を直そうとする光景も見慣れたものだ。
……俺も次から驚かさないように気をつけよ
「蒼葉。パパ泣きそうだから許してあげよう?
ブロックは次また頑張ろう?な?」
自分が来た時の驚かし作戦が、失敗に終わってよかったと内心安堵しながら、蒼葉をなだめ仲直りを促す。
「わかった…。パパ次は許さないからね!!」
「もうしません!指切りげんまんしよう」
仲直りの指切りげんまんを終え、義兄が姉の元へ行こうと立ち上がり、少し距離をとった瞬間、俺と蒼葉の下に魔法陣のような物が現れた。
何が起きているか考える間もなく目が開けられないほどの光が空間を支配する
「「蒼葉!?冬斗!?」」
姉と義兄の驚く声が聞こえるが身動きが取れない。とっさに膝の上にいる蒼葉をきつく抱きしめた。
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