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1.日常
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大学から帰宅し荷物を置いてすぐ、同じマンションの隣に住んでいる姉の宅へと向かう。
「ふゆとにぃちゃん!!」
少し驚かそうとチャイムも押さず、忍者のように家の中に入ったのに、俺の天使はすぐに気づき走って駆け寄ってくる
「蒼葉、気づくのはやいな~!兄ちゃんのこと待ってたのか?」
「待ってた~!抱っこして!!」
「ふふっ。冬斗が来る時間帯に放送してるアニメ見ながらずっとソワソワして玄関見てたのよ」
蒼葉をデレデレしながら抱き上げ、リビングに向かうと姉はさっきの話が聞こえていたのだろう、笑いながら教えてくれた。
抱かれている天使は俺の甥の蒼葉で、姉譲りのタレ目、他は義兄さんによく似ている。特に天然パーマをしっかりと受け継ぎ、柔らかい髪はいつもふわふわしている。
俺と姉は15歳離れており、今は俺が20歳、姉が35歳である。10歳の頃に両親を事故で亡くしてから、姉は大学に通いながらも俺が不自由しないようにと、大学終わりに仕事をいくつか掛け持ちし、何足ものわらじを履きながらながら育ててくれた。
そんな姉のことを俺は世界一尊敬している。
義兄さんもとてもいい人で、姉とは大学の頃からの付き合いだ。両親が亡くなった時も誰より姉を支えてくれていた。
こうして毎日家に来ることも、一緒に夕食を食べることも、隣に住むことも全部義兄さんが提案してくれたことだ。ちなみに、俺も料理はするので夕食は曜日ごとに姉と交代で作っている。
「ふゆとにぃちゃん!!」
少し驚かそうとチャイムも押さず、忍者のように家の中に入ったのに、俺の天使はすぐに気づき走って駆け寄ってくる
「蒼葉、気づくのはやいな~!兄ちゃんのこと待ってたのか?」
「待ってた~!抱っこして!!」
「ふふっ。冬斗が来る時間帯に放送してるアニメ見ながらずっとソワソワして玄関見てたのよ」
蒼葉をデレデレしながら抱き上げ、リビングに向かうと姉はさっきの話が聞こえていたのだろう、笑いながら教えてくれた。
抱かれている天使は俺の甥の蒼葉で、姉譲りのタレ目、他は義兄さんによく似ている。特に天然パーマをしっかりと受け継ぎ、柔らかい髪はいつもふわふわしている。
俺と姉は15歳離れており、今は俺が20歳、姉が35歳である。10歳の頃に両親を事故で亡くしてから、姉は大学に通いながらも俺が不自由しないようにと、大学終わりに仕事をいくつか掛け持ちし、何足ものわらじを履きながらながら育ててくれた。
そんな姉のことを俺は世界一尊敬している。
義兄さんもとてもいい人で、姉とは大学の頃からの付き合いだ。両親が亡くなった時も誰より姉を支えてくれていた。
こうして毎日家に来ることも、一緒に夕食を食べることも、隣に住むことも全部義兄さんが提案してくれたことだ。ちなみに、俺も料理はするので夕食は曜日ごとに姉と交代で作っている。
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