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第一章_エルフなので魔法が使いやすい!
これはもしかしてヤバイやつです?
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「OLだって・・・?」
検査官のおじ様が首を傾げました。
ゆっくりと私を見上げたおじ様が納得したように頷かれています。
「補佐官が間違えて人間用をもってきちゃってるね」
にこりと笑って水晶がセットしてある部分をみると確かに人間用と書かれてますね。
「人間用だと10万までしか測れないから、エルフは測れないんだよ」
検査官のおじ様が補佐官を呼び出してエルフ用を準備するよう伝え、世間話ついでに魔力水晶のレンジについて教えてくれました。
「エルフ用だと最大50万まで測れる。ルーナ様はそれでも測れなくて本部からハイエルフ用をお借りしたんだ」
ハイエルフ。エルフ族のなかでもエリートと言うか優秀な人たちの事。通常のエルフと違い、魔力、知力、体力、全ての面に置いてほぼ2倍以上の能力を持つと言われています。
ハイエルフはなかなかエルフの里から出ることはないが、たまに里をでたエルフ同士の子からハイエルフが生まれることがある、との事。
昔は外にいるエルフ=奴隷という方式が成り立つぐらいには地位が低かったが、今の時代そんなのありえません。普通の人間と同じように人権があり、生活出来てます。
「ハイエルフ用だと1000万まではかれるんだよ」
1000万!ほえー!どれだけ凄いんだろう。
「ちなみに、今のところ出た最高魔力量は1000年前に生まれたミハエル様というハイエルフで750万なんだ。彼はいまでも生きていてこの国の魔道学院で学院長をやってらっしゃるよ」
ハイエルフはかなり長寿なんです。最長4000年生きられたとか。ルーク時代に会ってるかも?
「持って参りました!エルフ用です」
補佐官の人が持ってきた魔力水晶をセットするおじ様。
「お待たせしてごめんね?もう一回ふれてもらえるかい?」
セットされた魔力水晶にふれるとそこには再びの「OL」が・・・。
「・・・まさかのハイエルフだったのか」
おじ様が驚いたようにこちらを見てきます。わたしもびっくりしました。
「ついこの間まで魔力0だったんです」
その言葉におじ様は目を見張る。
「本当かい?となると覚醒したパターンか・・・」
おじ様は腕を組んで考え始め、補佐官の人に一言二言お話されました。
「後日、改めて来てもらえるかな?覚醒したハイエルフとなると最上級が必要になるかもしれない」
「最上級?」
ルーナ様がおじ様の言葉に首を傾げる。ハイエルフ以上の魔力を持つ人が存在するのだろうか?
「ハイエルフだけじゃなく、各種族にはハイクラスと呼ばれる存在がいるんだよ」
おじ様が言うには、そのハイクラスにはハイエルフの最高クラスを越える者がいるらしい。
先程おっしゃっていたミハエル様はハイエルフの中では最高、しかし魔力測定に置ける最高クラスはなんと2000万を叩き出したという。
「に・・・」
「にせんまん・・・」
ルーナ様とふたり、唖然とした。ルーナ様の53万がかわいく見えてしまう。
「まぁ一応ハイエルフ用と最上級を用意しておくから。・・・んーとハイエルフ用が全部貸し出し中?そんなにハイエルフが出るはずがないだろう・・・。借りっぱなしになってるな・・・。とりあえず、1週間後に来てくれるかい?」
おじ様に言われてこくりと頷き、役所をでた。そこでふと、ステータスを見ることができる初歩魔法を思い出す。
[我が身に示せ ステータス]
ルーナ様に聞こえない用にステータスを開く。
そこには・・・
名前 :ルーカ
種族 :ハイエルフ
力 :∞
体力 :∞
魔力 :∞
知力 :∞
精神力:∞
運 :∞
使用可能スキル・・・
何でもありだよ!やったわね!
加護・・・
精霊王の加護、女神アルティの加護、大イリキエイリルエイルチイシ、アルテルグクエイリドップルギャンガフフフフフフフフグリルスウル
女神からのメッセージ・・・
今度こそ天寿を全う出来るようにしておいたわ!わたしえらい!
なにこれ・・・。文字化けしてる。今の呪文じゃ力不足だったのかな・・・。
初歩魔法だしなぁ・・・。というかあの人なにやってくれてんの・・・。
天寿全うは出来るかもだけど・・・これ絶対に目つけられるよね。
どうしよう・・・。とりあえず、ルーナ様には報告しなきゃ・・・だよね。
検査官のおじ様が首を傾げました。
ゆっくりと私を見上げたおじ様が納得したように頷かれています。
「補佐官が間違えて人間用をもってきちゃってるね」
にこりと笑って水晶がセットしてある部分をみると確かに人間用と書かれてますね。
「人間用だと10万までしか測れないから、エルフは測れないんだよ」
検査官のおじ様が補佐官を呼び出してエルフ用を準備するよう伝え、世間話ついでに魔力水晶のレンジについて教えてくれました。
「エルフ用だと最大50万まで測れる。ルーナ様はそれでも測れなくて本部からハイエルフ用をお借りしたんだ」
ハイエルフ。エルフ族のなかでもエリートと言うか優秀な人たちの事。通常のエルフと違い、魔力、知力、体力、全ての面に置いてほぼ2倍以上の能力を持つと言われています。
ハイエルフはなかなかエルフの里から出ることはないが、たまに里をでたエルフ同士の子からハイエルフが生まれることがある、との事。
昔は外にいるエルフ=奴隷という方式が成り立つぐらいには地位が低かったが、今の時代そんなのありえません。普通の人間と同じように人権があり、生活出来てます。
「ハイエルフ用だと1000万まではかれるんだよ」
1000万!ほえー!どれだけ凄いんだろう。
「ちなみに、今のところ出た最高魔力量は1000年前に生まれたミハエル様というハイエルフで750万なんだ。彼はいまでも生きていてこの国の魔道学院で学院長をやってらっしゃるよ」
ハイエルフはかなり長寿なんです。最長4000年生きられたとか。ルーク時代に会ってるかも?
「持って参りました!エルフ用です」
補佐官の人が持ってきた魔力水晶をセットするおじ様。
「お待たせしてごめんね?もう一回ふれてもらえるかい?」
セットされた魔力水晶にふれるとそこには再びの「OL」が・・・。
「・・・まさかのハイエルフだったのか」
おじ様が驚いたようにこちらを見てきます。わたしもびっくりしました。
「ついこの間まで魔力0だったんです」
その言葉におじ様は目を見張る。
「本当かい?となると覚醒したパターンか・・・」
おじ様は腕を組んで考え始め、補佐官の人に一言二言お話されました。
「後日、改めて来てもらえるかな?覚醒したハイエルフとなると最上級が必要になるかもしれない」
「最上級?」
ルーナ様がおじ様の言葉に首を傾げる。ハイエルフ以上の魔力を持つ人が存在するのだろうか?
「ハイエルフだけじゃなく、各種族にはハイクラスと呼ばれる存在がいるんだよ」
おじ様が言うには、そのハイクラスにはハイエルフの最高クラスを越える者がいるらしい。
先程おっしゃっていたミハエル様はハイエルフの中では最高、しかし魔力測定に置ける最高クラスはなんと2000万を叩き出したという。
「に・・・」
「にせんまん・・・」
ルーナ様とふたり、唖然とした。ルーナ様の53万がかわいく見えてしまう。
「まぁ一応ハイエルフ用と最上級を用意しておくから。・・・んーとハイエルフ用が全部貸し出し中?そんなにハイエルフが出るはずがないだろう・・・。借りっぱなしになってるな・・・。とりあえず、1週間後に来てくれるかい?」
おじ様に言われてこくりと頷き、役所をでた。そこでふと、ステータスを見ることができる初歩魔法を思い出す。
[我が身に示せ ステータス]
ルーナ様に聞こえない用にステータスを開く。
そこには・・・
名前 :ルーカ
種族 :ハイエルフ
力 :∞
体力 :∞
魔力 :∞
知力 :∞
精神力:∞
運 :∞
使用可能スキル・・・
何でもありだよ!やったわね!
加護・・・
精霊王の加護、女神アルティの加護、大イリキエイリルエイルチイシ、アルテルグクエイリドップルギャンガフフフフフフフフグリルスウル
女神からのメッセージ・・・
今度こそ天寿を全う出来るようにしておいたわ!わたしえらい!
なにこれ・・・。文字化けしてる。今の呪文じゃ力不足だったのかな・・・。
初歩魔法だしなぁ・・・。というかあの人なにやってくれてんの・・・。
天寿全うは出来るかもだけど・・・これ絶対に目つけられるよね。
どうしよう・・・。とりあえず、ルーナ様には報告しなきゃ・・・だよね。
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