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第一章_エルフなので魔法が使いやすい!
魔力測定はテンプレなのです。
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魔力検査当日の朝になりました。
この世界での魔力検査は魔力水晶をもちいります。
魔力を持つ人が触れると空間にその人の魔力量と扱いやすい属性が数値として液晶に表示されます。検査結果は紙に印字することも可能なんです。
「どんな数値がでるんだろうねー!」
今回の検査に付き添いで来られたのはなんと、ルーナ様でした。お母さんはライラ様と王家主催のお茶会へ行ってます。
本当ならメイド長が付き添いになるはずなのですが、ルーナ様のお兄様でいらっしゃいますルーク様がインフルエンザに掛かってしまい、そちらの看病に付きっきりになってます。
ライラ様は最初、自分が看病をすると仰られてましたが、王家のお茶会をドタキャンするのはいかがなものかとメイド長にたしなめられ涙ながらに出発していきました。
前世ではインフルといえば結構つらいものでしたが、この世界ではただの風邪がちょっとひどいぐらいらしいです。
特効薬があるんですって。
「今まで測ったことがないので基準がわからないんですよね・・・」
ルーナ様の言葉に苦笑を返しつつ、時代は変わったなぁと思う。
どうやらこの世界、前前世でルークが過ごしていた世界と同じ世界だったのです。
大陸の形、歴史書と・・・自分の行動がお頭つきになって書かれている童話。
なんであんなに大袈裟に書かれるんですかね。何気なくとった行動が全部美化されて英雄談になっているのを見て、恥ずかしさで死にそうになってました。
最後は、聖女ルクスと共に凶悪な魔王を倒し二度と復活できぬよう二人で永遠の愛と命を懸けて封印したことになってました。魔王がまさかの聖女になってました。
「私の時が53万MPだったよ?」
ルーナ様が口に人差し指をあてながら自身の魔力を教えてくださいました。
53万・・・。魔力水晶はどこまで測れるのでしょうか・・・。
「最早チートだよね!」
そして、よく私の身体。53万の魔力をもつ人のサンダー食らって耐えられましたね・・・。
普通に考えたら消し炭ですよ・・・。
「いきなり、世界一の数字を教えられましても・・・」
私の一言にルーナ様がポンっと手を打つ。
「それもそうだね・・・」
護衛として付き添いでいらっしゃった人に聞いたところ、普通は200~300。この国に仕える魔道兵器使いですら1000~2000ぐらいらしいです。
「ルーナ様がお生まれになるまえまでは12万が最高でした」
12万でも十分だと思うのです。勇者時代は測ったことがないので、どのぐらいの魔力だったかは定かではないですが、それの数百倍となると正直・・・。
「さて役所につきましたよ」
魔力測定は役所にて実施される。お金を払えば簡単にうけることができ、お金事態も1000Pt程度とやすい。
なおお金は1Pt=1円となっており、全て電子マネーだ。手のひらを翳すとそこからPtが消費される。
三年に一度、手のひらの照合をしに行けばいいだけなのでかなり便利だ。
変装魔法とかで偽装できないのかと思われるが、なんと手のひらだけでなく霊色という魂の色で判断しているらしい。
科学と魔法の最強セットだ。
「ではルーカ。手のひらを」
レジにおいてある精算機に手を置く。5歳ぐらいの時にお母さんによって扶養家族として登録してあるので、お母さんから決められた金額だけは使うことが可能だ。そのお金はお母さんのお財布からでているが、今回は特別金としてお給料に反映されるらしい。
「では、ルーカちゃんと付き添いの方はCの待合室へ進んでください。名前を呼ばれたら部屋へ入ってくださいね」
「はーい」
受付のお姉さんに何故かルーナ様が元気よく返事しつつ、待合室へ行く。お姉さんがその様子を微笑ましそうにみていた。
「ルーナ様が返事してどうするんですか」
護衛の人が笑いながらルーナ様へ言う。ルーナ様は「てへっ」と言いつつニコリと笑う。
待合室でこそこそとおしゃべりしていると私の名前がよばれた。
「いらっしゃい。さぁ、テーブルの上にある水晶へ触れてごらん?」
検査官のおじ様に促され、私は水晶へふれる。しかし、反応がない。あれ?
「・・・?」
と思ったら液晶には「OL」と表示されていた。
この世界での魔力検査は魔力水晶をもちいります。
魔力を持つ人が触れると空間にその人の魔力量と扱いやすい属性が数値として液晶に表示されます。検査結果は紙に印字することも可能なんです。
「どんな数値がでるんだろうねー!」
今回の検査に付き添いで来られたのはなんと、ルーナ様でした。お母さんはライラ様と王家主催のお茶会へ行ってます。
本当ならメイド長が付き添いになるはずなのですが、ルーナ様のお兄様でいらっしゃいますルーク様がインフルエンザに掛かってしまい、そちらの看病に付きっきりになってます。
ライラ様は最初、自分が看病をすると仰られてましたが、王家のお茶会をドタキャンするのはいかがなものかとメイド長にたしなめられ涙ながらに出発していきました。
前世ではインフルといえば結構つらいものでしたが、この世界ではただの風邪がちょっとひどいぐらいらしいです。
特効薬があるんですって。
「今まで測ったことがないので基準がわからないんですよね・・・」
ルーナ様の言葉に苦笑を返しつつ、時代は変わったなぁと思う。
どうやらこの世界、前前世でルークが過ごしていた世界と同じ世界だったのです。
大陸の形、歴史書と・・・自分の行動がお頭つきになって書かれている童話。
なんであんなに大袈裟に書かれるんですかね。何気なくとった行動が全部美化されて英雄談になっているのを見て、恥ずかしさで死にそうになってました。
最後は、聖女ルクスと共に凶悪な魔王を倒し二度と復活できぬよう二人で永遠の愛と命を懸けて封印したことになってました。魔王がまさかの聖女になってました。
「私の時が53万MPだったよ?」
ルーナ様が口に人差し指をあてながら自身の魔力を教えてくださいました。
53万・・・。魔力水晶はどこまで測れるのでしょうか・・・。
「最早チートだよね!」
そして、よく私の身体。53万の魔力をもつ人のサンダー食らって耐えられましたね・・・。
普通に考えたら消し炭ですよ・・・。
「いきなり、世界一の数字を教えられましても・・・」
私の一言にルーナ様がポンっと手を打つ。
「それもそうだね・・・」
護衛として付き添いでいらっしゃった人に聞いたところ、普通は200~300。この国に仕える魔道兵器使いですら1000~2000ぐらいらしいです。
「ルーナ様がお生まれになるまえまでは12万が最高でした」
12万でも十分だと思うのです。勇者時代は測ったことがないので、どのぐらいの魔力だったかは定かではないですが、それの数百倍となると正直・・・。
「さて役所につきましたよ」
魔力測定は役所にて実施される。お金を払えば簡単にうけることができ、お金事態も1000Pt程度とやすい。
なおお金は1Pt=1円となっており、全て電子マネーだ。手のひらを翳すとそこからPtが消費される。
三年に一度、手のひらの照合をしに行けばいいだけなのでかなり便利だ。
変装魔法とかで偽装できないのかと思われるが、なんと手のひらだけでなく霊色という魂の色で判断しているらしい。
科学と魔法の最強セットだ。
「ではルーカ。手のひらを」
レジにおいてある精算機に手を置く。5歳ぐらいの時にお母さんによって扶養家族として登録してあるので、お母さんから決められた金額だけは使うことが可能だ。そのお金はお母さんのお財布からでているが、今回は特別金としてお給料に反映されるらしい。
「では、ルーカちゃんと付き添いの方はCの待合室へ進んでください。名前を呼ばれたら部屋へ入ってくださいね」
「はーい」
受付のお姉さんに何故かルーナ様が元気よく返事しつつ、待合室へ行く。お姉さんがその様子を微笑ましそうにみていた。
「ルーナ様が返事してどうするんですか」
護衛の人が笑いながらルーナ様へ言う。ルーナ様は「てへっ」と言いつつニコリと笑う。
待合室でこそこそとおしゃべりしていると私の名前がよばれた。
「いらっしゃい。さぁ、テーブルの上にある水晶へ触れてごらん?」
検査官のおじ様に促され、私は水晶へふれる。しかし、反応がない。あれ?
「・・・?」
と思ったら液晶には「OL」と表示されていた。
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