11 / 93
メイ
しおりを挟む
サンライト城の体力測定と面談が全て終了すると、カズマはドグマと共に城下町へ繰り出した。
ドグマが紹介しようとしている女性の名はメイ。
町の酒場でウエイトレスをしていた。
カズマとドグマが酒場についた頃には夜になっていて、まず二人はそこで食事をとることにした。
カズマ:「どいつだ?オッサン。」
ドグマ:「あの娘っ子だ。」
ドグマはやや小柄の赤いショートヘアーの娘を指さした。
彼女は素早い動きでてきぱきと客の注文を受けている。
カズマ:「こっちに呼べるか?」
ドグマ:「呼んでみるか。メイ!注文を頼む!」
ドグマが大声で呼ぶとメイという少女は素早く二人のテーブルまでやってきた。
メイ:「いらしゃいませ~、ごちゅもんは何しますか?」
ドグマ:「俺はビールと唐揚げ定食を頼む。カズマ、オマエは何にする?」
カズマ:「そうだな・・・君のおすすめは?メイちゃん。」
カズマが優しく話しかけたがメイの表情は緩まなかった。
他の客に接するのと同様に冷静な表情をしている。
ニコニコと満面の笑顔でいるカズマに対してぶっきらぼうに答える。
メイ:「ワタシ、この店の食べ物食べた事ないからわからないね。」
カズマ:「そうか。じゃあ俺も唐揚げ定食を頼む。」
メイ:「お客様はおのみものはヨロシイですか?」
カズマ:「ああ、俺はこのお茶をくれ。」
メイ:「かしこまりめした。しょしょおまちくださり。」
注文を受けた後メイは厨房へ伝票をまわす。
その様子をジーっと見ているカズマ。
カズマ:「あの子外人と言ってたがヤマト大陸の外から来たのか?」
ドグマ:「ああ、そうだ。元はこの大陸の西にある大きな大陸に住んでいたそうだ。」
カズマ:「なぜここへ?」
ドグマ:「西の大陸は草木も生えない死の荒野が広がっていて、食料もろくにない所らしい。メイはそこのシェルターで祖父と暮らしていたが、故郷に見切りをつけて三年前にヤマト大陸に移住してきた。」
カズマ:「あの子のどのへんがおすすめなんだ?見たところ14、5の若い子だが、俺の好みとは違う。」
ドグマ:「アホ!俺はそういう意味で言ったんじゃない!」
カズマ:「わぁかってるよ!冗談だよ、頭かてぇな。」
カズマはメイの動きを見つめ続けている。
メイはその視線に気づいていたが、気づかないフリをしているようだ。
表情がややこわばっている。
カズマ:「動きは素早くてスマートだ。最小限の動きで客と客の間を動き回っている。あとかなり神経質なタイプだな。店の中の客全てに警戒してて、一人一人の動きを把握してやがる。」
ドグマ:「そうなのか?」
カズマ:「ああ、俺が観察しているのも気づいてやがる。相当イライラしているな・・・お、ビールが来たぞオッサン。」
ドグマ:「オッサンいうな。オマエは飲まんのか?」
カズマ:「ええ、只今勇者様のお仕事中なもので・・・」
カズマのおちゃらけた言い方にドグマは顔を少ししかめた。
メイがお盆にビールとお茶を乗せてテーブルにやってきた。
ビールをドグマの前に置く。
お茶をカズマの前にドン!と置く。
メイ:「オマタセイタシマシタ・・・」
メイの冷たい視線にもカズマはニコニコと笑顔を返す。
カズマ:「ありがとう」
カズマの挨拶にもフンとそっけない素振りで、仕事に戻るメイ。
ドグマ:「オイ、カズマ。オマエ嫌われたんじゃないのか?」
カズマ:「まだお互いを知らないだけさ。まあ探り合いってとこだな。」
カズマは相変わらずメイを観察し続ける。
カズマ:「さあ教えてくれ。あの子のどのへんが俺好みなんだ?」
ドグマ:「ああ、メイは・・・」
とドグマが話そうとした瞬間パリーンとグラスの割れる音がした。
客A:「テメェやんのか、コラ!」
客B:「アン?上等だよ、かかって来いや!」
遠くの席で酔っ払い同士の喧嘩が始まった。
周りの客は観戦にまわり、止める気配がない。
店長:「また始まったよ・・・メイ!頼む。」
酒場の店長がそう言うとメイは運んでいた酒をテーブルに置き、やれやれという顔で男たちに近づいた。
男達は取っ組み合い床に転がって殴ったり殴られたり・・・
それを囲んで観戦している客達をかきわけてメイが現れる。
メイ:「おきゃくさん他の人達のメイワクね。外出るヨロシ。」
片言の言葉で二人に告げるとメイは片手で一人を捕まえる。
客A:「なんだ!ねぇちゃんすっこんでろ!ケガしても知ら・・・」
掴まれた男は次の瞬間宙に舞った。
それをメイは片手の手のひらの上に乗せる。
ポカンとそれを眺めるもう一人の男も同様にヒョイと持ち上げもう片方の手のひらに乗せる。
涼しい顔で二人の男を手に乗せて酒場の窓の方に歩いていく。
メイ:「誰かマドあけてくだし~」
メイが窓に近づくと店の従業員が窓を全開にした。
メイ:「ごきげんよう。」
そう言ってメイは二人を店の外へ放り投げた。
店の外には池があり、二人の男は頭からそこへ落とされた。
周囲の客が喜んで口笛を吹き拍手をしてメイに喝采を送る。
メイは淡々とした表情で仕事に戻った。
カズマ:「なんだ?あの馬鹿力は?」
ドグマ:「メイは巨人族と人間のハーフだ。姿形は普通の人間と変わらんが腕力は巨人族の力を受け継いでいる。」
カズマ:「巨人族?」
ドグマ:「西の大陸には巨人がいるらしい。身の丈は三メートル程で怪力なんだとよ。メイの母親は普通の人間だが父親は巨人だ。」
カズマ:「なぜオッサンがその事を知ってるんだ?」
ドグマ:「メイとメイの爺さんがこの王国に亡命してきた時俺が審査をした。」
カズマ:「オッサン入国を許可したのか?そんな慈悲深いタマじゃないだろ?」
ドグマ:「うっさい!確かに俺は反対したが王女様が・・・」
カズマ:「そういう事か。爺さんは今どうしてるんだ?」
ドグマ:「町の外れに庵を建ててそこに二人で暮らしてる。だが爺さんは年が年だから仕事がなくてな。メイがここで働いて生活費を稼いでいる。」
カズマ:「ウエイトレスというより用心棒として・・・だろ?」
カズマの指摘が気に入らないのかドグマは返答しない。
メイが唐揚げ定食二つを持って二人のテーブルへ近づいてくる。
カズマ:「まあ、金がないのは俺も同じ。ゴチになりますぜ。」
ドグマ:「調子のいい奴だ。まあいい、食べるぞ。」
メイが定食二つをテーブルに置くとカズマは唐揚げにかぶりついた。
メイは伝票をテーブルに置き、何も言わず立ち去ろうとした。
その時カズマが声をかける。
カズマ:「メイちゃん待った。今日仕事はいつ終わる?」
メイ:「今日はお客さん多いから朝までお店やるよ。」
カズマ;「ちょっとお話したいから早退できないかい?」
メイはうんざりした様子でため息をついた。
メイ:「お客さんちょとさっきからしつこいアルね。ジロジロわたしを見てるしキモイアル。いい加減わたしもがまん限界ね。変な事するなら張り倒すよ。」
カズマ:「あー残念だがそっちの話じゃないんだ。今の仕事より稼げる仕事があるんでその相談をしたいんだ。君と君のお爺さんと。」
稼げる仕事という言葉にメイが反応した。
メイ:「稼げる仕事ってどんな仕事?」
カズマ:「傭兵だよ。これから戦争が始まる。」
ドグマが紹介しようとしている女性の名はメイ。
町の酒場でウエイトレスをしていた。
カズマとドグマが酒場についた頃には夜になっていて、まず二人はそこで食事をとることにした。
カズマ:「どいつだ?オッサン。」
ドグマ:「あの娘っ子だ。」
ドグマはやや小柄の赤いショートヘアーの娘を指さした。
彼女は素早い動きでてきぱきと客の注文を受けている。
カズマ:「こっちに呼べるか?」
ドグマ:「呼んでみるか。メイ!注文を頼む!」
ドグマが大声で呼ぶとメイという少女は素早く二人のテーブルまでやってきた。
メイ:「いらしゃいませ~、ごちゅもんは何しますか?」
ドグマ:「俺はビールと唐揚げ定食を頼む。カズマ、オマエは何にする?」
カズマ:「そうだな・・・君のおすすめは?メイちゃん。」
カズマが優しく話しかけたがメイの表情は緩まなかった。
他の客に接するのと同様に冷静な表情をしている。
ニコニコと満面の笑顔でいるカズマに対してぶっきらぼうに答える。
メイ:「ワタシ、この店の食べ物食べた事ないからわからないね。」
カズマ:「そうか。じゃあ俺も唐揚げ定食を頼む。」
メイ:「お客様はおのみものはヨロシイですか?」
カズマ:「ああ、俺はこのお茶をくれ。」
メイ:「かしこまりめした。しょしょおまちくださり。」
注文を受けた後メイは厨房へ伝票をまわす。
その様子をジーっと見ているカズマ。
カズマ:「あの子外人と言ってたがヤマト大陸の外から来たのか?」
ドグマ:「ああ、そうだ。元はこの大陸の西にある大きな大陸に住んでいたそうだ。」
カズマ:「なぜここへ?」
ドグマ:「西の大陸は草木も生えない死の荒野が広がっていて、食料もろくにない所らしい。メイはそこのシェルターで祖父と暮らしていたが、故郷に見切りをつけて三年前にヤマト大陸に移住してきた。」
カズマ:「あの子のどのへんがおすすめなんだ?見たところ14、5の若い子だが、俺の好みとは違う。」
ドグマ:「アホ!俺はそういう意味で言ったんじゃない!」
カズマ:「わぁかってるよ!冗談だよ、頭かてぇな。」
カズマはメイの動きを見つめ続けている。
メイはその視線に気づいていたが、気づかないフリをしているようだ。
表情がややこわばっている。
カズマ:「動きは素早くてスマートだ。最小限の動きで客と客の間を動き回っている。あとかなり神経質なタイプだな。店の中の客全てに警戒してて、一人一人の動きを把握してやがる。」
ドグマ:「そうなのか?」
カズマ:「ああ、俺が観察しているのも気づいてやがる。相当イライラしているな・・・お、ビールが来たぞオッサン。」
ドグマ:「オッサンいうな。オマエは飲まんのか?」
カズマ:「ええ、只今勇者様のお仕事中なもので・・・」
カズマのおちゃらけた言い方にドグマは顔を少ししかめた。
メイがお盆にビールとお茶を乗せてテーブルにやってきた。
ビールをドグマの前に置く。
お茶をカズマの前にドン!と置く。
メイ:「オマタセイタシマシタ・・・」
メイの冷たい視線にもカズマはニコニコと笑顔を返す。
カズマ:「ありがとう」
カズマの挨拶にもフンとそっけない素振りで、仕事に戻るメイ。
ドグマ:「オイ、カズマ。オマエ嫌われたんじゃないのか?」
カズマ:「まだお互いを知らないだけさ。まあ探り合いってとこだな。」
カズマは相変わらずメイを観察し続ける。
カズマ:「さあ教えてくれ。あの子のどのへんが俺好みなんだ?」
ドグマ:「ああ、メイは・・・」
とドグマが話そうとした瞬間パリーンとグラスの割れる音がした。
客A:「テメェやんのか、コラ!」
客B:「アン?上等だよ、かかって来いや!」
遠くの席で酔っ払い同士の喧嘩が始まった。
周りの客は観戦にまわり、止める気配がない。
店長:「また始まったよ・・・メイ!頼む。」
酒場の店長がそう言うとメイは運んでいた酒をテーブルに置き、やれやれという顔で男たちに近づいた。
男達は取っ組み合い床に転がって殴ったり殴られたり・・・
それを囲んで観戦している客達をかきわけてメイが現れる。
メイ:「おきゃくさん他の人達のメイワクね。外出るヨロシ。」
片言の言葉で二人に告げるとメイは片手で一人を捕まえる。
客A:「なんだ!ねぇちゃんすっこんでろ!ケガしても知ら・・・」
掴まれた男は次の瞬間宙に舞った。
それをメイは片手の手のひらの上に乗せる。
ポカンとそれを眺めるもう一人の男も同様にヒョイと持ち上げもう片方の手のひらに乗せる。
涼しい顔で二人の男を手に乗せて酒場の窓の方に歩いていく。
メイ:「誰かマドあけてくだし~」
メイが窓に近づくと店の従業員が窓を全開にした。
メイ:「ごきげんよう。」
そう言ってメイは二人を店の外へ放り投げた。
店の外には池があり、二人の男は頭からそこへ落とされた。
周囲の客が喜んで口笛を吹き拍手をしてメイに喝采を送る。
メイは淡々とした表情で仕事に戻った。
カズマ:「なんだ?あの馬鹿力は?」
ドグマ:「メイは巨人族と人間のハーフだ。姿形は普通の人間と変わらんが腕力は巨人族の力を受け継いでいる。」
カズマ:「巨人族?」
ドグマ:「西の大陸には巨人がいるらしい。身の丈は三メートル程で怪力なんだとよ。メイの母親は普通の人間だが父親は巨人だ。」
カズマ:「なぜオッサンがその事を知ってるんだ?」
ドグマ:「メイとメイの爺さんがこの王国に亡命してきた時俺が審査をした。」
カズマ:「オッサン入国を許可したのか?そんな慈悲深いタマじゃないだろ?」
ドグマ:「うっさい!確かに俺は反対したが王女様が・・・」
カズマ:「そういう事か。爺さんは今どうしてるんだ?」
ドグマ:「町の外れに庵を建ててそこに二人で暮らしてる。だが爺さんは年が年だから仕事がなくてな。メイがここで働いて生活費を稼いでいる。」
カズマ:「ウエイトレスというより用心棒として・・・だろ?」
カズマの指摘が気に入らないのかドグマは返答しない。
メイが唐揚げ定食二つを持って二人のテーブルへ近づいてくる。
カズマ:「まあ、金がないのは俺も同じ。ゴチになりますぜ。」
ドグマ:「調子のいい奴だ。まあいい、食べるぞ。」
メイが定食二つをテーブルに置くとカズマは唐揚げにかぶりついた。
メイは伝票をテーブルに置き、何も言わず立ち去ろうとした。
その時カズマが声をかける。
カズマ:「メイちゃん待った。今日仕事はいつ終わる?」
メイ:「今日はお客さん多いから朝までお店やるよ。」
カズマ;「ちょっとお話したいから早退できないかい?」
メイはうんざりした様子でため息をついた。
メイ:「お客さんちょとさっきからしつこいアルね。ジロジロわたしを見てるしキモイアル。いい加減わたしもがまん限界ね。変な事するなら張り倒すよ。」
カズマ:「あー残念だがそっちの話じゃないんだ。今の仕事より稼げる仕事があるんでその相談をしたいんだ。君と君のお爺さんと。」
稼げる仕事という言葉にメイが反応した。
メイ:「稼げる仕事ってどんな仕事?」
カズマ:「傭兵だよ。これから戦争が始まる。」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる