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34.交際宣言
しおりを挟む「キヨ…堤希代さん!好きです、大好きです!どうか俺と付き合ってください!!」
「いや、先に付き合って欲しいと言ったのは私の方だからね。そっちの返事をして欲しいわッ」
「こんな俺で良ければ喜んで!って、コレでいいかな?じゃあ、そっちも俺の交際申し込みに対して返事をくれよ」
「そんなのYESに決まってるでしょッ」
「よく考えてみてくれ、キヨちゃんの告白より先に俺の方が告白をしてそれを保留にされてる。だからこの交際の言い出しっぺは俺だからな!しかも俺は2度も告白していることになる!!」
「数が多ければイイってもんじゃないわよ。さあ、こちらの皆さんに交際の報告をして差し上げたら」
圭くんが立ち上がると、どこからかマイクが差し出され、立ち位置もホテルスタッフの男性の気遣いにより大幅に修正させられてしまう。入口近くの一番目立つ場所で我らは2人で立ち、そしてそこにいる全員の前で高らかに宣言する。
「私こと電広堂の御門圭は、こちらにいるYMシステムサポートの堤希代さんと結婚を前提に交際することを、ここに報告致します。あの…、そんなことは考えたくないのですが、念のため忠告をさせてください。もし堤さんに自分絡みで危害を加えるような人間がいれば、絶対に許しませんので!!今までは自分だけが我慢すればいいと、法的にもアウトな行為を看過してきました。ですが証拠は取ってありますから、それと合わせて訴えますよ!!心当たりの有る方は肝に銘じておいてください」
そのマイクを奪って富樫副社長も宣言する。
「ウチの社員に危害を加えれば、せっかく順調だった御社と弊社との関係にもヒビが入ると思ってください。企業提携を壊してまで、実りもしない…そう、相手にすらされていない男性のためにその彼女に嫌がらせする度胸が有るなら、もっと他のことにエネルギーを使うことをお勧めします!私からは以上ですッ」
どこからともなくパチパチと拍手が聞こえ、最後には恒例の一本締めで目出度く終了した。そんなこんなで私たちは、無事に交際開始したのである。
…………
「きゃあっ、ちょっと、危ないよ圭くん!」
「大丈夫、落とさないから」
食事会を終え、さあ二次会へ向かいましょうかという段になって圭くんと私は、皆んなから撒かれた。行き先を教えて貰っていなかったので、ただ群れについて行こうとしたのだが、ホテルの手配したタクシーになぜか乗ることが出来ず。というか乗ろうとしたところ先に乗車していた先輩方から拒否され、意図的に2人だけ残されてしまったのだ。
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