あざとい後輩に彼氏を奪われそれでもめげずに頑張っていたらとんでもないイケメンに言い寄られた話

ももくり

文字の大きさ
38 / 52

38.女同士の付き合いにビビるの巻

しおりを挟む
 
 
「どうやら龍の隣りは中島さんみたいです」
「そっか、やっぱりな」
 
「何がやっぱりなんですか?」
「いやあ、あんな男の夢を具現化したような女のコが隣に座ったら、女に免疫の無い奴は廃人となること間違い無しだろ?その点、龍はそこそこ女慣れしてるし大丈夫だと思われたんだろ」
 
 なるほどと頷いていたら、清水さんの反対隣りにいつの間にか失望こと吉川さんが立っていて。まるで武士のようなお辞儀をした。
 
「清水さん、これから宜しくお願いします」
「え、ああ、うん。こちらこそ宜しき、ぐッ」
 
 そう、実は清水さんも教育係に任命されており、龍同様にギリギリまでどちらの担当になるかを知らされていなかったのだ。ということはつまり、夢こと中島さんの教育担当になって廃人化するかもしれない男というのは自分のことだったのである。
 
 口ほどにも無い。なんだかんだ言って失望こと吉川さんが相手でも動揺してドギマギしているクセに。私とも最初はこんな感じだったナ~と懐かしく思っていると、吉川さんはご丁寧に隣りの隣りの席に座っている私にまで挨拶をしてくれた。この吉川さんが本当に曲者で、いつの間にか私たちはとても仲良くなってしまうのだ。
  
「…吉川さんに提案が有ります!」
「はい、なんでしょうか!」
 
 女は3人以上集まると派閥が出来るらしい。だから私と吉川さんと中島さん、丁度3人なので派閥が…どうやら出来そうにも無い。基本、仕事命の女ばかりなので、そういう人間関係に神経を使うのが面倒なのである。
 
「お茶当番、一応つくっときますか。五十音順でいいかな?週替わりにして、当番はこちらのパンダのぬいぐるみを机の上に置くことにしましょうよ」
「了解、じゃあ私はラストだわ」
 
「言い出しっぺの私が一番ですね。じゃあ後で中島さんにも伝えてきますね」
「あっ、でも色々とルールを統一した方が良いと思われるので、今日は中島さんと2人でお茶当番の仕事を見学させて貰っても良いですか?」
 
「もちろん」
「んじゃ今からカワイコちゃんを誘って来ます」
 
 吉川さんは私よりも3つ年上の30歳らしいが、とっても変な人だ。なぜ化粧をしないのか訊いてみたところ、美しくなり過ぎて周囲の男性陣を惑わせてしまうからなのだそうだ。そして何故か私を同類だと思っているらしく、それはどんな同類なのかと言うと、仕事に人生を捧げてこのまま死ぬまで独身だと考えている女なのだと。だからこんなに残業して、土日出勤もガンガンやっているんでしょう…と、先日言われてしまったのである。
 
 中島さんは『彼氏がいません』と言っていたし、吉川さんも当然彼氏がいない(※失礼)。この状況で私だけ彼氏がいますとは言い難く、しかも訊かれてもいないので公表はしていないが、いつか私の彼氏が圭くんだということがバレた時が怖い気がする。ずっと女1人の職場だったからねー。女子同士の付き合いって、久々過ぎてなんかビビるよねー。
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。 働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。 早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。 そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。 大丈夫なのかなぁ?

冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話

水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。 相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。 義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。 陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。 しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。

兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした

鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、 幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。 アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。 すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。 ☆他投稿サイトにも掲載しています。 ☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。

婚約破棄歴八年、すっかり飲んだくれになった私をシスコン義弟が宰相に成り上がって迎えにきた

鳥羽ミワ
恋愛
ロゼ=ローラン、二十四歳。十六歳の頃に最初の婚約が破棄されて以来、数えるのも馬鹿馬鹿しいくらいの婚約破棄を経験している。 幸い両親であるローラン伯爵夫妻はありあまる愛情でロゼを受け入れてくれているし、お酒はおいしいけれど、このままではかわいい義弟のエドガーの婚姻に支障が出てしまうかもしれない。彼はもう二十を過ぎているのに、いまだ縁談のひとつも来ていないのだ。 焦ったロゼはどこでもいいから嫁ごうとするものの、行く先々にエドガーが現れる。 このままでは義弟が姉離れできないと強い危機感を覚えるロゼに、男として迫るエドガー。気づかないロゼ。構わず迫るエドガー。 エドガーはありとあらゆるギリギリ世間の許容範囲(の外)の方法で外堀を埋めていく。 「パーティーのパートナーは俺だけだよ。俺以外の男の手を取るなんて許さない」 「お茶会に行くんだったら、ロゼはこのドレスを着てね。古いのは全部処分しておいたから」 「アクセサリー選びは任せて。俺の瞳の色だけで綺麗に飾ってあげるし、もちろん俺のネクタイもロゼの瞳の色だよ」 ちょっと抜けてる真面目酒カス令嬢が、シスコン義弟に溺愛される話。 ※この話はカクヨム様、アルファポリス様、エブリスタ様にも掲載されています。 ※レーティングをつけるほどではないと判断しましたが、作中性的ないやがらせ、暴行の描写、ないしはそれらを想起させる描写があります。

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

それは、ホントに不可抗力で。

樹沙都
恋愛
これ以上他人に振り回されるのはまっぴらごめんと一大決意。人生における全ての無駄を排除し、おひとりさまを謳歌する歩夢の前に、ひとりの男が立ちはだかった。 「まさか、夫の顔……を、忘れたとは言わないだろうな? 奥さん」 その婚姻は、天の啓示か、はたまた……ついうっかり、か。 恋に仕事に人間関係にと翻弄されるお人好しオンナ関口歩夢と腹黒大魔王小林尊の攻防戦。 まさにいま、開始のゴングが鳴った。 まあね、所詮、人生は不可抗力でできている。わけよ。とほほっ。

処理中です...