ドラマティック・ラブ

ももくり

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修羅場っぽい感じでしたが、どうにか切り抜けました。

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 11時頃にラブホテルを出てランチを食べようという話になり、なぜか向かった先は例の喫茶店だった。ちなみに喫茶店にはもちろん店名が有るのだが、敢えて『喫茶店』と呼ぶのは、その店名が発音し難いからである。

 ──シャンブル・ドゥ・シャ。
 フランス語で“猫の部屋”という意味らしい。

 もちろんマスターは猫を飼っていないし、店にもそれらしき生き物はいない。清春くんがマスターにその由来を訊いたところ、上手くはぐらかされてしまったらしい。…えっと、とにかくその喫茶店のカウンターで、私たちはマスターに交際報告をしている最中だ。

「なんだか自分のことのように嬉しいよ!!」
「成亮さん、俺たちのこと小説にしないでね」

 ザワザワとあちこちから声が聞こえてくる。SNSのお陰か店内は素晴らしく大盛況で、それをマスター1人で対応しているのだからかなりお疲れだろうと思ったのに。これが相変わらずのマイペースっぷり。まあ、多少待たされても平気だという人しか、この店には来ない気もするが。

「ちょっとォ!!くっちゃべっていないで早くコーヒー持ってきなさいよッ」

 前言撤回…来ないはずだったのに、若い女性客が騒ぎ出したようだ。

「ああ、はい!お待たせして申し訳ありません」
「いつまで待たせるの?!この店はッ」

 コッソリと振り返ってその女性を盗み見た。こちらに背を向けて座っている為、残念ながらその表情は確認出来なかったが、私は恐ろしいほどの素早さで顔の位置を元に戻す。

「どうかした?美晴さん」
「う、いや、な、何でも…」

 しかし、明らかに様子がおかしい私を心配して、清春くんは再度質問してくる。

「美晴さん?!なんか顔色が悪いよ。帰った方がいいならもう出ようか?」
「大丈夫!でもね、いっ、いるの」

「いる?!何が??」
「も、元カレ。しかも騒いでた女性のツレみたい」

 そう、裕作がそこにいたのだ。

 ということは、あの怖そうな女性が結婚相手?う、うわあ、裕作ったら勇者なの??…などと思っていると、その勇者様がこちらに向かって歩いて来た。

 なぜ来る?

 あの怖そうな彼女のご機嫌を損ねたら、私まで巻き込み事故に遭ってしまうではないか。そんな思いで身を縮こまらせていると裕作は明るく声を掛けてくる。

「やあ」

 あまりにも意外なその態度に、動揺した私はそのまま挨拶を返す。

「や、やあ」

 コダマなのか、私。

「ちょうど良かった。美晴に電話しようと思っていたんだよ。いま別れ話をしている最中なんだ」
「別れ話…?」

「いやあ、妊娠したというのは嘘らしくて、それなら結婚する必要も無いからさ」
「はあ、そうですか」

 そっか、だからあの女性は荒れていたんだな。

 お気の毒に。確かに嘘を吐いたのは悪いけど、こんな薄情な男を選んだことが不幸の始まりだ。

「だから俺、戻れるんだよ!」
「どこに?」

 本当は意味が分かっているクセに、そう問い返す厭らしさが私らしい。

「もちろん美晴のところにだよ!…喜んでくれるだろう?」
「なんで?」

「なっ、なんでって。お前、俺のことが好きなのにアイツの嘘のせいで泣く泣く別れたんだよな?」
「またまた~、ご冗談をうッ」

 最後が奇声に変わったのは、裕作の背後からアマゾネスが忍び寄ったからで。女子プロレスラーと見紛うばかりのその人は、号泣したのかマスカラが豪快に剥がれ落ち。まるで人を食らった直後であるかのように、真っ赤な唇をプルプルと震わせている。

「アンタさえいなければ、裕作は私と結婚してくれるのよおおッ!!」
「えっ?!」

 一瞬『殺されるッ』と思ったが彼女が手にしていたのは水の入ったグラスで、どうやらソレを私にぶっ掛けるつもりらしい。

「きゃあああっ!!」

 思わず乙女な叫び声を上げる私。逃げる余裕もなく咄嗟にしゃがみ込むと、すぐにバシャッという音がした。

「つ、冷た…くない??」
「大丈夫か?美晴さんッ」

 目の前にはビショ濡れの裕作がいて、それはどうやら本人の意思では無く清春くんがムリヤリその腕を引っ張って私の盾としたらしい。

 でかしたぞ!清春くん、サイコー!!パチパチと手を叩いて称賛する私とは真逆に、裕作は激怒している。

「冷てぇッ!お前、何てことをするんだよ?!」
「だって単なる痴話ゲンカでしょ、これ。関係の無い美晴さんを巻き込まないで欲しいな」

「はあ?関係無くないだろうがッ。俺は美晴とヨリを戻すために、コイツと別れるんだぞ」
「美晴さんはヨリを戻したくないみたいだけど」
「そんなワケないだろう。美晴は俺と結婚したがってたんだよッ。って、さっきからお前、偉そうに何だ?美晴といったいどういう関係なんだよッ?!」

 なぜか店内がシーンと静まり返り、誰もが固唾を飲んでその答えを待っていた。

「婚約者です」
「はア?お前いったい幾つだ?!」

「18歳で高3ですが、それが何か?」
「あはは、自分で金も稼げないガキのクセして結婚とかチャンチャラ可笑しいわっ!!俺はな、一流企業に勤めているんだぞ!言いたくは無いがエリート様なんだよっ」

 …私は激しくショックを受けていた。

 この人の正体がこんな陰湿男だったなんて。止まらなくなったのか裕作は尚も自慢を続ける。

「どうせお前のお小遣いなんて月ン万円もあれば良い方なんだろうな。おい、俺の年収が幾らか教えてやろうか?ふふっ、ショック受けるだろうからヤーメた。どうせこれから大学に4年も通って、それから必死で就活するんだろ?俺みたいな勝ち組になれるといいな。…さあ、美晴。ハッキリ言ってやれ!その先行き不安なボクちゃんと、この優良物件の俺のどちらを選ぶかを!」

 スウッと思い切り鼻から息を吸い込み、私は宝塚の男役のように声を張った。

「もちろん藤井清春を選びまああすっ」

 マスターがパチパチと拍手し、清春くんもそれに加勢して拍手し出す。

「はア?頭、大丈夫か?」
「し、失礼ねッ。大丈夫に決まってるでしょ。だって私、清春くんのこと…好きなの。うふ」

「おい、そうじゃなくて、もう一回考えてみろ。18歳と26歳の恋愛なんて長続きしないって」
「ちょっと、私まだ25歳だよッ!!」

「とにかくそんなの絶対に別れるから。それが分かってて付き合うのは時間の無駄だぞ」
「煩いなあ…部外者は黙ってて!」

 この時の私はド迫力だったと思う。

 そしてそんな姿を裕作は初めて見たはずで、案の定、とてもビビッていらっしゃる。それも当然のことだろう、普段はニコニコうふふ…としていたアホ女がいきなり豹変したのだから。まるで未知なる生物に遭遇したかのように裕作の目線が泳ぎ出し、怒りの矛先が清春くんへと戻った。

「お、おいッ!お前の方はそれでいいのか?!世間から美晴が悪く言われることになるんだぞ」
「どうして悪く言われるんですか?」

「社会人の女が、未成年に手を出すからだよッ」
「でも違法じゃないんで」

「アホか!法律なんて関係無い。世間はお前が考えているほど甘くないんだッ」
「おかしなことを言う人だなあ。法律は思いっきり関係あるに決まってるでしょ。破ったら犯罪ですよ?自分で言ってておかしいと思いません?」

 明らかに裕作の方が劣勢だが、そこを根性で切り返してくる。

「ど、どうせデートのたび美晴にお金を出させているんだろ?まさかお金が目当てで付き合ってるとか?ブーッ、それじゃヒモだよなあ、情けねえ」

 それを聞いた清春くんはいきなり尻ポケットから財布を取り出し、ズラッと並んだゴールドカードを裕作に見せた。

「…残念ながら俺はまだ高校生なので、勉強を優先しているため働いていません。でも、親からクレカを数枚持たされているので美晴さんのヒモになる必要は無いんです。だからどうぞご安心ください」
「う、…ああ、そう。やっぱ親のスネを齧りまくりなんだな、ダセェ」
「ですから俺は今、勉強優先なので。自分に与えられた使命を全うするだけです」

 なんだか話が堂々巡りになってきたな。ていうかさ、アマゾネスちゃんは無視なの?こっそりとカニ歩きで移動して私はアマゾネスちゃんに近寄り、それからフレンドリーに話し掛けてみた。

「あのう、裕作があんな男だと知ってました?」
「…ええっ?!ああ、はっ?!」

「私ねえ、2年間も付き合ってたんですよ。そんで別れた後あのコから熱烈アタックされて、仕方なく付き合ってみたところ、…すごく楽しくて。いま思えば、裕作って一方的で思い込み激しいから会話成立してなかったんですよネ~。何かと言えば上司の愚痴と同期の悪口でしょ?あ、後輩に対する文句も多かったなあ。そのクセ私が仕事のことを話そうとすると、『お前と俺の大変さを一緒にするな』って。

 …アナタ本当にあんな男でいいの?結婚したら不幸のてんこ盛りだと思いますよ?そんな裕作でも謙虚で優しいところだけは認めていたのに、どうやらそれも仮の姿で、中身は自慢好きの根性悪ときたもんだ。その自慢の内容だって、会社が偉いだけで裕作自身は全然偉くないのに。もし何かの都合で退職したらタダの人に転落しちゃいますよね、あはは。

 ねえ、そのラベルが剥がれてもアナタは裕作を愛せますか?例えば突然、事故に遭って下半身不随になったこの男を一生懸命お世話出来ますか?」

 アマゾネスちゃんは、迷わず頷いた。

「そんなの当たり前でしょ。だって、私は裕作が好きなんだもの。だから私の好きな人のことをバカにしないで。仕事をしているこの人は本当に素敵で優秀なの。少なくとも私とは会話が成立しているわ。アナタは合わないと言うけど、そんなの相性だと思う。自慢するのは愛社精神の賜物よ。裕作のストレス解消になるのなら、愚痴を聞かされるのも全然平気。アナタがそのコを好きなように、私も裕作が好きなの」

 こんなことを言われたら、きっと裕作も別れようとは思わないはず。さあ、仲直りしなさい…という意味でその背中を押すと、彼は微笑みながら言う。

「…加奈子、ありがとう。そんなに俺のことを好きでいてくれたなんて、本当に嬉しいよ」
「ええっ、じゃあ、裕作…」

 感動の一瞬!!だと思ったその時、予想外の言葉が飛び出た。

「でも、ゴメン。やっぱりお前とは無理だ」
「ど、どうして??」

「一緒にいて話も合うし、尽くしてくれるし、最高の彼女だとは思うよ」
「じゃ、じゃあ…」

「でも…俺、こういう顔が好きなんだ」
「……」

 “こういう顔”の私はひたすら動揺して清春くんに助けを求めるが、彼はワクワクと成り行きを見守っている。

「言い難いけど、やっぱ美人の彼女は男にとってのステータスだろ?」
「美人は3日で飽きるけど、ブスは飽きないわ」

 アマゾネスつえええ。

「いや、でも俺、美晴に飽きなかったし」
「嘘!飽きたから私に手を出したんでしょ」

 アマゾネスやるう。

「そ、それは酔った勢いで、つい」
「でもその後も何度も誘ってきたわよね?もう素直に認めなさい。私のことが好きでしょ。なのにくだらないプライドで、美人な彼女じゃなきゃダメとか思い込んでるんだよ。いいの?このまま本当に別れて。ねえ、答えて」

「非常に残念だが…」
「なっ、何??」

「やっぱり俺は付き合うなら美人がいい。世の中は広いからな。頑張って捜せば超美人で中身は加奈子っぽい人間も存在するはずだろうし」
「えっ…」

「ごめん、大抵の人間は美しいものが好きなんだよ。どんなに非難されても構わない。俺、この考えだけは譲れないんだ」
「ううう、裕作…っ」

「ごめんな、加奈子」
「でも諦めない、私、まだ頑張るうう」




 …そんなこんなで台風一過。泣きじゃくるアマゾネスちゃんこと、加奈子さんを連れて裕作は出て行った。

「お、面白かったねえ!なんか俺、次回作の構想が浮かんで来たよ!」
「成亮さん、やったね!!」

 業務を放ったらかしにして、雑談に励むマスターと清春くん。しかしそれを責める客は誰もいない。皆んな口々に先程の事件の感想を語り合い、和気藹々と寛いでいる。

 その時、スマホの着信音が鳴り響いた。

「ゲッ、母さんから電話だ。はい、もしもし?あ、う、うん。ううん、うん。うん、ううん、うん」

 物凄い量の質問を矢継早に受けているらしい。『うん』と『ううん』で会話が成り立つなんて、日本語って便利だな。そんなことを思いながら、ようやく運ばれてきたナポリタンを口にした。

「えっ、今から美晴さんを連れて来い?だって母さん仕事中だろ??」

 ぶっふォ!!…殺傷能力の高いその言葉で鼻からパスタが飛び出そうになり、慌てて口元に手を当てる。

 と、突然過ぎるでしょうよ。ああ、でも深夜に未成年を呼び出して、朝帰りどころか昼帰りさせる女なんだから、そりゃあ一度は見ておきたいよね。ていうか、もしかして別れさせる気なのかな?

 最悪のシナリオが頭の中に浮かび、必死でそれを打ち消していると清春くんが真面目な顔で訊いてきた。

「ごめん、美晴さん。今から母さんが職場まで顔を見せに来いって。時間、大丈夫?」
「うっ、うん、大丈夫」

 時間はね!でも心の準備は全然ですよ~!あはは。…って、どうしよう。飲み会仕様の服装で手土産すら用意していない。動揺しまくる私の肩をポンポンと清春くんが優しく叩き。


 いよいよ噂のお母様とのご対面である。
 
 
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