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登校準備2
しおりを挟む「実咲さあ、いくらここにいるのが私でも家の鍵おいてくのはよくないぞ。」
そして困ったように頬をかきながらそういいます。
「もし私が金目の物とか、証明書とか盗んだり、そうじゃなくても勝手に家漁ったりする可能性だってゼロじゃないんだから。」
それから、心底心配だという表情を浮かべました。
「・・何いってるんですか?先生はそんなことしませんよ。だいたい、そんなことするなら、昨日私が寝てる間にしてるはずですし・・。」
そんな先生の様子に私は思わずため息をつきます。
大体、先生がそんなことする人だって思ってたら、そもそも家になんて入れませんし・・。
「・・はぁ、もぉ。・・実咲はもうちょい警戒心持つべきだな。」
先生はそんな私の様子を見て、頭をがしがしとかきながら、呆れたようにため息をつきました。
「ま、いいや。早くいきな。仕事あるんでしょ。」
そして、仕方ないといった風な表情を浮かべながら、しっしっと私に手をふりました。
一応、ここ、私の家なはずなんですけど・・・。
・・まあいっか。
「あ、はい。いってきます。」
私は鞄を背負って、一応先生にそう声をかけます。
「行ってらっしゃい。」
後ろから先生のそんな気だるそうな声が聞こえました。
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