Neo Tokyo Site04:カメラを止めるな! −Side by Side−

蓮實長治

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第二章:IN THE HERO

高木 瀾(らん) (4)

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「あのさ……どう見ても、相手の方が近接戦闘の技量は上だぞ。何で魔法使わない?」
『祭の運営から「カメラ映えする戦い方しろ」って言われてんの』
 ややこしいな……。
「相手が、まだ、お前を舐めてるから助かってるだけで……棒術と多節鞭を切り替える戦い方をされたら、絶対にお前の腕じゃかなわないぞ。相手が油断してる内に何とか……」
「待て、そんな塩試合したら客がブーイングの嵐だぞ」
 私のアドバイスに対して、何故か関口の味方から苦情……。
「これ、勝つのが目的ですよね?」
「強さをアピールした上で勝つのが目的なの。勝てりゃいいってものじゃない」
 ここまで意味不明な「勝てりゃいいってものじゃない」を聞いたの、生まれて初めてだ。
「この『祭』のそもそもの目的は、相手チームに勝つのと、見世物として面白くするのの、どっちですか?」
「両方」
「あの……まさか、わざと両チームが事前に打合せて、大体、同じぐらいの力量で、似たような戦い方のヤツ同士が当たるように調整してます?」
「当り前だろ」
「何で? 何が『当り前』?」
「両方の『自警団』の宣伝と、『祭』による観光収入も、この決闘の目的なんだよ」
 ……駄目だ、こりゃ。見世物かガチンコか、コンセプトを明確にしてくれ。
 ……いや待てよ、なら……。
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