28 / 93
第二章:IN THE HERO
高木 瀾(らん) (7)
しおりを挟む
「おい、どうなってる? 何で、ドローンが『式』や『護法』が向かってるのと同じ方向に向かってるんだ?」
撮影チームのテントに、関口が慌ててやって来た。
「そっちこそ、どうなってる? さっきまでドツキ合ってたのに、もう仲良くなったのか?」
「誰だ? この生意気なチビは?」
関口と一緒にやって来たのは……さっきまで関口と試合していた相手。
「頼む……これ以上、話をややこしくしないでくれ……」
「そう言われても……私はいつも通りなのに、何故か、周囲が勝手にややこしい事になっていってるだけだ」
「ああ、判った、話を戻そう……」
「そもそも、見えないんで良く判んないんだが……誰かが呼び出した式神か何かが、あのドローンと同じ方向に向かってるのか?」
「えっ?」
「おい、それらしいトラックが動き出したぞ」
「中継画面も……」
その時、撮影スタッフから次々と声がした。
「何だ……おい……?」
当然ながら、関口は状況を把握出来ていない。
「まずは、この生中継動画を見ろ」
動画は、車の中……おそらくはトラックの助手席……から撮影されていた。
時折、車の窓ガラスにより屈折・反射した光と……そして、車の窓のフレームが映る。
そして……。
「何だ、これは……? 霊的なモノを映せるカメラなんて……聞いた事も……」
「いや、待て、これ……変だぞ」
関口の試合相手は気付いたようだ。
「これ……車の中か? でも、車の中に式神が入って来てるように見えるんだが……」
「えっ?」
「見ろ……式神らしきモノは……窓ガラスのフレームより手前に映ってる」
「ヒントは……この動画を生配信してるアカウントだ」
「どこだ?……へっ?」
「仮に……『霊を映せるカメラ』なんてモノを作る事が可能だとしても……何で、こんな所が?」
「多分だが……まだ試作品レベルのモノだと思うけど……」
「何だ? もったいぶるな」
「これは『霊を映せるカメラ』と云うより……『霊が見える人間』が見た『霊』の姿を、カメラで撮影した映像と合成する為のシステムだ」
カメラには式神だか何だかが映っている動画を生配信しているアカウントは……Q大理学部生物学科神経科学研究室……早い話が「脳科学」を専門にしているQ大の研究室だった。
撮影チームのテントに、関口が慌ててやって来た。
「そっちこそ、どうなってる? さっきまでドツキ合ってたのに、もう仲良くなったのか?」
「誰だ? この生意気なチビは?」
関口と一緒にやって来たのは……さっきまで関口と試合していた相手。
「頼む……これ以上、話をややこしくしないでくれ……」
「そう言われても……私はいつも通りなのに、何故か、周囲が勝手にややこしい事になっていってるだけだ」
「ああ、判った、話を戻そう……」
「そもそも、見えないんで良く判んないんだが……誰かが呼び出した式神か何かが、あのドローンと同じ方向に向かってるのか?」
「えっ?」
「おい、それらしいトラックが動き出したぞ」
「中継画面も……」
その時、撮影スタッフから次々と声がした。
「何だ……おい……?」
当然ながら、関口は状況を把握出来ていない。
「まずは、この生中継動画を見ろ」
動画は、車の中……おそらくはトラックの助手席……から撮影されていた。
時折、車の窓ガラスにより屈折・反射した光と……そして、車の窓のフレームが映る。
そして……。
「何だ、これは……? 霊的なモノを映せるカメラなんて……聞いた事も……」
「いや、待て、これ……変だぞ」
関口の試合相手は気付いたようだ。
「これ……車の中か? でも、車の中に式神が入って来てるように見えるんだが……」
「えっ?」
「見ろ……式神らしきモノは……窓ガラスのフレームより手前に映ってる」
「ヒントは……この動画を生配信してるアカウントだ」
「どこだ?……へっ?」
「仮に……『霊を映せるカメラ』なんてモノを作る事が可能だとしても……何で、こんな所が?」
「多分だが……まだ試作品レベルのモノだと思うけど……」
「何だ? もったいぶるな」
「これは『霊を映せるカメラ』と云うより……『霊が見える人間』が見た『霊』の姿を、カメラで撮影した映像と合成する為のシステムだ」
カメラには式神だか何だかが映っている動画を生配信しているアカウントは……Q大理学部生物学科神経科学研究室……早い話が「脳科学」を専門にしているQ大の研究室だった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
偽夫婦お家騒動始末記
紫紺
歴史・時代
【第10回歴史時代大賞、奨励賞受賞しました!】
故郷を捨て、江戸で寺子屋の先生を生業として暮らす篠宮隼(しのみやはやて)は、ある夜、茶屋から足抜けしてきた陰間と出会う。
紫音(しおん)という若い男との奇妙な共同生活が始まるのだが。
隼には胸に秘めた決意があり、紫音との生活はそれを遂げるための策の一つだ。だが、紫音の方にも実は裏があって……。
江戸を舞台に様々な陰謀が駆け巡る。敢えて裏街道を走る隼に、念願を叶える日はくるのだろうか。
そして、拾った陰間、紫音の正体は。
活劇と謎解き、そして恋心の長編エンタメ時代小説です。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる