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第四章:Heart of Darkness
高木 瀾(らん) (13)
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「ところで、この島の『自警団』の幹部達は『異界への門』とやらを閉じようとしてるんだろ? なら、何故、あいつがここに居る?」
建物の中に入った私は、追っている当の男を見た瞬間に浮かんだ疑問を口にした。
「何て言うか……あいつは、ウチの幹部の中でも特殊でな……」
笹原が説明する。
「そんなに強いようには思えないが……?」
「そう、そこだ。私達『寛永寺僧伽』には『子院』って云う一九個のチームが有って……あいつは、チーム・リーダーとしては下の方だが……チームの副リーダーなら平均ぐらいだ」
「はぁ?」
「今年の六月に、ウチの門跡……つまり一九個の子院の院主の更に上の大親分が齢で引退して……新しい大親分になったのが、あいつの子院の前の院主だった。で、ヤツの所属子院の『護國院』の院主の席が空いて、子院№2だったヤツに、その席が回ってきた」
なるほど……自分の上司が出世したせいで、実力不相応の地位についてしまった訳か……。
「今のウチの門跡は……幹部クラスが全会一致で門跡に推すような人だ……実力も人格もな。そして、あいつは……言っちゃ悪いが、実力も人格もズバ抜けてる人の、実力は中の上で人格は中の下ぐらいの一番弟子だ……」
「い……嫌な立場だな……。『人格は中の下』ならストレスを溜め込んでおかしくなるんじゃないのか?」
「いや、だから、私とお前が、ヤツのストレスを増やしたんだよ」
関口がそう指摘。
「じゃあ、何か、私達は、今、暴走してしまう程に追い詰められてる奴を、更に追い詰めてるのか? 嫌な予感しかしないぞ」
「暴走しちまった以上、責任取らせるしかねえだろ」
続いてMC富三郎がそう言った。
「マズい……更に奴が暴走したようだ」
笹原がそう言った。
霊感がほぼ0の私には判らないが……。
「どうした?」
「邪気が消えてる。すごい勢いで」
「いい事じゃないのか?」
「いや……だから……奴の守護尊は烏枢沙摩明王……穢れを喰らう明王だ」
「えっ?」
「マズいな……力押しできたか……」
関口と笹原の口調は厳しかった。
建物の中に入った私は、追っている当の男を見た瞬間に浮かんだ疑問を口にした。
「何て言うか……あいつは、ウチの幹部の中でも特殊でな……」
笹原が説明する。
「そんなに強いようには思えないが……?」
「そう、そこだ。私達『寛永寺僧伽』には『子院』って云う一九個のチームが有って……あいつは、チーム・リーダーとしては下の方だが……チームの副リーダーなら平均ぐらいだ」
「はぁ?」
「今年の六月に、ウチの門跡……つまり一九個の子院の院主の更に上の大親分が齢で引退して……新しい大親分になったのが、あいつの子院の前の院主だった。で、ヤツの所属子院の『護國院』の院主の席が空いて、子院№2だったヤツに、その席が回ってきた」
なるほど……自分の上司が出世したせいで、実力不相応の地位についてしまった訳か……。
「今のウチの門跡は……幹部クラスが全会一致で門跡に推すような人だ……実力も人格もな。そして、あいつは……言っちゃ悪いが、実力も人格もズバ抜けてる人の、実力は中の上で人格は中の下ぐらいの一番弟子だ……」
「い……嫌な立場だな……。『人格は中の下』ならストレスを溜め込んでおかしくなるんじゃないのか?」
「いや、だから、私とお前が、ヤツのストレスを増やしたんだよ」
関口がそう指摘。
「じゃあ、何か、私達は、今、暴走してしまう程に追い詰められてる奴を、更に追い詰めてるのか? 嫌な予感しかしないぞ」
「暴走しちまった以上、責任取らせるしかねえだろ」
続いてMC富三郎がそう言った。
「マズい……更に奴が暴走したようだ」
笹原がそう言った。
霊感がほぼ0の私には判らないが……。
「どうした?」
「邪気が消えてる。すごい勢いで」
「いい事じゃないのか?」
「いや……だから……奴の守護尊は烏枢沙摩明王……穢れを喰らう明王だ」
「えっ?」
「マズいな……力押しできたか……」
関口と笹原の口調は厳しかった。
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