Neo Tokyo Site04:カメラを止めるな! −Side by Side−

蓮實長治

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エピローグ

後の祭

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 脳震盪と多量出血で失なった意識を取り戻した時、ネット上にたむろしてるクソどもは、俺に「折角のチート能力を活かしきれなかったメスガキわからせ失敗おじさん」などと云うロクデモない渾名を付けてやがった。
 そして、翌日、自分が所属していた「自警団」の連中が病室にやって来て逮捕状を読み上げやがった。
 取調べの担当者は……それまで俺が格下だと思ってた奴らだった。
 台東区Site04内には俺を弁護してくれる奇特な弁護士など居なかった。
 大金を使って「本土」から呼んた弁護士は「Neo Tokyo」の裁判の流儀が良く判らず……そうじゃなくても、俺がしでかした事は余りに重大で……結局、俺は、自分で騷ぎを起こした現場である、この刑務所にブチ込まれる羽目になった。
 幸か不幸か、俺が起こした事件の証人の何人かは行方不明で、遠く離れた広島沖に有る渋谷区Site02W新宿区Site02E在住の証人達は面倒臭がって裁判には出席しなかったせいで……一応は有期刑で住んだが……俺の体の中には、刑務所側の判断で、いつでも俺を殺せるように小型爆弾が埋め込まれている。
 そして……。
「いや……あんたが、ほんのちょっとした失敗を安易な手で挽回しようとして、どんどんドツボにハマってたのまでは判った」
 刑期を短かくする為にやる事になった「社会奉仕」で同じチームになった「狼男」に身の上話をすると……奴は「わけがわからん」と云う表情かおになった。
 もっとも「狼男」と言っても、今は人間の姿に戻っている
「他の事でも良く有る事だろ? 事業で失敗した中小企業の社長とか芸能事務所の経営者とかが、借金を返す為に、安易な手で一攫千金を狙った結果……更にドツボにハマるみたいな……。でも……何で、ドツボにハマった結果、自分の部下を焼夷弾で焼き殺したんだ?」
「そ……そこは……その……えっと……」
 何でなんだ……?
 師匠の跡を継いで、「護國院」の院主になって、ほんの数ヶ月で面目丸潰れの失敗が2回。
 そして……汚名挽回が出来そうなチャンスがやってきたが……そこに何故か、俺の顔を潰しやがったメスガキどもが揃ってた。
 あとは……。
「まぁ、いいや……。自分で考えを整理してから、また話すわ。で、あんたは、どうして、ここに来たんだ?」
「ああ……俺は……久留米の安徳グループの2次団体の若頭でな……。上部組織の内紛の結果、警察に売られた」
「って、言うと?」
「上部組織の先代の組長が、母親が違う子供を何人もこさえてな……」
「なるほど……それが内紛の原因か……」
「ああ、色々と有って、千代田区Site01の『英霊顕彰会』とやらがやってた人身売買が……俺が関わってた事にされたんだ」
「そっちも、ややこしそうだな……」
「ま……娑婆に戻って、人生やりなおして……せめて、一度ぐらいは俺の息子に見直してもらえるようになるのが……今の夢かな?」
「なるほど……悪くねえ夢だな……。ところで、学者先生、あんたは何をした?」
「ええっと……その……ちょっと……」
「ちょっと何だ?」
「あるテロ組織から研究費をもらって、その組織が作った『脳改造人間』を使って人体実験をしたのが勤務してた大学にバレて……」
「なんか、あんたが一番ひでえ事をやったような気が……いや、待て、あんたの顔、見覚えが有るぞ……おい……あんた」
「あ……あの……」
「おい……まさか……あんたQ大の……あのセンセイか?」
「ええっと……」
「お……おい、どうした、落ち着け……」
「て……手前てめえが……手前てめえさえ、この東京に来なけりゃ……」
「だから、落ち着け、馬鹿」
「た……たすけて……すいません……うわああああ……」

『Neo Tokyo Site02E : Enter the Dragon Lady』『Neo Tokyo Site02W : Enter the Fat Dragon』(仮題)に続く(?)
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