9 / 125
第二章:Summer Nights
(1)
しおりを挟む
たしかに、あの時は子犬2匹と子猫1匹に見えた。
そして、数ヶ月で大きく成長した。育ち盛りってヤツだ。
冬にボクが「本当の関東」から連れてきた3匹は、夏になった今でも兄弟のように仲良く遊んでいる。
「そろそろ、動物園に連絡して引き取ってもらうしかないな……」
ボクが住み込みで働いてる児童養護施設の理事は、そう言った。
身長一九〇㎝以上、体重一五〇㎏近く有る筋肉の塊にして武術の達人。
裏の顔は伝説級の「正義の味方」である「護国軍鬼2号鬼」。
普段は温厚だけど、「特異能力を持ってない」という意味での一般人なのに、獣化能力者であるボクが喧嘩を売っても勝てる気がしない相手だ。たとえ、ボクが獣人形態になって、この人が護国軍鬼2号鬼を着装してない状態であっても。
「いや……でも……こんなに仲がいいのに引き離してしまうのは……ちょっと……その……」
「その内、一番デカいのが、他の2匹を、じゃれついたつもりで殺してしまいかねんぞ……。その次は、ここの職員や子供が犠牲になりかねん」
「で……でも……引き取ってもらう動物園には、どう説明するんですか?」
「それは、私の方でうまい事考える」
ボクはため息をつく……。
「おかしいなぁ……。あの時は、子犬と子猫にしか思えなかったのに……」
ボクは「本当の関東」のあるテロ組織の首領の邸宅の庭で見付けた「子犬2匹と子猫1匹」の頭を撫でてやるしかなかった。
「ごめんな兄弟たち……もうすぐお別れだ……」
子狐と子狸とホワイトタイガーの子供が、ボクの言った事を理解出来る筈は無い。でも、ボクの事を兄弟か何かだと思ってるらしい3匹の子たちは……妙にさびしそうな表情をしていた。
そして、数ヶ月で大きく成長した。育ち盛りってヤツだ。
冬にボクが「本当の関東」から連れてきた3匹は、夏になった今でも兄弟のように仲良く遊んでいる。
「そろそろ、動物園に連絡して引き取ってもらうしかないな……」
ボクが住み込みで働いてる児童養護施設の理事は、そう言った。
身長一九〇㎝以上、体重一五〇㎏近く有る筋肉の塊にして武術の達人。
裏の顔は伝説級の「正義の味方」である「護国軍鬼2号鬼」。
普段は温厚だけど、「特異能力を持ってない」という意味での一般人なのに、獣化能力者であるボクが喧嘩を売っても勝てる気がしない相手だ。たとえ、ボクが獣人形態になって、この人が護国軍鬼2号鬼を着装してない状態であっても。
「いや……でも……こんなに仲がいいのに引き離してしまうのは……ちょっと……その……」
「その内、一番デカいのが、他の2匹を、じゃれついたつもりで殺してしまいかねんぞ……。その次は、ここの職員や子供が犠牲になりかねん」
「で……でも……引き取ってもらう動物園には、どう説明するんですか?」
「それは、私の方でうまい事考える」
ボクはため息をつく……。
「おかしいなぁ……。あの時は、子犬と子猫にしか思えなかったのに……」
ボクは「本当の関東」のあるテロ組織の首領の邸宅の庭で見付けた「子犬2匹と子猫1匹」の頭を撫でてやるしかなかった。
「ごめんな兄弟たち……もうすぐお別れだ……」
子狐と子狸とホワイトタイガーの子供が、ボクの言った事を理解出来る筈は無い。でも、ボクの事を兄弟か何かだと思ってるらしい3匹の子たちは……妙にさびしそうな表情をしていた。
0
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ダンジョンチケット
夏カボチャ
ファンタジー
1話5分のファンタジー。
ある少年の夏休みはふとした瞬間から次元を越える!
大切な者を守りたいそう願う少年
主人公の拓武が自分が誰なのか、そしてどうすればいいのか、力のあるものと無いもの、
その先にある真実を拓武は自分の手で掴むことが出来るのか
読んでいただければとても嬉しいです。((o(^∇^)o))
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる