3 / 83
第一章:覚悟完了!
(2)
しおりを挟む
「ただいま~」
我ながら、何の感情もこもってない、雑な「ただいま」だ。
「おかえり……」
出迎えたお姉ちゃんも暗い顔だ。
体も顔も小学校高学年にしか見えない。けど、大学生。
原付を運転してると……いつも警察に止められる。
笑い話でも萌え系のマンガでもない。
約十年前の富士の噴火の時、首都圏が壊滅し政府も消え去った事によるゴタゴタで、いくつもの新興のテロ組織・犯罪組織が生まれた。そして、当時、関東に住んでたあたしたち姉妹は「将来の構成員」を求めていた、そんなテロ組織の1つに捕まった……。
「魔法」の才能があったあたしは、そのテロ組織の「魔法使い」から「魔法」を教えられ……そうでなかったお姉ちゃんは、将来的に「少年兵」として使う為に成長抑制剤を投与された。その結果が……今のお姉ちゃんの姿だ。
「やっぱり、あの仕事やめてよ。来年、卒業だから、その後は、私が働くから」
「その話、何度もしたよね?」
「でも……」
「『でも』? 何?」
「妹がエロ同人作家の餌食にされてるの嫌なんだよ。冗談抜きで」
「何? お姉ちゃん、そんなの読んでんの?」
「何、話を逸らしてんの?」
「だからさ……お姉ちゃんの治療費、誰が払うの?」
「正義の味方」が、あたし達を誘拐したテロ組織を壊滅させて以降、お姉ちゃんは……マトモな体になる為に、病院通いを続けているが……経過は……まぁ、見ての通りだ。
「もう……私、このままでいいよ」
「えっ? 何、言ってんの?」
「もし、いつか……好きな男の人が出来て、結婚しても……その人の子供を産めなくていい」
「悪い冗談はやめて。もう、この話は無し」
そう言って……あたしは自分の部屋に駆け込む。
「ちょ……ちょっと待って……」
お姉ちゃんは……もう二〇……でも、子供の頃に投与された成長抑制剤のせいで……まだ生理は来ていない。
あたしは……自分の部屋の鍵をかけて……ベッドにうずくまり、耳を塞いだ。
我ながら、何の感情もこもってない、雑な「ただいま」だ。
「おかえり……」
出迎えたお姉ちゃんも暗い顔だ。
体も顔も小学校高学年にしか見えない。けど、大学生。
原付を運転してると……いつも警察に止められる。
笑い話でも萌え系のマンガでもない。
約十年前の富士の噴火の時、首都圏が壊滅し政府も消え去った事によるゴタゴタで、いくつもの新興のテロ組織・犯罪組織が生まれた。そして、当時、関東に住んでたあたしたち姉妹は「将来の構成員」を求めていた、そんなテロ組織の1つに捕まった……。
「魔法」の才能があったあたしは、そのテロ組織の「魔法使い」から「魔法」を教えられ……そうでなかったお姉ちゃんは、将来的に「少年兵」として使う為に成長抑制剤を投与された。その結果が……今のお姉ちゃんの姿だ。
「やっぱり、あの仕事やめてよ。来年、卒業だから、その後は、私が働くから」
「その話、何度もしたよね?」
「でも……」
「『でも』? 何?」
「妹がエロ同人作家の餌食にされてるの嫌なんだよ。冗談抜きで」
「何? お姉ちゃん、そんなの読んでんの?」
「何、話を逸らしてんの?」
「だからさ……お姉ちゃんの治療費、誰が払うの?」
「正義の味方」が、あたし達を誘拐したテロ組織を壊滅させて以降、お姉ちゃんは……マトモな体になる為に、病院通いを続けているが……経過は……まぁ、見ての通りだ。
「もう……私、このままでいいよ」
「えっ? 何、言ってんの?」
「もし、いつか……好きな男の人が出来て、結婚しても……その人の子供を産めなくていい」
「悪い冗談はやめて。もう、この話は無し」
そう言って……あたしは自分の部屋に駆け込む。
「ちょ……ちょっと待って……」
お姉ちゃんは……もう二〇……でも、子供の頃に投与された成長抑制剤のせいで……まだ生理は来ていない。
あたしは……自分の部屋の鍵をかけて……ベッドにうずくまり、耳を塞いだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる