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第六章:恋する乙女は最強無敵
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「き……貴様ら……何者だ?……いててて……」
そう訊いた師匠に対して……。
「弁護士に相談するまで黙秘権を行使させてもらう」
「ふ……ふざけるな……。貴様らのやったのは……素人が魔法使いに対抗する際の定石通りではないか……まず……」
その時……途中からやって来たバイクの女の子が、つかつかと倒れてる師匠に歩み寄り……。
「待て……ッ‼」
師匠と一緒の車に乗ってた男の人が「守護天使」を呼び出そうとした次の瞬間……。
「うおっ?」
「えっ?」
あたしが乗ってたバイクの運転手が……気弾を5連射。
「素人が魔法使いに対抗する際の定石? ああ……たしか……精神集中が出来なくなった魔法使いは……魔法が使えなくなるとか?」
そう言いながら……その人が腰のポーチから取り出したのは……防犯スプレー。
「く……だが……」
師匠は……その女の子の足にしがみ付き……あ……。
その女の子も……気配が感じられない……。
多分……ライダースーツに気配を隠す魔法が……。
攻撃魔法は、少数の相手を狙うものと、ある一定範囲内の不特定多数の相手に一度にダメージを与えるものがあり、ダメージも命中率も大きいのは……少数の相手を狙うものだ。
そして、少数の相手を狙うものは相手の「気配」で狙いを付ける。
つまり、「気配を隠す」系の魔法を使われると……。
「密教系の……摩利支天の隠形呪法か……面白い。だが……体に触れて直接魔力を叩き込めば……ん?」
えっ?
「何かやった?」
な……何が……起きたの?
い……いや……何で、何も起きなかったの?
師匠は……普通の人なら……気絶するレベルの魔力を、その女の子に叩き込んだ筈なのに……何も起きない。
「あ……あ……あ……あ……」
混乱するマスターの顔に……防犯スプレーが吹き付けられる。
「があああ……ッ‼」
「はあい、お待た……ん?」
続いて……あ……。
師匠を跳ね飛ばした無人バイクには……アメリカ……と言っても今「アメリカ」の通称で呼ばれてる北米連邦じゃなくて、分裂前のアメリカ合衆国の国旗をイメージしたペイントがされていた……。
そして、その声の主は……。
胸の真ん中には銀色の星。
胸のそれ以外の部分は……青。
腹は……赤と白のストライプ……。
分裂前のアメリカ合衆国の国旗を思わせるライダースーツ……いや……違う……。
アメコミのキャプテン・アメリカをイメージしたライダースーツの……声は女の子だけど……身長は一七〇㎝の……。
多分、師匠を跳ねたバイクの主。
「ちょ……ちょっと……瀾クン、どうしたんだよ?」
えっ?
高木さんの具合が悪い?
でも、高木さんは……気配を隠す魔法が施されてるらしい服を着てる。
つまり……魔法や……超能力で「高木さんの体調が悪い」事を察知した訳じゃない。
なら……。
「あ……あの……?」
「何?」
「た……高木さん……どっか具合悪いんですか?」
あたしは、ここまで乗って来たバイクの運転手に訊いた。
「あいつ、さっき結構、無茶やったみたいだから……武術とか格闘技をやってるヤツなら、姿勢とかを見ればどこを痛めたかぐらいは判るかも知れない」
む……無茶?
高木さん、一体、何やったの?
「すまん……私は戦力外だ。こいつは……敵か味方か不明だけど……同じく戦力外だ」
高木さんは……スペクトラム・スカーレットを指差して、そう言った。
「あと……一段落したら……こいつの持ち物の中に発信機とか無いか調べろ」
「一段落? 余裕カマしてられるのも……今の内だ。何度も奇策が通じると思うか?」
師匠に代ってリーダー格になったらしい男の人がそう言った。
「ねえ……こいつら……全員、魔法使い?」
「そこに倒れてるヤツ以外は……魔力も腕も……中の上ぐらいかな?」
キャプテン・アメリカ風のライダースーツの女の子の質問に……あたしが乗って来たバイクの運転手が答える。
「ボクらで何とか成りそう?」
「愚問」
「そうだ……愚問だ……。見た所、魔法使いは……1人だけのようだしな……。我々、特務憲兵隊i部隊の精鋭に……」
「あ……勝てそうだ……」
「どうして?」
「こいつら馬鹿だ」
「ふざけ……うわっ? おい、待て、お前、戦力外じゃ……?」
高木さんは……男の人が何か言い終る前に、黒くて太くて長い針のような武器を投げ付けていた。
「そうだ……マトモに戦える状態なら……外してなんかいない」
たしかに……その針のような武器は……外れていた。
でも……。
車に深々と刺さってるって事は……もし……人に当たっていたら……?
そう訊いた師匠に対して……。
「弁護士に相談するまで黙秘権を行使させてもらう」
「ふ……ふざけるな……。貴様らのやったのは……素人が魔法使いに対抗する際の定石通りではないか……まず……」
その時……途中からやって来たバイクの女の子が、つかつかと倒れてる師匠に歩み寄り……。
「待て……ッ‼」
師匠と一緒の車に乗ってた男の人が「守護天使」を呼び出そうとした次の瞬間……。
「うおっ?」
「えっ?」
あたしが乗ってたバイクの運転手が……気弾を5連射。
「素人が魔法使いに対抗する際の定石? ああ……たしか……精神集中が出来なくなった魔法使いは……魔法が使えなくなるとか?」
そう言いながら……その人が腰のポーチから取り出したのは……防犯スプレー。
「く……だが……」
師匠は……その女の子の足にしがみ付き……あ……。
その女の子も……気配が感じられない……。
多分……ライダースーツに気配を隠す魔法が……。
攻撃魔法は、少数の相手を狙うものと、ある一定範囲内の不特定多数の相手に一度にダメージを与えるものがあり、ダメージも命中率も大きいのは……少数の相手を狙うものだ。
そして、少数の相手を狙うものは相手の「気配」で狙いを付ける。
つまり、「気配を隠す」系の魔法を使われると……。
「密教系の……摩利支天の隠形呪法か……面白い。だが……体に触れて直接魔力を叩き込めば……ん?」
えっ?
「何かやった?」
な……何が……起きたの?
い……いや……何で、何も起きなかったの?
師匠は……普通の人なら……気絶するレベルの魔力を、その女の子に叩き込んだ筈なのに……何も起きない。
「あ……あ……あ……あ……」
混乱するマスターの顔に……防犯スプレーが吹き付けられる。
「があああ……ッ‼」
「はあい、お待た……ん?」
続いて……あ……。
師匠を跳ね飛ばした無人バイクには……アメリカ……と言っても今「アメリカ」の通称で呼ばれてる北米連邦じゃなくて、分裂前のアメリカ合衆国の国旗をイメージしたペイントがされていた……。
そして、その声の主は……。
胸の真ん中には銀色の星。
胸のそれ以外の部分は……青。
腹は……赤と白のストライプ……。
分裂前のアメリカ合衆国の国旗を思わせるライダースーツ……いや……違う……。
アメコミのキャプテン・アメリカをイメージしたライダースーツの……声は女の子だけど……身長は一七〇㎝の……。
多分、師匠を跳ねたバイクの主。
「ちょ……ちょっと……瀾クン、どうしたんだよ?」
えっ?
高木さんの具合が悪い?
でも、高木さんは……気配を隠す魔法が施されてるらしい服を着てる。
つまり……魔法や……超能力で「高木さんの体調が悪い」事を察知した訳じゃない。
なら……。
「あ……あの……?」
「何?」
「た……高木さん……どっか具合悪いんですか?」
あたしは、ここまで乗って来たバイクの運転手に訊いた。
「あいつ、さっき結構、無茶やったみたいだから……武術とか格闘技をやってるヤツなら、姿勢とかを見ればどこを痛めたかぐらいは判るかも知れない」
む……無茶?
高木さん、一体、何やったの?
「すまん……私は戦力外だ。こいつは……敵か味方か不明だけど……同じく戦力外だ」
高木さんは……スペクトラム・スカーレットを指差して、そう言った。
「あと……一段落したら……こいつの持ち物の中に発信機とか無いか調べろ」
「一段落? 余裕カマしてられるのも……今の内だ。何度も奇策が通じると思うか?」
師匠に代ってリーダー格になったらしい男の人がそう言った。
「ねえ……こいつら……全員、魔法使い?」
「そこに倒れてるヤツ以外は……魔力も腕も……中の上ぐらいかな?」
キャプテン・アメリカ風のライダースーツの女の子の質問に……あたしが乗って来たバイクの運転手が答える。
「ボクらで何とか成りそう?」
「愚問」
「そうだ……愚問だ……。見た所、魔法使いは……1人だけのようだしな……。我々、特務憲兵隊i部隊の精鋭に……」
「あ……勝てそうだ……」
「どうして?」
「こいつら馬鹿だ」
「ふざけ……うわっ? おい、待て、お前、戦力外じゃ……?」
高木さんは……男の人が何か言い終る前に、黒くて太くて長い針のような武器を投げ付けていた。
「そうだ……マトモに戦える状態なら……外してなんかいない」
たしかに……その針のような武器は……外れていた。
でも……。
車に深々と刺さってるって事は……もし……人に当たっていたら……?
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