15 / 15
第1章:Black Heart
(14)
しおりを挟む
とりあえず、俺達は町の近くまで戻……。
戻……もど……おい……。
な……何だ……こりゃ……?
酷い光景だった。
オーク達が何匹も磔にされている……。
オスもメスも……爺婆も……子供も……とんでもない数。
そして、その死体に蠅がたかっている。
オークってのは、元々は、北方に住んでた白い肌に薄い色の髪と目の亜人どもだ。
まぁ、アイーシャの話が本当なら、人間の一種らしいが……。
ともかく、オークどもは、時々、人間の国に攻めて来る事は有ったが、基本的には「敵ながらイカした蛮族」って感じの奴らだったらしい。
ただし、俺の祖父さんか曾祖父さんが若かった頃あたりまでは……。
どうやら、オークには「戦士」と「平民や奴隷」が居て、「イカした蛮族」だったのは戦士の身分の連中だったらしい。
農業とか重労働とかは平民や奴隷のオークがやらされてたそうだ。
そして、いつしか、オークの平民や奴隷の間には、変な宗教が流行り出した。
元々は人間の宗教だったらしい。
それも、ここより西の地方に住んでた少数民族の中から出た新興宗教だそうだ。
だが、オーク達の間に有る「古代に、オーク達は大帝国を築いていて、人間を支配していた」って馬鹿馬鹿しい伝説と、その新興宗教が結び付いた。
その新興宗教の教祖は、古代オーク帝国の兵士の末裔と人間の女の間に生まれた「人間とオークの両方の王」となる運命を持った者だったが、人間達に磔にされて殺された……オークの平民や奴隷は、人間から伝えられた、その新興宗教をそう解釈するようになった。
気付いた時には、オークの平民や奴隷の間で、磔刑の道具を崇める変な邪教が流行っていて……やがて、オークの戦士どもは、同じ種族の邪教徒どもを殺したり追放したりするようになり……。
百年経たない間に、オークの難民達が人間の国々に雪崩れ込んで来た。
しかも、その邪教は非暴力主義ってヤツだったらしい。
オークを「ウキャ~っ‼」な蛮族だと思ってた人間の国々の騎士達や兵士達は……。
自分のやった余りと言えば余りな行為に嘔吐する羽目になった。
オークとは言え、女子供や年寄まで含んだ無抵抗な連中を気付いた時には惨殺していたんだ。
流石に気まずくなって、オークどもの移民を認める国も出始めたが、でも、人間達との摩擦も起きて……。
「趣味……悪……」
アイーシャが吐きそうな声で、そう言った。
そう……オークどもは……自分達が崇めてる磔刑の道具に磔にされていたのだ……。
「な……何が……起きたとね……ほんの2~3日の間に?」
クロちゃんの声も……呆然としたモノだった。
たしかに、前々から、この町で、オーク排斥派は力を持っていた。
けど……俺達が町から離れていた、ほんの2日ばかりの間に……何か、とんでもねえ事が起きてるらしいんだが……。
戻……もど……おい……。
な……何だ……こりゃ……?
酷い光景だった。
オーク達が何匹も磔にされている……。
オスもメスも……爺婆も……子供も……とんでもない数。
そして、その死体に蠅がたかっている。
オークってのは、元々は、北方に住んでた白い肌に薄い色の髪と目の亜人どもだ。
まぁ、アイーシャの話が本当なら、人間の一種らしいが……。
ともかく、オークどもは、時々、人間の国に攻めて来る事は有ったが、基本的には「敵ながらイカした蛮族」って感じの奴らだったらしい。
ただし、俺の祖父さんか曾祖父さんが若かった頃あたりまでは……。
どうやら、オークには「戦士」と「平民や奴隷」が居て、「イカした蛮族」だったのは戦士の身分の連中だったらしい。
農業とか重労働とかは平民や奴隷のオークがやらされてたそうだ。
そして、いつしか、オークの平民や奴隷の間には、変な宗教が流行り出した。
元々は人間の宗教だったらしい。
それも、ここより西の地方に住んでた少数民族の中から出た新興宗教だそうだ。
だが、オーク達の間に有る「古代に、オーク達は大帝国を築いていて、人間を支配していた」って馬鹿馬鹿しい伝説と、その新興宗教が結び付いた。
その新興宗教の教祖は、古代オーク帝国の兵士の末裔と人間の女の間に生まれた「人間とオークの両方の王」となる運命を持った者だったが、人間達に磔にされて殺された……オークの平民や奴隷は、人間から伝えられた、その新興宗教をそう解釈するようになった。
気付いた時には、オークの平民や奴隷の間で、磔刑の道具を崇める変な邪教が流行っていて……やがて、オークの戦士どもは、同じ種族の邪教徒どもを殺したり追放したりするようになり……。
百年経たない間に、オークの難民達が人間の国々に雪崩れ込んで来た。
しかも、その邪教は非暴力主義ってヤツだったらしい。
オークを「ウキャ~っ‼」な蛮族だと思ってた人間の国々の騎士達や兵士達は……。
自分のやった余りと言えば余りな行為に嘔吐する羽目になった。
オークとは言え、女子供や年寄まで含んだ無抵抗な連中を気付いた時には惨殺していたんだ。
流石に気まずくなって、オークどもの移民を認める国も出始めたが、でも、人間達との摩擦も起きて……。
「趣味……悪……」
アイーシャが吐きそうな声で、そう言った。
そう……オークどもは……自分達が崇めてる磔刑の道具に磔にされていたのだ……。
「な……何が……起きたとね……ほんの2~3日の間に?」
クロちゃんの声も……呆然としたモノだった。
たしかに、前々から、この町で、オーク排斥派は力を持っていた。
けど……俺達が町から離れていた、ほんの2日ばかりの間に……何か、とんでもねえ事が起きてるらしいんだが……。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる