Storm Breakers:第一部「Better Days」

蓮實長治

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第三章:Do the right thing

シルバー・ローニン(8)

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「どうした?」
 あさひとレスキュー隊太宰府支局の「魔法使い」は……厳しい表情。
 そして……あの姉弟は……何か不安気な表情。
「あ~、あ~、あ~……」
 霊感もほぼゼロで、超能力者で「魔法使い」でもない私でさえ感じられる……凄まじい「精神支配」。
 来るな。来るな。帰れ。帰れ。近付くな。
 何者かに対する凄まじい拒絶。
剣呑やべえのが……来てる……」
「どんな奴だ?」
「あたしらの同業者……」
「じゃあ、何故、この2人にも、それが判った?」
「『魔法』と『超能力』は原理は同じ。学習や訓練で身に付けたのが『魔法』で、生まれ付きの能力なのが『超能力』。『魔法使い』でも剣呑やべえ超能力者は検知出来るし……超能力者も剣呑やべえ『魔法使い』は検知出来る」
 そして……。
 私を除く4人は視線を一点に向ける。
 そこには……改札を通ろうとしているフード付のコートの男。
 顔は……フードで良く見えない。眼鏡をかけた……ぱっと見は六〇歳以上……。
 そして、その男は何かをブツブツ呟きながら改札を出ると……私達の方を見た。
 そうか。
 あの男がかけているのは……眼鏡ではなく、眼鏡によく似た別のモノ。
 眼鏡型の携帯端末で誰かと話していたか、端末を音声で操作していたのだろう。
 そして……男は頭からフードを……待て……何だ、あれは?
 使
 それも……なのか……?
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