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悪夢‼「世界最速のスパコン」
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「あの……教授、何で『オモイカネ』を独占して使われてるんですか?」
「どう云う意味での『何で』かね?」
「へっ?」
「私が『オモイカネ』を使っている理由は……次の世界スパコンTOP500に向けたソウトウェアの改良の為だよ」
「ですが……『オモイカネ』は2位を4倍以上の差で引き離してる『世界最速のスパコン』ですよ」
「それでも、OSのチューニングやコンパイラの改良が必要だ」
「え? あ……あの……プログラム本体じゃなくて、もっと……その……」
「ああ、ちょっとミスったら『オモイカネ』そのものが動かなくなる部分にも手を入れてるが、どうかしたかね?」
「『どうかしたかね?』じゃありませんよ。『オモイカネ』は国家予算で作ったんです。教授だけのモノじゃありません」
「だが、ここで、別の意味の『何で私がオモイカネを独占して使えているか』と云う話になってくる」
「はぁ?」
「『オモイカネ』の使用申請は、今、どうなっている?」
「どうなってって……ちょっと調べます……あれ?」
「最初に世界一になった直後は申請が相次いだが……しばらくしてから申請が激減してる筈だ」
「えっ……えっと……一体全体、何が、どうなってんでしょうか?」
「実は『オモイカネ』は世界最速でも何でもない」
「はあ? いや……ここ4回連続で世界一になってる筈では……」
「ああ、2位のスパコンが1日以上かかる計算を5時間で終える事が可能だ。だが、世界最速じゃない」
「あ……あの……どこかに我々が知らない真の世界最速のスパコンが有るのでしょうか?」
「有る訳ないだろ」
「で……では……世界最速のスパコンは、どれなんですか?」
「ある基準では『オモイカネ』が世界最速だが、別の基準では2位のスパコンになる」
「へっ?」
「例えば、2位のスパコンであれば、理系だが情報工学が専門じゃない学部生レベルのプログラム演習を終えてる者なら1週間で作り終える事が可能なプログラムが有るとする」
「は……はぁ……それで……」
「『オモイカネ』で同じ計算結果を出すプログラムを作るとすれば……本職のプログラマでも1ヶ月はかかる」
「どう云う意味での『何で』かね?」
「へっ?」
「私が『オモイカネ』を使っている理由は……次の世界スパコンTOP500に向けたソウトウェアの改良の為だよ」
「ですが……『オモイカネ』は2位を4倍以上の差で引き離してる『世界最速のスパコン』ですよ」
「それでも、OSのチューニングやコンパイラの改良が必要だ」
「え? あ……あの……プログラム本体じゃなくて、もっと……その……」
「ああ、ちょっとミスったら『オモイカネ』そのものが動かなくなる部分にも手を入れてるが、どうかしたかね?」
「『どうかしたかね?』じゃありませんよ。『オモイカネ』は国家予算で作ったんです。教授だけのモノじゃありません」
「だが、ここで、別の意味の『何で私がオモイカネを独占して使えているか』と云う話になってくる」
「はぁ?」
「『オモイカネ』の使用申請は、今、どうなっている?」
「どうなってって……ちょっと調べます……あれ?」
「最初に世界一になった直後は申請が相次いだが……しばらくしてから申請が激減してる筈だ」
「えっ……えっと……一体全体、何が、どうなってんでしょうか?」
「実は『オモイカネ』は世界最速でも何でもない」
「はあ? いや……ここ4回連続で世界一になってる筈では……」
「ああ、2位のスパコンが1日以上かかる計算を5時間で終える事が可能だ。だが、世界最速じゃない」
「あ……あの……どこかに我々が知らない真の世界最速のスパコンが有るのでしょうか?」
「有る訳ないだろ」
「で……では……世界最速のスパコンは、どれなんですか?」
「ある基準では『オモイカネ』が世界最速だが、別の基準では2位のスパコンになる」
「へっ?」
「例えば、2位のスパコンであれば、理系だが情報工学が専門じゃない学部生レベルのプログラム演習を終えてる者なら1週間で作り終える事が可能なプログラムが有るとする」
「は……はぁ……それで……」
「『オモイカネ』で同じ計算結果を出すプログラムを作るとすれば……本職のプログラマでも1ヶ月はかかる」
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