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第三章 糞蠅/Breathless
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そして、自分のマンションに引き上げ、シャワーを浴びて、酒を飲みながらいい気分になってた所に、携帯電話の着信音。
この携帯電話を取り戻した時には、「正義の暴徒」どもによって惨殺された古川のおっちゃんの血と脳漿に塗れていたが、何とか問題なく動いている。
俺が市長になったら、必ず古川のおっちゃんの無念を晴らし「正義の暴徒」どもに然るべき制裁を加えてやろう、特に、あのチビのメスガキは犯罪組織に性奴隷として売り払ってやる……そう決意を新たにしていたら……。
『すいません、アカBANされましたぁ~ッ‼ 俺が悪いんじゃないですぅ‼ お願いですぅ、殺さないで下さいいいいいッ‼』
携帯電話から聞こえてきたのは山下の泣き声。
「おい、ど~ゆ~事だ?」
『副市長の古賀を殺した時の映像を動画サイトにUPしたら、その5分後には運営に見付かって、アカBANされました~ッ‼』
「いや、メジャーどころでは、一番、規制が緩いとこだろ」
『どんなに規制が緩くても、流石に人殺してる動画をUPしたら、アカBANされますよッ‼』
「殺しって何だ? どう見ても自殺だったろ」
『あのねえ、どんな画像処理やっても、無理が有りますよ。プロが、今、俺が使ってるのより1~2桁は高い値段のアプリ使って加工しないと、殺人犯の姿を消してるようにしか思えねえ映像になりますよ』
おかしい……。
何か、話が噛み合わない。
副市長の古賀は、自分の罪を認めて、善良な市民(ヒトモドキの関東難民は除く)へのお詫びとして、自分で切腹した筈だ。
とは言え、古賀が切腹するのは少しばかりショッキングな場面だったのは確かだ。
山下は、それを間近で見て、ショックの余り、気が動転しているのだろう。
しかし……動画サイトのアカウントをBANされたのはマズい。
「正義の味方」を名乗るテロリストどもの脅威を善良だが無知なる一般大衆に伝える手段が失なわれてしまった。
……他の動画サイトでは規制が厳しくて……ああ、くそ、俺が市長になったら、本物のレ○プ動画や自殺動画や殺人動画をUPしてもアカBANされない「表現の自由」に最大限配慮した動画サイトを市の予算で作……。
『ぎゃああッ‼』
携帯電話から聞こえてきた山下の悲鳴が、俺の思考を現実に引き戻した。
くそ、市長選挙の公約を考えてたところだったのに、余計な真似をしやがって。
「うるせえぞ、ボケ、考え事してたんだから、静かにしろ。切るぞ」
『ちょっと待って下さい』
ん? 山下の声じゃない。
『先輩、僕です、「見習い」です』
「おお、君か、どうした?」
『山下さんも「正義の味方」達に洗脳されてました』
「えっ?」
そ……そんな……いや……待て、まさか……。
『先輩が副市長を殺した、って事にして、警察に先輩を逮捕させる陰謀に加担してたみたいです』
な……なんだと、いや……そんな……「正義の暴徒」どもの包囲網は、そこまで迫っていたのか……。
マズい、「正義の暴徒」どもに対抗する為に……一刻も早く、俺が親父の跡を継いで市長になるしか無い。
『すいません、緊急事態だったんで、先輩に断わりなく、僕の判断で山下さんを粛清しておきました。先輩は、早く身を隠して下さい』
「判った。もう、頼りになるのは君だけだ。ありがとう」
この携帯電話を取り戻した時には、「正義の暴徒」どもによって惨殺された古川のおっちゃんの血と脳漿に塗れていたが、何とか問題なく動いている。
俺が市長になったら、必ず古川のおっちゃんの無念を晴らし「正義の暴徒」どもに然るべき制裁を加えてやろう、特に、あのチビのメスガキは犯罪組織に性奴隷として売り払ってやる……そう決意を新たにしていたら……。
『すいません、アカBANされましたぁ~ッ‼ 俺が悪いんじゃないですぅ‼ お願いですぅ、殺さないで下さいいいいいッ‼』
携帯電話から聞こえてきたのは山下の泣き声。
「おい、ど~ゆ~事だ?」
『副市長の古賀を殺した時の映像を動画サイトにUPしたら、その5分後には運営に見付かって、アカBANされました~ッ‼』
「いや、メジャーどころでは、一番、規制が緩いとこだろ」
『どんなに規制が緩くても、流石に人殺してる動画をUPしたら、アカBANされますよッ‼』
「殺しって何だ? どう見ても自殺だったろ」
『あのねえ、どんな画像処理やっても、無理が有りますよ。プロが、今、俺が使ってるのより1~2桁は高い値段のアプリ使って加工しないと、殺人犯の姿を消してるようにしか思えねえ映像になりますよ』
おかしい……。
何か、話が噛み合わない。
副市長の古賀は、自分の罪を認めて、善良な市民(ヒトモドキの関東難民は除く)へのお詫びとして、自分で切腹した筈だ。
とは言え、古賀が切腹するのは少しばかりショッキングな場面だったのは確かだ。
山下は、それを間近で見て、ショックの余り、気が動転しているのだろう。
しかし……動画サイトのアカウントをBANされたのはマズい。
「正義の味方」を名乗るテロリストどもの脅威を善良だが無知なる一般大衆に伝える手段が失なわれてしまった。
……他の動画サイトでは規制が厳しくて……ああ、くそ、俺が市長になったら、本物のレ○プ動画や自殺動画や殺人動画をUPしてもアカBANされない「表現の自由」に最大限配慮した動画サイトを市の予算で作……。
『ぎゃああッ‼』
携帯電話から聞こえてきた山下の悲鳴が、俺の思考を現実に引き戻した。
くそ、市長選挙の公約を考えてたところだったのに、余計な真似をしやがって。
「うるせえぞ、ボケ、考え事してたんだから、静かにしろ。切るぞ」
『ちょっと待って下さい』
ん? 山下の声じゃない。
『先輩、僕です、「見習い」です』
「おお、君か、どうした?」
『山下さんも「正義の味方」達に洗脳されてました』
「えっ?」
そ……そんな……いや……待て、まさか……。
『先輩が副市長を殺した、って事にして、警察に先輩を逮捕させる陰謀に加担してたみたいです』
な……なんだと、いや……そんな……「正義の暴徒」どもの包囲網は、そこまで迫っていたのか……。
マズい、「正義の暴徒」どもに対抗する為に……一刻も早く、俺が親父の跡を継いで市長になるしか無い。
『すいません、緊急事態だったんで、先輩に断わりなく、僕の判断で山下さんを粛清しておきました。先輩は、早く身を隠して下さい』
「判った。もう、頼りになるのは君だけだ。ありがとう」
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