「正義の暴走」とは無縁なヒーロー!! その名は2代目クリムゾン・サンシャイン!!

蓮實長治

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第四章:ありふれた悪事/Ordinary Person

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「あ……あ……え……? お……おい……どこどこどこに……何何何何をしたッ⁉」
「おいおい、落ち着けよ2代目」
「ききき貴様……ッ……見習い君は、どこに行ったッ⁉」
「誰だ、そりゃ?」
「居ただろ、ここに……」
「意味が判らん。俺がここに来た時には……この部屋の中に居たのは、俺とお前とお前がさっき殺した奴らだけだったぞ」
「なななな……何を言って……」
「何をって? いや、俺が見たままを言ってるだけだが……」
「大体、お前、どうやって、そんな変なコスプレをしたまま、市役所の中をうろつき回れた?」
「おいおい、変なコスプレして市役所の中をうろつき回ってる奴は、もう1人居るぞ。お前だ。お前に出来る事なら、俺にだって出来ておかしくないだろ」
「い……いや……これは……その……」
「いや、変なコスプレして市役所の中をうろつき回ってる奴は、もう1人居るのか? お前の言う『見習い君』って奴が……もっとも、その『見習い君』とやらが、の話だがな」
 ガラガラと足下が崩れるような……いや、絶対にそんな筈はない。
 ラノベやマンガやアニメで、最終回が、こんなオチだったら、俺は、作者と出版社に対して訴訟を起す。
 たとえ、俺が今まで現実だと思ってたモノが、失業中の哀れな中年男が「これで何か賞でも取れて、俺も流行ラノベ作家になれて、サラリーマンだった頃の一〇倍ぐらいの年収になったりして~」なんて独創性が無いにも程が有る妄想にまかせて書いた下手なラノベもどきだとしても……こんなオチは認める訳にはいかない。
「ふざけんじゃねぇ~ッ‼ 見習いどこ行ったぁ~ッ‼」
「なら、その『見習い君』とやらの実在を証明してみせろ。ほら、こっちだ」
 永遠の夜エーリッヒ・ナハトはそう言って、逃走を始めた。
 阿呆が……そしてビビリ野郎が……。
 俺にわざわざ武器を渡したのに……自分でビビって逃げてやがる。
 何が「白は愚か者と臆病者の色」だっッ⁉
 阿呆はお前だ。
 そして、臆病者もお前だ。
 大体、黒一色のコスチュームで悪を気取る方が、余っ程、中二病じゃね~かッ‼
 主人公と似てるけど黒一色のライバルキャラなんてありがち極まりない代物、俺がラノベ作家だったら、思い付いた事そのものを恥かしく思うわい、ボケ~っ‼
 ともかく、殺す殺す殺す殺す殺す殺殺殺殺殺……。
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