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第1章:堕落への旅路(ヴィランズ・ジャーニー)
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バスを下りて、バス停2つ分戻り……でも、まだ、約束の時間に余裕は有る。
暑い……。
梅雨が明けて以降は、外をある程度以上の時間歩くなら、何枚もタオルを持ち歩く必要が有る。
とは言え、ここ何年か、地球温暖化とやらの影響は小康状態らしい。
科学者達は必死で原因を探っているが、大した事は判っていないらしい。
もし、どこかの馬鹿が……異常気象を緩和している「何か」を駄目にしてしまったら……? それが科学者の中でも脳内御花畑の理想主義者達やらエコ・テロリストどもの目下の心配の種らしいけど……でも、環境にデカい影響を及ぼすほどの「何か」を人間の手で、ブッ壊せるとは思えない。
いくら何でも、特異能力者がウジャウジャ居るような世の中とは言え、モノには限度ってヤツが有るだろう。
十数年前の富士山の歴史的大噴火は、正体不明の世界最強クラスの特異能力者が引き起したモノだ……そんな噂も有るが、流石に馬鹿馬鹿しいにも程が有る。少なくとも、あの旧首都圏を壊滅させた噴火の前後には、「魔法使い」系の連中は、誰1人として、災害規模に見合った魔力だか霊力だか気だかの変動は検知していなかったらしい。
けど……。
どうも、一応は「ここ数年で多少はマシになった」去年の9月中旬でさえ、俺の親世代が子供の頃の「夏休みの一番暑かった時期」ぐらいの気温らしく、ここ九州では、北部であっても、20世紀だったら「夏の一番暑い頃だけ鳴いてた種類の蝉」の鳴声が、10月近くになっても、聞こえてるそうだ。
いや、蝉の鳴声の区別なんて付かねえけどさ。
なお、野生のカブトムシやクワガタは、10月になっても呑気にチュ~チュ~樹液を吸っている。
たまたま見付けた自販機で麦茶を買い、ゴクゴクと飲む。
取材相手から送られてきた地図の場所は……ここの辺り……。
おい……。
今の時代に、本当に残ってたのかよ……。
いや、俺が気にしてなかっただけで、実は、町中あっちこっちに有るのかも知れないが……。
約束の時間まで……あと数分。
待つ。
待つ。
待つ。
携帯電話の時刻表示を見ながら……ひたすら待つ。
いつもより、時が経つのが遅い……気がする。
そして……。
蝉の鳴声の区別なんて付かないけど、この音が何かは判る。
約束の時間よりも、20秒弱早く……約束の場所に有った公衆電話から着信音が鳴り出した。
暑い……。
梅雨が明けて以降は、外をある程度以上の時間歩くなら、何枚もタオルを持ち歩く必要が有る。
とは言え、ここ何年か、地球温暖化とやらの影響は小康状態らしい。
科学者達は必死で原因を探っているが、大した事は判っていないらしい。
もし、どこかの馬鹿が……異常気象を緩和している「何か」を駄目にしてしまったら……? それが科学者の中でも脳内御花畑の理想主義者達やらエコ・テロリストどもの目下の心配の種らしいけど……でも、環境にデカい影響を及ぼすほどの「何か」を人間の手で、ブッ壊せるとは思えない。
いくら何でも、特異能力者がウジャウジャ居るような世の中とは言え、モノには限度ってヤツが有るだろう。
十数年前の富士山の歴史的大噴火は、正体不明の世界最強クラスの特異能力者が引き起したモノだ……そんな噂も有るが、流石に馬鹿馬鹿しいにも程が有る。少なくとも、あの旧首都圏を壊滅させた噴火の前後には、「魔法使い」系の連中は、誰1人として、災害規模に見合った魔力だか霊力だか気だかの変動は検知していなかったらしい。
けど……。
どうも、一応は「ここ数年で多少はマシになった」去年の9月中旬でさえ、俺の親世代が子供の頃の「夏休みの一番暑かった時期」ぐらいの気温らしく、ここ九州では、北部であっても、20世紀だったら「夏の一番暑い頃だけ鳴いてた種類の蝉」の鳴声が、10月近くになっても、聞こえてるそうだ。
いや、蝉の鳴声の区別なんて付かねえけどさ。
なお、野生のカブトムシやクワガタは、10月になっても呑気にチュ~チュ~樹液を吸っている。
たまたま見付けた自販機で麦茶を買い、ゴクゴクと飲む。
取材相手から送られてきた地図の場所は……ここの辺り……。
おい……。
今の時代に、本当に残ってたのかよ……。
いや、俺が気にしてなかっただけで、実は、町中あっちこっちに有るのかも知れないが……。
約束の時間まで……あと数分。
待つ。
待つ。
待つ。
携帯電話の時刻表示を見ながら……ひたすら待つ。
いつもより、時が経つのが遅い……気がする。
そして……。
蝉の鳴声の区別なんて付かないけど、この音が何かは判る。
約束の時間よりも、20秒弱早く……約束の場所に有った公衆電話から着信音が鳴り出した。
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