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第五章:The Untouchables/関わり合いは御免だ
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そもそも、始まりは……あの「鋼の男」だ。
多少は、私が事態を悪化させた……かも……しれない……。
でも……。
何で、こうなる?
どうして、ここまで騷ぎが拡大した?
夜が明ける頃には、王都の人口は……昨日の日没前の半分生き残っていれば御の字だろう。
暗殺者ギルド壊滅に、冒険者ギルド最高幹部皆殺しに、その後の冒険者ギルドの内紛に、騎士団大虐殺に、冒険者ギルド本部の大爆発。
それらは……全て……単なるお酒のオツマミだった。
居酒屋で喩えるなら最初に出て来る無料サービスのツキダシってヤツだ。
こんな豪華な無料サービスも、そうそう無いが、ともかく今起きてる事態に比べりゃ、酒が運ばれて来る前の無料サービスに過ぎなかった。
そして、無茶苦茶強いお酒が特大ジョッキでまとめていくつもやって来た。
王都を一夜の更に半分で地獄に変えた魔物どもだ。
「わ……わ……わ……我が神のお告げですですですぅ……」
王都有数の人気を誇っていた「聖女」サマが、魔物に同化された姿で、魔物の広報担当をやっていた。
この世界に残存する「神聖魔法」は……「本物」は、居たとしても絶滅危惧種で、大半がヤバい魔物との取引で得た「『神聖魔法』に見える完全に関わったらアカン魔法」。
多分、この「聖女」サマも……自分を同化してる魔物との契約で力を得ていたのだろう。
そして……「聖女」サマから祝福を受けたり、治癒魔法なんかをかけてもらったりしたら……自分では気付かない内に……魔物に魂を売る事に……。
ん?
何か引っ掛かる。
「この町のどこかにぃにぃにぃにぃ……神に救われるべきべきべきべきべきのまたまたまたまたまきんたまきんたまきんたましいぃ~ッををををを奪奪奪奪奪った不届き者者者者者が居ま居ま居ますぅ……。その者を探し出し出し出し出してええええええ……我が神に捧げなさいさいさいさいさい……。それまで……神神神神神神いわゆるゴッドは御機嫌斜めなままですぅ……」
「聖女様、容疑者を連れて来ましたッ‼」
たった一晩の更に半分の間に結成された自警団(完全に心が向こうの世界に行ってる表情のおっちゃん達)が、白肌人種達を縄でフン縛って連行してきた。
そして、「聖女」サマの喉元から下腹部までが縦に割け……。
そこから何本ものエロ触手が飛び出し……。
ああ……たしかに、こいつらは……私ら人間の目には「魔物」に見えるだけで、本当は「神様」なのかも知れない。
神様のように人間を平等に扱って下さる。ただし、極めて理不尽な平等さだけど。
エロ触手は……「容疑者」と「自警団」を無慈悲かつ平等かつ理不尽に貫き……生命エネルギーと体を構成してる栄養素をちゅ~ちゅ~と吸い上げ……。
「おそなえありがと~♥ 神様も感激されてますう♪ でも、こいつらじゃ……」
ドゴォっ‼
次の瞬間、同化してた「聖女」サマごと、魔物の土手っ腹に風穴が空いた。
「○×△□⁉」
魔物は……傷口から段々と蒸発していき……。
変だ。
単なる「死者の霊を喰らう鎧」に……そんな力は……有るとは……。
でも……謎は……解けた。
「あんたのせいかッ⁉」
殺されるのが判っていても……そうツッコミを入れずにはいられなかった。
「ん?……な……何を言ってる?」
多分……全ての元凶であろう「鋼の男」は……何1つ状況が判っていない様子だった。
多少は、私が事態を悪化させた……かも……しれない……。
でも……。
何で、こうなる?
どうして、ここまで騷ぎが拡大した?
夜が明ける頃には、王都の人口は……昨日の日没前の半分生き残っていれば御の字だろう。
暗殺者ギルド壊滅に、冒険者ギルド最高幹部皆殺しに、その後の冒険者ギルドの内紛に、騎士団大虐殺に、冒険者ギルド本部の大爆発。
それらは……全て……単なるお酒のオツマミだった。
居酒屋で喩えるなら最初に出て来る無料サービスのツキダシってヤツだ。
こんな豪華な無料サービスも、そうそう無いが、ともかく今起きてる事態に比べりゃ、酒が運ばれて来る前の無料サービスに過ぎなかった。
そして、無茶苦茶強いお酒が特大ジョッキでまとめていくつもやって来た。
王都を一夜の更に半分で地獄に変えた魔物どもだ。
「わ……わ……わ……我が神のお告げですですですぅ……」
王都有数の人気を誇っていた「聖女」サマが、魔物に同化された姿で、魔物の広報担当をやっていた。
この世界に残存する「神聖魔法」は……「本物」は、居たとしても絶滅危惧種で、大半がヤバい魔物との取引で得た「『神聖魔法』に見える完全に関わったらアカン魔法」。
多分、この「聖女」サマも……自分を同化してる魔物との契約で力を得ていたのだろう。
そして……「聖女」サマから祝福を受けたり、治癒魔法なんかをかけてもらったりしたら……自分では気付かない内に……魔物に魂を売る事に……。
ん?
何か引っ掛かる。
「この町のどこかにぃにぃにぃにぃ……神に救われるべきべきべきべきべきのまたまたまたまたまきんたまきんたまきんたましいぃ~ッををををを奪奪奪奪奪った不届き者者者者者が居ま居ま居ますぅ……。その者を探し出し出し出し出してええええええ……我が神に捧げなさいさいさいさいさい……。それまで……神神神神神神いわゆるゴッドは御機嫌斜めなままですぅ……」
「聖女様、容疑者を連れて来ましたッ‼」
たった一晩の更に半分の間に結成された自警団(完全に心が向こうの世界に行ってる表情のおっちゃん達)が、白肌人種達を縄でフン縛って連行してきた。
そして、「聖女」サマの喉元から下腹部までが縦に割け……。
そこから何本ものエロ触手が飛び出し……。
ああ……たしかに、こいつらは……私ら人間の目には「魔物」に見えるだけで、本当は「神様」なのかも知れない。
神様のように人間を平等に扱って下さる。ただし、極めて理不尽な平等さだけど。
エロ触手は……「容疑者」と「自警団」を無慈悲かつ平等かつ理不尽に貫き……生命エネルギーと体を構成してる栄養素をちゅ~ちゅ~と吸い上げ……。
「おそなえありがと~♥ 神様も感激されてますう♪ でも、こいつらじゃ……」
ドゴォっ‼
次の瞬間、同化してた「聖女」サマごと、魔物の土手っ腹に風穴が空いた。
「○×△□⁉」
魔物は……傷口から段々と蒸発していき……。
変だ。
単なる「死者の霊を喰らう鎧」に……そんな力は……有るとは……。
でも……謎は……解けた。
「あんたのせいかッ⁉」
殺されるのが判っていても……そうツッコミを入れずにはいられなかった。
「ん?……な……何を言ってる?」
多分……全ての元凶であろう「鋼の男」は……何1つ状況が判っていない様子だった。
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