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中の上ぐらいの国立大学に合格出来たモテないキモオタだけど(以下略)
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「おい、例の長ったらしいタイトルのラノベだけど、書籍化もコミカライズも中止だ」
誰かとの電話が終った編集長が俺にそう言ってきた。
どうやら、電話の時の口調からして、相手が誰かは不明だけど、結構なエラいさんらしい。
「えっ?『中の上ぐらいの国立大学に合格出来たモテないキモオタだけど、大学でアニメの萌えキャラみたいな女の子達に優しくしてもらった件』の事ですか?」
「そうだ」
「でも、ウチの会社が運営してる小説投稿サイトで、2ヶ月ぐらい連続で、ブッチギリのアクセス数1位ですよ」
「上からの指示だ」
「え? 上って、部長とか?」
「もっと上」
「役員? 社長?」
「もっと上」
「へっ?」
「お前、あの小説読んでないだろ……」
「あ……すいません……まだ第一章しか……」
「小説投稿サイトのタグを良く見てみろ……」
「は……はぁ……えっ?」
編集長に、そう言われて確認してみると……ジャンルは「ホラー」で……タグには「カルト宗教」……そして、今、社会問題化しているカルト宗教の教団名……。
「その小説のアクセス数が増加したのは、いつからだ?」
えっと……この小説のアクセス数が急激に増加した時は……たしか……。
「あのな、そのタイトル通りの話なのは第一章だけだよ」
「……ど……どうなってんですか?」
「与党の政治家から圧力がかかった。それも、例のカルト宗教との関係を噂されてる派閥からな……」
「へっ……?」
「お前が大学生だった頃は……アレに気を付けろ、って大学当局から言われてなかったのか?」
「あ……あの……何の事でしょうか?」
「だから、その小説は、作者の実体験が元になってんだよ。例のカルト宗教に引っ掛って抜けられなくなった時のな」
誰かとの電話が終った編集長が俺にそう言ってきた。
どうやら、電話の時の口調からして、相手が誰かは不明だけど、結構なエラいさんらしい。
「えっ?『中の上ぐらいの国立大学に合格出来たモテないキモオタだけど、大学でアニメの萌えキャラみたいな女の子達に優しくしてもらった件』の事ですか?」
「そうだ」
「でも、ウチの会社が運営してる小説投稿サイトで、2ヶ月ぐらい連続で、ブッチギリのアクセス数1位ですよ」
「上からの指示だ」
「え? 上って、部長とか?」
「もっと上」
「役員? 社長?」
「もっと上」
「へっ?」
「お前、あの小説読んでないだろ……」
「あ……すいません……まだ第一章しか……」
「小説投稿サイトのタグを良く見てみろ……」
「は……はぁ……えっ?」
編集長に、そう言われて確認してみると……ジャンルは「ホラー」で……タグには「カルト宗教」……そして、今、社会問題化しているカルト宗教の教団名……。
「その小説のアクセス数が増加したのは、いつからだ?」
えっと……この小説のアクセス数が急激に増加した時は……たしか……。
「あのな、そのタイトル通りの話なのは第一章だけだよ」
「……ど……どうなってんですか?」
「与党の政治家から圧力がかかった。それも、例のカルト宗教との関係を噂されてる派閥からな……」
「へっ……?」
「お前が大学生だった頃は……アレに気を付けろ、って大学当局から言われてなかったのか?」
「あ……あの……何の事でしょうか?」
「だから、その小説は、作者の実体験が元になってんだよ。例のカルト宗教に引っ掛って抜けられなくなった時のな」
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